表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
憧憬の向こう側  作者: 葉竹ゆり
102/138

貴女のことを好きな心が鳥になって飛んでけば世界中があたしのことを祝福してくれるのかもしれない


壮大な計画のなかで、

花のライバルを貴女と決めた。


どんな約束も意味を持たない棘のバラ、

みんなどんなに指を傷つけても

その花を手に入れたいと願う花。


言いたいように言って、

やりたいようにやって、

ほとばしる情熱は尊いと

初めての経験もしたしね。


あたしが貴女を好きになったら

世間を知らない罪と言われそう

でもそれって、一体何の罪なのさ


てか、それ、ホンキで罪というなら、


ならもういいよ罪人で

てか、ナニビトでも


貴女に面と向かって

ライバルといっちゃうわけだし

収まるところに収まらないなぁ。心。


誰にも別に謝らないし、

絶対的必要とされたわけじゃないし、

ただ純度が高いだけの

こちらからあちらへむけての

たったひとつの愛情だけだったのかもしれないし。



梅の香りのする庭に

さまよい歩いた春の宵、


ひとりで小さく笑ったよ。


聞こえてきたのは黄昏ブルース、

貴女みたいになりたい想い、

いつか貴女のステージへ。


ねぇ、貴女のそばにいさせて。


あ、忘れてしまいそうな計画を思い出した?

そうだよ。


ねぇ。


貴女のことを

好きな心が鳥になって

幸せの山の彼方まで飛んでけば

世界中があたしのことを

祝福してくれるのかもしれないね。


なら、あたしは、もう一度あの頃の天使に

戻れるのかもしれないね。








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ