表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で第2の人生を  作者: 一雫
62/234

第61話 ギルド支部

タイトル変更です!ごめんなさい!

求人の件は直接話すと聞いた俺は、謁見の間へとやって来ていた。

来る途中、他の人が来ていたらどうしようかな~なんて考えていたのだが、謁見の間の扉の前に着くと、そこに立っていた二人の兵があっさりと中へと、通してくれた。

俺、ミール、ノア、シア、ミリー、エル、レイの7人はそのまま玉座の前へと進むが、メイドであるタリアはそのまま扉の前で俺達を見送っていた。


「おお、ナツキ殿!よく来てくれたな、話ならミリー達から聞いたぞ」


「お久しぶりですアルベルト王」


俺が最後にアルベルト王と会ったのは、下賜された領地に引っ越すため、この城を出た時である。

あれから今日までの間色々とあったせいか、実際にはそう日は経っていないのだが、なんだかアルベルト王と会うのが久しぶりなような気がしていた。


「ココに来たという事は働き手の募集の件についてだな?」


「はい。ミリーから聞いていると思いますが、オルリア村のすぐ近くに造った温泉旅館で働いてくれる人を、この王都で募集したいのですが」


「うむ、募集をするのは好きにしてもらってもかまわぬ」


えらくあっさりと許可が降りてしまった。

そんなにもあっさりと許可するのなら俺に直接伝える必要はないのではなかったのだろうか?


「かまわぬのだが、一つ頼みがあるのだが」


頼み?一体何なのだろうか?

というよりも、その頼みとやらの為に、ミリーにはこの件の事を俺に直接話すと伝えたのか

まぁ、アルベルト王は俺にとってお義父様だし、頼みくらいは可能な事なら聞くが


「なんでしょう?」


「先日、ハスマがワシを尋ねて来た時、オルリア村にギルド支部を作りたいと言っておったのだが、どうだろうか?」


「うちの村にギルド支部をですか?」


今のオルリア村にギルドの支部を作ったところで何の意味があるのだろうか?

特に冒険者がよく来ているわけでも無いのだが


「うむ。もしナツキ殿の村にもギルド支部が出来れば、そこには自然と冒険者や商人などが集まるようになる。

そして村はどんどん大きくなり賑わって行き、ナツキ殿の作ったという温泉旅館に客が増えるのではないか?」


「なるほど、村の発展の為になるのならギルド支部を作る事は賛成、むしろ是非お願いしたいくらいです」


「おお!そうかそうか、ではハスマにはその様に伝えておこう」


「はい、お願いします。ところで何故ハスマさんはオルリア村に支部を作りたいと言い出したのでしょうか?」


話が決まった後、ふと気になった事を口にすると、アルベルト王は少し呆れた様な表情で答えた。


「ハスマとしては緊急依頼等でナツキ殿の力が必要となった時、すぐ連絡できる様にしておきたいのだろう」


この世界には電話はもちろん存在していない。

連絡手段というと、伝書鳩の様なシステムとなっている。

つまり、俺との連絡をとりたいのなら、直接俺の家に伝書鳩を飛ばせば良いはずだ。

それともギルド間にはそれ以外のもっと早い連絡システムがあるというのだろうか?

今度ハスマに会えた時にでも聞いて見るとしよう。


「さて、それではワシは早速ギルドに使いを出す準備をするのでこれで失礼させてもらう。

ナツキ殿、ミリーの事、今後ともよろしく頼む」


「はい、大切にさせて頂きます」


アルベルト王が玉座から立ち上がり、謁見の間から出て言ったところで、俺達も謁見の間から出てタリアと合流し、さっそく働き手の募集をする為に町の中央広場へと向う事にした。



~~~~~~~~~~~~~~~~


町の中央、噴水広場には、高さ2m幅4mほどの大きな張り紙の張られた掲示板がある。

その掲示板の左半分には最近町で起こった出来事等が書かれており、右半分には働き手の募集等が数件書かれていた。


王都に買い物に来た時など、たまにこの掲示板は視界に入っていたのだが、今まで気にした事は無かった。


「あ、ここにレイと主様の事を書いた記事があるよ!」


そう言ってシアが指差す先には[ノーブルドラゴンを従えさせた英雄]というタイトルの記事があった。

ざっとその記事を見たところ、道中でのサファイアウルフとの戦闘や、俺がレイを討ち負かし、従わせたといった内容のようだ。


当時、一緒に来て居なかったミリーとエルはその記事をじっくりと読んでいる。

ミール、ノア、シア、レイの4人は最近の出来事の記事を読んでいるようだ。


皆が掲示板に夢中の間、俺はタリアと相談しながら、求人の件を書き込んでいく。



掲示板を見ていた皆が読み終わる頃、俺とタリアの方も書き終わった。

出来上がったのは以下の通りだ


---------------------------------


温泉旅館の従業員募集中


場所

オルリア村

(オルリア山登り口の東側付近の麓)


必要条件

・犯罪歴のない人

・オルリア村に引越し可能である事

・文字の読み書きと計算が出来る事


特に求める人材

・料理上手な人

・魔力の高い人

・力に自信がある人


給与

・基本月収800コル+能力給

(能力給は、上記の3つに当てはまる場合最低(・・)200コル以上確約)


備考

・仕事をする上で必要な礼儀作法を学んでいただきます。

・引っ越し先の住居は用意してあります。


以上の条件を満たしてあり

興味のある者は明日の午後2時に

この掲示板前にお集まりください。


---------------------------------


今から明日の午後2時まででは募集時間が少なすぎるのでは?と思ったのだが、タリアが言うには、この掲示板は毎朝町の人が見に来る上、あまり時間を掛け過ぎるとそれだけ人が集まり、対応に手間取るのでこれ位早くて良いとの事。

それを踏まえた上、念のためミール達にも内容を確認してもらい大丈夫そうだという事で、王都での用時はこれで完了となった。


時間は12時を少し過ぎた頃となっていた。

お腹も空いた事だし、早く我が家へ帰るとしよう。


道行く人が多いこの場所で、レイを変身させると迷惑になると思い、俺達は町の外へと向う。

そして門を潜った先でレイに元の姿に戻ってもらい、龍カゴの縄を首にかけてから、俺達は龍カゴに乗りこんだ。


レイが飛び立ち、オルリア村へと向う間、自宅まで温泉を引っ張る方法について考えていた。

だが現状では、サラがやっていた方法が一番有効という結果しか出て来なかった。


仕方ない、疲れるだろうがあの方法で家まで温泉を引くとしよう。

そうすれば、いつでもお風呂に入れるようになるのだから。



次回 温泉導入

今回の予定だった話しを次回にします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で気を付けるべきは?←こちらは2作目となるものです。主人公が別の世界に行くお話ですが、[異世界で第2の人生を]のキャラも登場します。 是非読んでいただけたら嬉しいです! (尚、基本的に毎週月曜日の午前0時と木曜日の午前0時に更新していますが、時々ずれる事もあるかもしれません!)
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ