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異世界で第2の人生を  作者: 一雫
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第56話 罰を言い渡す!

今回もタイトルを変更します。

最近タイトル変化が多くてすみません。



木々の隙間からこぼれる朝日を浴びながら、俺は腰の高さまで伸びた草をかき分けながら、少し前を飛んでいるサラの後をついて行く。


森の中を歩き始めて約5分、俺達は森を抜け、俺の身体の倍程ある岩があちこちに転がっている岩場へと辿り着いた。

どうせなら森の中よりココに転移してくれれば楽だったのに。


「ナツキ、こっちこっち」


サラは岩場の入り口で立ち止まる俺に声を掛け、更に先へと進む。

俺は呼びかけられるままにサラの後を追いかけて行くと、少し進んだ場所でサラが地面に降り立った。


「ココだよココ!」


「ココ?この場にに一体なにがあるんだ?」


周りには人のサイズ以上の岩だらけ、一体ココに何があると言うのだろうか?


「ここの地下に源泉が有るって精霊達が言ってたんだよ」


「源泉!?源泉ってまさか!この地下に温泉が有るって言うのか!?」


驚いた俺は、サラを持ち上げその身体を揺さぶり聞き返した。


「ちょ、ちょっとナツキ、落ち着いて!精霊達が言うんだから間違いないって!」


サラの声にハッとし、落ち着きを取り戻した俺は「すまん」と一言謝り、サラを解放する。


「ほら、いつもナツキ達が気持ち良さそうにお風呂に入ってるでしょ?そんなナツキ達を見た精霊が、ココの事を是非教えてあげて欲しいって言ってきたんだよ」


ちょっとまて、精霊はいつも俺達が風呂に入ってるところを見てると?

つまり、風呂場でのミール達とのあんな事やこんな事も・・・

いや、これ以上考えるのは止めよう、どうせ俺達には精霊は見えないんだし


「サラ、今度その精霊にお礼を言っておいてくれ」


「りょうか~い」


「ところで、ココってどの辺りなんだ?」


今更ながらに、今自分がどの辺りにいるのか気になり聞いて見ると、どうやらココは我が家からそうはなれていない場所らしい。

我が家から真っ直ぐ西へ、つまりオルリア山の方面に進み、少し山の中に入った所らしい。


それほど我が家からの距離も離れていないようだし、この天然の湯をどうにか我が家の風呂に繋げたいものだ。


「さぁどうだいナツキ、この情報で僕のポイントを無くしてくれるよね?」


確かにこの世界で温泉なんていう観光スポットを作り、しかも庶民でも気軽に入れるようにしておけば人を集める事が出来るかもしれない。

それに、どの道お仕置きポイントを加算していたが、今まで(・・・)お仕置き内容は考えていなかったのだ。

情報と交換してやるのも良いのかもしれない。

ただ一つ気になるのが、この情報原は我が家にいた精霊が俺に伝えて欲しいとサラに頼んだもので、サラ自身の手柄という訳ではない。

しかし、そのサラを通さねば俺が知る事は出来なかったというのは確かなのだ。


さて、どうしたものか?と少し考えていると、ふと一つの妙案が思い浮かんだ。


「確かにココの情報のおかげで町を大きく出来そうだし、サラのお仕置きポイントを無くしてあげよう」


「やった~」


サラはバンザーイと両方の前足を上げ喜んでいる。

その姿はなかなかに可愛いもので、もう少し見たい気もするが、俺の(ターン)はまだ続くのだ。


俺はアイテムボックスからメモ帖を取り出し最初のページを開く。


____________


ナツキのメモ帖


現在のお仕置きポイント

ミール 2P

ノア  3P

シア  3P

ミリー 2P

サラ 6P


____________



「というわけで、このサラのポイントは0に、だけど今日の朝早くから俺を起こしたのでまず+2ポイント」


「え~~!?」


無くしてもらえたと思ったところに、ポイントがすぐに加算され驚くサラは、上げていた前足を地面につき、ガクッっと項垂れる


「そもそもこういう事なら俺達が起きてからで良かったはずだ、昨晩はなかなか寝れずようやく眠れたんだぞ!それを起こしたのだから当然だ!」


「昼から教えたんじゃ温泉を掘り出してもその周辺の整理の時間が無いって思ったんだよ!だってナツキならすぐに建物を造ったりするでしょ!?だから朝早くに起こしたんだよ!」


一応サラにも言い分はあるようだ、だが俺の眠りを邪魔したという事実に、そんなのは却下!

そもそも、それだと一日で全てを完成させるのが前提になってる。

確かに俺は作るなら一気に造り上げたいという性格ではあるが。


「そしてさらに!サラが起こしたせいで、ようやく順番が回ってきたミリーが俺と朝の挨拶が出来なくなった事!これはミリーが可愛そうだ、よって更に+3ポイント!」


「確かにミリーちゃんに悪いかもしれないけど、+3ポイントって酷くない!?」


サラは飛びあがり、俺の目の前まで来て抗議する。


「ミリーの気持ちを考えたらそれくらい当然だ!そして更に!俺もミリーと朝の挨拶が出来なかったので+2ポイント!」


「ちょっとナツキ!最初のポイント越えちゃったよ!?」


「現在サラは合計7ポイントとなった、というわけでサラには7ポイント分のお仕置きを言い渡す!」


俺の目の前で飛び続ける皿の首根っこを捕まえ、先程考えていた時に思いついたサラへの罰を伝えるのであった。



次回 第57話 会議の時間だよ全員集合!



____________


ナツキのメモ帖


現在のお仕置きポイント

ミール 2P

ノア  3P

シア  3P

ミリー 2P

サラ 0P


____________

今回のタイトル変化の理由は

体調不良により、作業をここで区切ったのと、投稿の遅れという理由です。


もう少し体調管理に気をつけねば


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異世界で気を付けるべきは?←こちらは2作目となるものです。主人公が別の世界に行くお話ですが、[異世界で第2の人生を]のキャラも登場します。 是非読んでいただけたら嬉しいです! (尚、基本的に毎週月曜日の午前0時と木曜日の午前0時に更新していますが、時々ずれる事もあるかもしれません!)
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