第62話 温泉導入
61話で誤字が見つかったのを訂正しました。
後書きに、現在のステータスを載せてみました。
ナツキのステータスを修正しました。(記入漏れがあったので)
我が家へと戻ってきた後、タリアに昼食を作ってもらい、腹を満たしていた。
満腹になる程は食べず、腹八分目といった所で手を止める。
「それじゃ俺はちょっと家を造って来る、ミールとノアとシアは村の周辺でボアを3,4頭程狩っておいてくれ」
「はい、わかりました」
「おまかせください主様」
「はーい」
「旦那様、私達は何かする事ない?」
名前を呼ばれなかった3人を代表してミリーが尋ねて来た。
レイは兎も角として、ミリーとエルにまで狩りに行かせるわけにはいかない。
とりあえず3人にはロムと一緒に孤児院の子供達の面倒を見てもらう事にでもしよう。
レイが一緒に居れば、外で遊んでも警護役になるだろうし。
「エルとレイの二人は孤児院に行って、子供達の面倒を、ミリーはロムの勉強を見てやってくれ」
「わかったわ」
「わかりましたナツキ様」
「マスターと一緒が良いけど、マスターがそう言うならそうします」
少し悲しそうな表情でいじらしい事を言ってくれるレイだが、もし子供達と一緒に外に居る時にモンスターにでも襲われたりしたら・・・いや、考えるのは止めよう。
とりあえずレイには護衛は重要だという事だけ伝え、お願いする事に。
ミリーとエルの二人も、眷属としての契約をすれば良いのだろうが、契約をすると体が年を取らなくなってしまう。
二人ともまだ15歳と14歳と若すぎるので、出来れば18歳位になってからが良いと思っている。
別に今の二人に不満があるわけではない!断じて違う!
と、そんな誰に言い聞かせているのか分からないような事を考えていると、ふと気になる事が出てきた。
そう言えば、体の成長が止まるのに、なぜ子供を作る事は出来るのだろうか?
自分の寝床でグッスリと寝ていたサラを起こし、聞いてみると、女性の眷属が妊娠した場合にのみ、その身体は成長するらしい。
要は、腹の中の子が育ち、その母体は子に乳をやるため胸が大きくなってくるといった感じだ。
サラの話しの途中、一緒に話を聞いていた皆の内、ミリー、エル、シアの3人が胸の成長の辺りに凄く反応していたが、気づいていないフリをするのが優しさだろう。
話を聞き終わり、一つの疑問が解決したのと、皆の食事が終わったというところで、片付けをメイド達に任せ、それぞれが今日の午後の行動へと移った。
俺がテレポートした先は温泉旅館前。
今からするのは、ココで働いてもらう人達の住む家を造る事だ。
アイテムボックスの中には岩場の周辺にあった森を伐採時の分がまだそこそこ残っている。
コレを使ってパッと造っていくとしよう。
造る場所は温泉旅館から村の方向、つまり西側へ歩いて3分ほどの位置を選んだ。
「家の構造はどうすっかなー」
誰に相談しているわけい無い独り言を呟き、コレから造る家に着いて考える。
村人達の家と同じタイプにしても良いのだが、それだと複数造らなければならない。
そうなると、今度は在庫の木が足りなくなってしまう。
そこで思い付いたのがアパートだ。
アパートならば、少しだが木の消費を抑えられる。
所々に岩を使えば少しは大きな物が造れるはずだ。
「よし!それではコレからアパートを造る!まずはイメージ!」
気合を居れるため声を出してみたのだが、なんだか逆に寂しさが押し寄せてきてしまった。
誰か一緒に来てもらえばよかったかな。
元の世界で、俺は一人暮らしをしていた。
その時は一人でも寂しいとは思わなかったのだが、最近では誰かと必ず一緒に居たので耐性がなくなってしまったのだろうか、今凄く寂しい。
「いかんいかん!さっさと終わらせて戻らないと!この寂しさは夜にでも・・・」
今宵、嫁達の温もりを感じさせてもらう事を決意し、作業に取り掛かる。
まだこの周辺には俺くらいの身長ほどある大きな岩がそこら中にある。
コレは利用すべきだろうと思い、まずは周りにある岩を押して動かし、一箇所に集める。
その後アイテムボックスの中から木を全て取り出し、岩と接触するように積み上げていく。
さぁ材料は揃った!次はイメージだ!
外装に岩を使い、建物の強度を上げるのと、建物のサイズも大きくしよう。
構造は2階建てのアパートにし、建物の形は真上見たら王という文字になる様にする。
建物表中央を玄関とし、部屋の数は全部で19もあれば良いだろう。
それから建物中央の王という文字の真ん中のラインの部分を、食堂と風呂にでもするか。
もし料理の苦手な人が居ても大丈夫な様に、このアパートの皆が食堂を利用するようにすれば大丈夫だろう。
食費はそれぞれの給料から引かせてもらえば大丈夫なはずだ。
それと、この食堂で働く人も雇わないとな。
風呂の方は近くに温泉があるんだから引いてくれば良いだろう。
流石に風呂を共同にするわけにはいかないので、男女の2つに分けないとな。
後は各部屋の構造だが、一部屋あたり10畳程あれば大丈夫かな?
よし、こんなものだろう!
イメージをハッキリと思い描き、目の前に準備した材料に触れながら創造スキルを使う。
ココ最近でサファイアウルフの群れと2度も戦ったおかげで、魔力は以前よりも増えている。
おかげで、一気に半分ほど作る事が出来た。
魔力切れによる負担が身体に襲い掛かる中、アイテムボックスからマジックポーションを取り出し、一気に飲み干す。
体から気だるさが抜け、魔力も回復したのが分かる。
魔力も回復したので、残りの半分も造ってしまうとしよう。
残っている材料に手を置き、イメージを思い出しながら創造スキルを使い、アパートを完成させる。
再び襲い掛かる魔力切れによる負担を取り除くため、もう一本のマジックポーションを飲み干す。
落ち着いたところで完成したアパートを見直す。
中はちゃんと出来ているだろうか?
俺は建物の中に入り、それぞれの部屋を見て行き確認しておく。
大丈夫そうだ!
後はこの建物まで温泉を引いてくるだけだ!
俺は温泉旅館へと戻り、旅館の中へと入り風呂場へと向う。
風呂場に付くと、地面に手をつけ、サラの言っていたやり方を思い出しながら、温泉の通り道を外へと枝分かれに伸ばす。
1本はアパートへ、1本は自宅に向けて伸ばす予定の物だ。
とりあえず2本の枝に別れた先を一度地面の上に繋げ、分かりやすくし、旅館の外へ向う。
外に出ると、先程分かりやすく地面に繋げた道を見つける。
穴から温泉が湧き出ているのですぐ分かるのだが、なんだかもったいない事をした気がする。
2つの穴の内、一つは自宅に伸ばす道なので、一度地面に向い創造スキルを使い、穴を埋め、分かるように目印を造っておく。
アパートに繋ぐ道の方も穴を塞ぎ、アパートに有る風呂場に向け伸ばしていく。
地面に手をかざしながら移動する俺の姿は、他から見ると変な行動をして居るようにしか見えないだろう。
見ている人が居なくてよかっ・・・と思ったら人じゃないが、空からこちらを見ている大きな鶏がいやがった!
スカイファウルだ。
鶏の癖に空を飛んでいるという事へのツッコミと、俺のこんな行動を見てしまった事への罰として、俺はスカイファウルに対し、ファイアランスを放つ!
俺の位置からスカイファウルまで4・500m程あったのだが、そんな距離をほぼ一瞬でスカイファウルのもとへと飛んで行く。
ファイアランスに打ちぬかれたスカイファウルは爆散する。
まったく、きたねぇ花火だ。
「あ!しまった!今のヤツの肉とステータス・・・」
後悔先に立たず。
やってしまったのは仕方ない、忘れて作業の続きをするとしよう。
その後、温泉の流れる道を風呂場まで繋げ、男湯と女湯の両方から温泉が出るようにしておいた。
こうして社員専用アパートは完成。
さて、今日の予定はまだ残っているので、休まずに次に取り掛かるとしよう。
次回 第63話 最高級の風呂
ナツキ 男 20歳
LV 38
HP 9192/9192
MP 2015/2015
STR 5339
VIT 4884
AGI 4290
DEX 2682
INT 3335
LUK 1534
スキル
ステータス&スキル隠蔽(レベルの平均的な数字に変換されます)
アブソープ(倒した敵などからステータスかスキルを吸収する)
完全解析(あらゆるものを鑑定可能)
融合と分解(物や魔法を融合したり分解することができる)
言語マスター
創造(素材を自由自在に変更できるが、そのためには鮮明なイメージが必要)
テイムマスター(ただし自分より強い敵は不可能)
癒しの加護(使う魔力により回復効果上昇 状態異常を直すことも可能)
生命操作(種族関係なく子供を作るか選ぶ事が出来るようになる)
方向感覚マスター(これで貴方は迷子になる事は無い・・・はず)
探知 LV5
時空魔法 LV5
風魔法 LV2
召還魔法習得可能
片手剣 LV 2
精霊魔法(火)LV 5
武器 ダマスカスソード
防具 レザーアーマー
レザーガントレット
レザーブーツ
契約精霊
火の精霊王サラマンダー
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ミール 人狼族♀
奴隷
主人 ナツキ
眷属
主 ナツキ
LV 38
HP 373(+3064)
MP 121(+672)
STR 364(+1780)
VIT 272(+1628)
AGI 369(+1430)
DEX 225(+894)
INT 198(+1112)
LUK 152(+511)
スキル
片手剣LV1
短剣(双剣)LV 2
自己強化用精霊魔法(火)LV 3
武器 ダガーナイフ*2
防具 レザーアーマー
レザーガントレット
レザーブーツ
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ノア エルフ族17歳♀
奴隷
主人 ナツキ
眷属
主 ナツキ
LV 29
HP 245(+3064)
MP 389(+672)
STR 171(+1780)
VIT 169(+1628)
AGI 256(+1430)
DEX 301(+894)
INT 287(+1112)
LUK 172(+511)
スキル
水魔法LV 2
風魔法LV 2
精霊魔法(火)LV 3
武器 ウッドロッド
防具 白のローブ
レザーブーツ
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シア エルフ族 17歳♀
奴隷
主人 ナツキ
眷属
主 ナツキ
LV 29
HP 237(+3064)
MP 401(+672)
STR 180(+1780)
VIT 171(+1628)
AGI 263(+1430)
DEX 276(+894)
INT 301(+1112)
LUK 172(+511)
スキル
弓術スキルLV 2
精霊魔法(火)LV 3
土魔法LV 1
武器 ウッドボウ
防具 蛇皮の胸当て
レザーガントレット
レザーブーツ
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