表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で第2の人生を  作者: 一雫
54/234

第53話 ミールのお礼

今回は短めです。

家に入ると、出迎えてくれたタリアに夕食の準備を頼み、リビングへと向う。

移動中、特に何かしたわけでも無いのだが、疲れている身体を椅子に降ろし、テーブルへと突っ伏す。


嫁達やレイも椅子に座り、その身体を休めている。


そんな俺達に、調理場から出てきたククリが暖かいお茶を用意してくれたので、それをゆっくりと啜る。

少し苦味を感じるのだが美味くて妙にホッとし、更に身体が温まる。


「このお茶、少し苦味があって美味いな」


「こちらはエマルさんが作ったオリジナルのお茶っ葉だそうで、これからの寒くなる時期にピッタリだそうです」


最近の夜は、そこそこ冷えてきている。

故に、もうすぐ寒い季節が来るのだという事を感じていた。


このアルカレイドでは、1年の内で暖かい季節が7割と、寒い季節が3割とで繰り返されている事を、以前ミールから聞いている。

夏の暑さが嫌いな俺にとってはホント最高の世界だ。



お茶を啜りつつ身体を休めていると、準備できた夕食を持ったメイド達により運ばれて来る。

全ての料理が運び終えると、メイド達も椅子に座り、皆で一緒に食事を始める。

これがこの家のルールと決まってから数日が経ち、今ではメイド達も普通に食事をしている。

やはりご飯は皆で一緒に食べるのが一番だ。


食事の後は、いつものようにククリが皆の紅茶を淹れてくれるので、それを味わう。

その間、タリア、アルカ、ココ、サティア、エマルの5人は食べ終えた食器を片づけてくれている。



紅茶タイムを終えると、俺達は風呂場へと向う。

今日はノアとシアの二人にお湯を作ってもらう事にした。

まだ魔力に余裕はあるのだが、テレポートで余計に疲れていたからだ。


脱衣所で服を脱ぐと、風呂場に入りまずは掛け湯する。

そして、今日は洗い場にてミールが俺の身体を洗ってくれる。

洗い終え、サッパリした俺は一足先に湯船に浸かり、今日の疲れを癒す。


洗い場の方を見ると、ノアとシアはサラの身体を泡まみれにし、ミールとミリーはエルの翼を洗い、レイは、泡だらけになったサラをみて楽しそうに笑っていた。

そんな皆の姿に、俺はほっこりとしていた。


その後、身体を洗い終えた嫁達やレイが湯船に浸かる頃、先に入っていた俺は少しのぼせて来たので、先に上がる事に。


脱衣所に戻ると、そこには着替えが用意されていたので、それに着替え、リビングに顔を出してタリア達にミール達だけだから風呂に入っておいでと伝え、俺は自室へと向う。


部屋に入ると、今日の朝、王都で買ったいたメモリーストーンをアイテムボックスから4つ取り出し、テーブルの上に置く。

その中から一つを手に取り、スイッチのONを覚えさせ、もう一つにはスイッチのOFFを覚えさせる。

前回の失敗は、この2つのメモリーストーンを完全に融合させたのがまずかったのだと思う。


そして残りの2つを命令を通す事を覚えさせ、形を導線のへと変え、スイッチ機能のメモリーストーンと繋ぎ合わせる。


---[ON]

|ーーー[OFF]

|   

[魔力を貯める]

       



といった形の回路となる予定だ。

今、手元には魔力を貯めるメモリーストーンがないので、完成したスイッチと導線をアイテムボックスへと入れておく。

お風呂にはタリア達が入っているので、明日しようと思う。


一仕事終え、ベッドに倒れこむと、部屋の扉がノックされる。


「どうぞ」


「失礼します」


入ってきたのはネグリジェ姿のミールだった、今夜はミリーの番では?

俺が不思議に思っていると、ミールが理由を教えてくれる。


「ナツキ様のおかげで、お義父さんに元気な姿を見せる事が出来、安心してもらえたので、そのお礼をさせてもらいたくってミリーにお願いしたんです」


「そっか、それじゃこっちにおいで」


その夜、ミールからの感謝の気持ちの込められたご奉仕に、いつも以上の激しい夜だった。

折角お風呂でサッパリしたのが無駄になるほどに、二人の身体は汗等でベタベタになっていたのだが、お互い疲れきりそのまま眠りへとついた。



翌日、朝と言うには遅すぎる時間に目が覚めた俺は、少し身体に気だるさを感じつつも身体を起こす。

隣には、ミールがまだ気持ち良さそうに眠り続けていた。



次回 第54話 休み


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で気を付けるべきは?←こちらは2作目となるものです。主人公が別の世界に行くお話ですが、[異世界で第2の人生を]のキャラも登場します。 是非読んでいただけたら嬉しいです! (尚、基本的に毎週月曜日の午前0時と木曜日の午前0時に更新していますが、時々ずれる事もあるかもしれません!)
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ