第54話 お休み
前回に続き、今回も短いです。
もうすぐお昼になろうかと言う頃に起きた俺は、隣で寝ていたミールを起こし、目覚めの挨拶をしてから服を着る。
昨晩の行為により身体中がベタベタするので、すぐにミールと一緒に風呂に入ってサッパリし直そうと思う。
服を着終わると、俺とミールは寝室を通り廊下へ出ると、一度リビングへと入る。
そこにはすでに起きていた4人の嫁と、配下のレイが椅子に座り紅茶を飲んでいた。
「おはよう皆」
「おはようございます主様」
「おはよう主様」
「おはようございます旦那様」
「おはようございますナツキ様」
「ノア、シア、すまないが風呂の用意を頼む」
「おまかせください」
「はーい」
元気に頼みを聞いてくれた二人に感謝しつつ、一緒に風呂場へと辿り着く。
湯船にノアの水魔法で水が溜まり、そこへシアの火の魔法を加減して打ち込み、いつもの様に強引なお風呂が完成する。
「有難うノア、シア」
二人に感謝の気持ちを込め、右手でノアの頬を、左でてシアの頬を撫で、そのまま二人の耳まで撫でていく。
身を委ねる二人は頬を染め、ウットリ顔をしている。
何時までも二人を撫でていては、湯が冷め始めてしまうので、名残惜しくもあるが、俺とミールは服を脱ぎ風呂に入る。
湯加減もよく、昨晩の張り切りすぎのせいで身体に溜まっていた疲れが取れていくようだ。
隣ではミールが目を瞑り、「はうぅ~」と可愛いらしい声を出しながら湯に使っていた。
少し長湯をしていると、湯が冷めてきたので風呂を出る事にした。
脱衣所には誰かが用意していていくれた服があり、俺とミールはその服に着替える。
そして脱衣所から出ようとした所で、俺はアイテムボックスに入れておいた、作り直した回路の事を思い出す。
「あ、そうだ!ちょっとこれを取り付けてくるから、ミールは先にリビングに行っててくれ」
アイテムボックスから新しく作り直した回路を取り出すと、俺は脱衣所から風呂場へと繋がる扉の横に設置してあるスイッチ(失敗作)に触れ、それを分離スキルを使って取り除く。
そしてそこへ新しく作り直した回路を繋げる。
「よし、それじゃ今度こそうまくいけよ」
言い聞かせるように呟き、スイッチのONの方に触れると、風呂場の湯気が換気扇の方へと吸い込まれていくのが見え、換気扇が正常に動いた事を証明していた。
そして次に、もう一つのスイッチであるOFFの方に触れると、羽根の回転は徐々に遅くなり、ついにはピタリと止まる。
どうやらちゃんと完成させる事が出来たようだ。
この換気扇の完成により、今後色々な物が作れそうな可能性に俺は少し浮かれ、軽い足取りでリビングへと戻ると、嫁達とメイド達は楽しそうに話をしていた。
風呂上がりで喉が渇いていた俺は、タリアに水を頼み持ってきてもらうと、それを一気に飲み干す。
喉の渇きを潤せた俺は、換気扇の完成について報告する。
それを聞いていた嫁達からは「おめでとう」と祝福してもらえ、メイド達からは、祝福の言葉と共に、カビの発生を抑えれる事に感謝される。
皆の声で目が覚めたのか、寝床で寝ていたサラが起き上がり、パタパタと俺の頭上へと飛んでくる。
そのまま俺の頭の上に着地し、いつもの垂れモードになる。
「ナツキ~今日って何かするの?」
「ん~ここの所出かけてばっかりだったし、今日は家でゆっくりしようかな」
本来なら村の発展に力を入れていくべきなのだろうが、俺はそう急ぐつもりは無い。
「ふ~ん、じゃあ明日でいいや~」
「何がだ?」
サラが何を言おうとしたのか気になり聞き返すが、サラは「秘密~」としか答えない。
まぁ、本人が明日でいいと言うのだから、それまで放っておくとしよう。
「とりあえず、俺はもうひと眠りしてくるから、今日は各自好きに過ごしてくれ」
そう言って俺はサラを頭上に乗せたまま自室へと戻ると、サラに人の姿へとなって貰う。
赤い髪に紅い瞳の少女の姿になったサラを抱き枕に、俺とサラはベッドの上に倒れ込む。
最近、誰かを抱きしめている方が寝つきが良いみたいなのだ。
多分、毎晩の様に嫁達と過ごしている事による影響だろう。
サラを抱きかかえたままベッドの上で目を瞑ると、俺とサラはすぐに眠りに就いた。
次回 第55話 サラとの交渉
今回、ようやくメモリーストーンを使って装置を作るという技術?を完成させたので、そろそろ村を次の段階に発展させようと思います!




