ファースト・コンタクト
これ以降は記録っぽい書き方を終えて、普通に書いていきます。
俺は街の城門で止められていた。
「街に入りたいだけなんだ。別に怪しいもんじゃない。」
「どこが怪しくないって!?得体の知れんうるさい箱車で現れて、得体の知れん服を着た男をはい、そうですか。と通す門番があるか!」
こんな調子でかれこれ45分ほど膠着した会話が続いている。
まあ、俺が迂闊だった。
向こうの文化レベルも知らずにジム〇ーでのこのこ出ていったせいだ。
異世界といえば中世ぐらいがセオリーなのを失念していた。
で、城門の門番に滅茶苦茶怪しまれて街に入れないという訳だ。
今俺と話している門番の他にもう一人いたのだが、奥に引っ込んだ。
それ以降この状況だ。
「帰れ!お前のような怪しいやつを「待て。」入れる、訳、に・・・?」
なんか来た。
門番の鎧は金属色まんまでほぼ装飾もないが、こいつはもっと豪華だな。
黒く塗られた鎧には金色の縁取り状の装飾が施され、紅のマントを羽織っている。
「隊長!しかし、この男は、」
「待てと言ったろう。この男は私が引き受ける。」
門番の隊長格か?てか引き受けるって何さ。
「ついてきて頂こう。、その箱車もだ。」
ここで逆らう理由もないし、行くか。
ちょっと状況が分からないが街には入れた。