貴女のことを好きな心が鳥になって飛んでけば世界中があたしのことを祝福してくれるのかもしれない
壮大な計画のなかで、
花のライバルを貴女と決めた。
どんな約束も意味を持たない棘のバラ、
みんなどんなに指を傷つけても
その花を手に入れたいと願う花。
言いたいように言って、
やりたいようにやって、
ほとばしる情熱は尊いと
初めての経験もしたしね。
あたしが貴女を好きになったら
世間を知らない罪と言われそう
でもそれって、一体何の罪なのさ
てか、それ、ホンキで罪というなら、
ならもういいよ罪人で
てか、ナニビトでも
貴女に面と向かって
ライバルといっちゃうわけだし
収まるところに収まらないなぁ。心。
誰にも別に謝らないし、
絶対的必要とされたわけじゃないし、
ただ純度が高いだけの
こちらからあちらへむけての
たったひとつの愛情だけだったのかもしれないし。
梅の香りのする庭に
さまよい歩いた春の宵、
ひとりで小さく笑ったよ。
聞こえてきたのは黄昏ブルース、
貴女みたいになりたい想い、
いつか貴女のステージへ。
ねぇ、貴女のそばにいさせて。
あ、忘れてしまいそうな計画を思い出した?
そうだよ。
ねぇ。
貴女のことを
好きな心が鳥になって
幸せの山の彼方まで飛んでけば
世界中があたしのことを
祝福してくれるのかもしれないね。
なら、あたしは、もう一度あの頃の天使に
戻れるのかもしれないね。