表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/100

【コメディー】イカサマすごろく

【お題:サイコロ(カード) テーマ:特になし 文字数:465字】

 すごろくで遊んだ日の出来事だ。


「サイコロがないからこのカードを使いましょうか」


 そう言って彼女が取りだしたものはトランプだった。

 柄は4種類すべてあり、それぞれ1から6までの計24枚。それを丁寧にシャッフルしながら「どう?」と訊ねる。


「これなら確率も同じ六分の一。サイコロの代わりになるでしょ?」

「いいんじゃない? 僕は構わないよ」

「なら決まりね。先手は譲るわ」


 彼女は慣れた手つきでカードを広げると、僕に一枚引くよう促した。


「じゃあこれ」


 引いた数は4。すごろく盤の駒を4つ進める。


「なら、私はねぇ……」


 再度シャッフルしたカードを裏返しで広げ、彼女はじっくりと眺めた。

 そしてある1枚に焦点を当てたとき、ピクリと眉が動く。


「これ! やった6ね!」

「ち、ちょっと待ってよ! そのトランプ、何か目印でもつけてんじゃないの?」

「さあどうかしら。ま、私が用意したものを疑わなかった、あなたの責任ってことで」


 彼女は得意げにそう語ると駒を6つ進めた。

 そのマス目の内容は。


『ギャンブルでイカサマがバレた 6マス戻る』

「「……」」


 悪いことはできないな、と思った。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
こちらは「徒然なるままに500文字小説」の姉妹作品(現在連載中)です。
500文字よりほんの少しだけボリュームが増えています。
よろしければ、ぜひこちらもお楽しみください。
【徒然なるままに1000文字小説】
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ