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【コメディー】図書委員長 初音の野望
【お題:暁、十字架、燃えるメガネ テーマ:おバカキャラ 文字数:500字】
「生徒会長に、私はなる!」
なんてどこぞの海賊的なノリで声明をあげたのは、図書委員長の初音。
知的な図書委員像の真逆を行く校内屈指の問題児である。
しかしこのメガネ、今日はいつになく燃えている。
「私が会長になった暁にはこの学園を本でいっぱいにするわ! 本に囲まれた学園生活なんて素敵よね」
「ロクに読書しない奴に語られてもねぇ」
「いいの! 本は香りを楽しむものでしょ」
「いや文字を読むものだよ」
コレだから極度の匂いフェチは。
こんな生徒に図書室を任せるなんて、うちの学園も相当な人手不足らしい。
「だいたい今の生徒会なんて無能の集まりじゃない。私が指揮をとれば超最強の学園にできるんだから!」
「一体何を基準に、誰と強さを競ってるんだか」
というか、
「無理だと思うよ~、初音には」
「そんなのやってみなきゃ分からないでしょ!」
「まあね。……ところで初音」
ボクは鞄から一枚のプリントを取り出す。
「生徒会長って、そもそも立候補しなきゃなれないって知ってた?」
「…………へ?」
生徒会選挙、立候補申請用紙。
締切は先週の月曜だ。
「あと図書室では静かにね」
読書に戻るボク。
初音は魂の抜け殻になっていた。十字架にかけられた聖者のように。




