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彼女の正体

(いきなりなに? 急に話しかけてきてちょっと気持ち悪い)


あー、また聞こえたよ。まあ、急に話しかけた自分が悪いよな……ほんとに申し訳ない。俺消えてしまえばいいのに。


「なんなんですか!? いきなり話しかけてきて、まったく。自分が気持ち悪いことわかってます?」


ん?? なんだ? この違和感は。今まで感じたことないな。というより言ってきたのはどっちだ?


「聞こえないふり? やっぱゴミみたいな男ね」


昨日の子のほうかよ……マジかよ、イメージが……それよりも初対面の人に向かってゴミとはなんだね、ゴミとは。まあ、たしかに俺はよくないことしたかもしれないが、ゴミと呼ばれる筋合いはない。


「急にすいません。昨日公園にいましたよね?」


そもそも俺は悪いことをしたのか? そうか! これはナンパなんだ。人生でナンパ初めてしたなあ……


「だ!か!ら! なんですか? 新手のナンパですか? ほんとに気持ち悪い」


「気持ち悪いなんてことはないだろ!!初対面だぞ!面と向かって言われたら傷つくだろうがー!」


だいぶ大きな声でたな。俺でもビックリだ、まわりの目が痛いなー、あちゃーやっちまった。だが、気にしたら負けだ。このままいくべし。


「初対面なんて関係ありませんし。キモいものはキモいですから。あ、吐きそう」


まってくれ、吐かないでくれ。頼むよ、ただでさえまわりの目が痛いのに。まあいい


「そーやって人の悪いことしか言えないのかな?だめだねーかわいいのにもったいない」


言ってしまった。こんなに熱くなるなんて。

通りすがりの人よ勘違いしないでくれこれはスキンシップなのだよきっと。そうだスキンシップだ、ナンパではない。


そういえば、面と向かって悪く言われるのはいじめられた時以来初めてだな。


「むきーーー!なんなんですか!ほんとにありえないです!」


かわいいなぁ……最高、俺の目に間違いはない!


「あ……あの! 十宮君!」


「あん?」


「あ……あの、こんにちは。同じクラスの星宮皐です。この娘は妹の茜だよ。」


「あ、ああごめんな、星宮。ありがとう。そんなことよりごめんな、急に話しかけて」


「ううん、ぜんぜん! 話してみたかったし」


なんていい奴なんだ。

なんて思わない。たしかに聞いたぞ、心のなかでは俺のことを気持ち悪いと思ってたことをな


「お姉ちゃん、そろそろ時間……」


「そうだった、じゃあね十宮くん」


「あ……ああ」


茜ちゃんか、やっぱりかわいいな。最高。それにしても直接言われるのは慣れないというか、変な感じだな。


だが、あの星宮皐月は信じられないな。ポーカーフェイスの上手い奴め、


「今後茜ちゃんと仲良くなるためにも仕方ないか。」


俺は彼女たちを背に沈みかけの夕陽に向かい歩いた。

読んでくださりありがとうございます。

前の話等で誤字が結構あったので、今回もあるかもしれません。申し訳ありません。

感想等よろしくお願い致します。

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