表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
憧憬の向こう側  作者: 葉竹ゆり
5/138

古典恋愛 2


そして私は恐れ始めるんだ

この幸せな2人の時間が少なくなってしまわないかと恐れ始めていつも恐れ続けてしまう

昔流行ったマーフィーの法則だったっけ

良いことを思い続けていればいいことが起こる

じゃぁ悪いことを思い続けていれば

それこそ頭から瞬時ものがせないほど

最悪の想像を感じ続けてみたら

その思いはどうなるの

名付けるか

優里ユリの法則と名付けるか


それは夜中の2時ごろだった

突然あなたは別れを告げて

私の部屋を出て行った

理由はいろいろ言っていたけど

そんな事はどうでもいいんだ

私はただあなたに戻ってきて欲しい

それ以外に1つの望みもないんだ


けれど当然洋の東西を問わず。

諺のように格言のように

こぼれた水は盆には戻らない

こぼれたミルクはコップには返らない

私たち2人はもうこぼれてしまった


そしてその時

あの高校時代の懐かしい奈保子の顔が浮かぶんだ

奈保子のあどけない笑顔

私の言葉にうんと頷く笑顔が浮かぶんだ


男はバカでプライドの高い生き物ですから

手のひらで転がしてやればいいのよ


その時の私に言ってやりたい

奈保子も横にいたら聞いておいておくれ

それは確かに真実だけれど

恋愛っていうのは勝負でもあるんだ

なら答えは簡単だ

惚れたら負け、惚れさせたら勝ち


そしてその後私は

人生と言う勝負にも負け続けることになる


すっかり変わってしまった奈保子と再会するまでは。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ