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憧憬の向こう側  作者: 葉竹ゆり
128/138

ぜったい消えないあなたへの愛



もし、この街を

ゴジラがかっさらっていくのなら


あたいはなにも持たずに

どこにも逃げないだろうさ


ビルディングの屋上から

ゴジラの目を睨みつけ

対等に怒り返す

あたいだって

荒ぶる神は心に住まわせている


かるく踏み潰されて

この肉はミンチになっても

ぜったい消えないあなたへの愛も


このこころにまとっているだろうさ








────────────────────

お読みくださり誠に有難うございます。

またお会いできる日を楽しみにしています。

でわ。

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