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異世界で第2の人生を  作者: 一雫
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第45話 いざ討伐へ!

最後の方、ほんの少しだけですが会話を追加しました。

試作品である換気扇モドキを設置した後リビングへと戻ると、リビングにはすでに狩りから戻ってきたミール、ノア、シアの3人は、ミリーとエルと一緒に紅茶を飲みつつ休憩をしていた。


「ミール、ノア、シア、狩りの方はどうだった?」


「あ、ナツキ様!私が私とシアが4頭ずつ、ノアが3頭の計11頭程狩って来ました。

今は家の外に並べてありますよ」


「了解。あ、それとミール、ロムはどこだ?」


「ロム君なら、暗くなると、孤児院の子供達の事が心配になるだろうと思って帰らせたけど、だめでした?」


「いや、俺もそうしようと思って聞いたんだ、ありがとな」


そう言いながらミールの頭を優しく撫でる。

当然ソレを見たノア、シア、ミリーの3人は私も撫でて欲しいなと、視線で訴えてくるので順番に撫でていく。

もちろんエルもだ。


「それじゃちょっと外に行って来る」


そう言って俺は家の外へ出ると、空はすでに暗くなり始めており、住人達の家から明かりが漏れていた。

家の前にはボアの死体が綺麗に大きさ順で並べてあり、その傍には武具を身に付けた女二人と男一人が立っていた。

どうやら狩って来た獲物の見張りをしてくれているようだ。


「見張りおつかれさん、もうココは大丈夫だから3人共家に帰ってゆっくりしてください」


「「「はい!!」」」


返事をした3人はそれぞれ自分の家へと戻って行くのを見届け、俺は目の前に並ぶボアにアブソープを使いステータスを確保して行く。

今となっては1匹辺りのステータスはそれほどでも内容に思えてくるが、11匹もいれば多少の足しにはなる。


全てにアブソープを使い終えると、次は全てのボアに分解スキルを使っていく。

そうして出来たボア肉の塊をアイテムボックスへと入れ、俺は家の中へと戻る。


「あ、おかえりナツキ~」


リビングに入るなり、サラは俺の頭上へと飛んで来ると、そのまま着地し、その前足と後ろ足をダラ~ンと垂れ下がるような感じで寝そべる。

このサラの体勢を「垂れドラゴンモード」とでも命名しよう。


「ナツキ様はサラ様をそうやって頭の上に乗せている時、凄く幸せそうなお顔をなされるのですね」


「なんでも旦那様が言うにはサラ様をああして載せていると癒されるんですって」


垂れドラゴンモードのサラで癒されている俺を見たエルの一言にミリーが答えている。


よし、君達にもこのアニマルセラピー効果を体験させてあげようじゃないか!


「サラ、エルの頭の上に行っておいで」


「ん?エルちゃんの所?わかった~」


サラの身体を俺の頭から持ち上げ、エルの元へ行かせる。

そうしてパタパタと飛んで行くと、エルは「おじゃまするね~」と言いながら頭に降り立ち、そのまま垂れドラゴンモードへと移行する。


頭にサラを乗せたエルは「あわわ」と落ち着かない様だ。


「どどど、どうしましょうミリーさん!サラ様が!サラ様が私の頭に!」


「落ち着いてエルちゃん!後、サラ様!後で私の頭にも乗ってくださいませ」


「おっけ~」


二人と一匹のそんなやり取りを、俺だけではなく、ミールやノアやシアの3人はニコニコしながら眺めていた。


ほんわかムードな一時を過ごしていると、食事の準備が完了したらしく、次々とテーブルに運ばれてくる。

全ての料理が運ばれ終わると、メイド達と一日メイドのコロンも椅子に座り、食事の時間となる。


今日も美味しい料理を作ってくれるタリア達に感謝しながら食事は進んでいき、食後には今日もククリが紅茶を淹れてくれる。

やはり俺には違いが分からないのだが、ミリーとエルが褒めていたので、どうやら昨日より上達しているようだ。


紅茶を半分ほど飲んだところで一旦置く、


「タリアさん、明日なんだけど、俺、ミール、ノア、シアはドラゴン退治に行く為、朝6時過ぎには王都の冒険者ギルドへ行かなくちゃいけないんだ、しかもそのまま2,3日は戻れないと思う。

それと、明日メイドの皆で手分けして住人達の家に今日買ってきた食材と、昼の内にミール達に狩って来てもらったボアの肉を配っておいて欲しいんだ。

お願いしても良いかな?」


「畏まりました。そして御主人様、どうかお気をつけ下さい」


「ありがとう、それじゃ買って来た物とかを渡しておくね」


俺はアイテムボックスから食料を全て取りだし、タリアに渡していく。

受け取ったタリアは自分のアイテムボックスに食料をいれていった。


「それじゃあ、私はエルちゃんとお留守番ですね」


「ああ、悪いが二人はこの村でのんびりとしててくれ」


「ナツキ~僕は?」


キャットタワーモドキの上にあるハンモックから顔を出しながらサラが聞いてくる。


「サラも一緒に行くぞ」


「りょうか~い」


返事をするとサラはそのままハンモックの上で丸まり、スヤスヤと眠り始めた。



明日からの事を伝え終わり、俺は残った紅茶を飲みほすと、嫁達を連れて風呂へと向う。


脱衣所に着くと、俺はノアと二人で風呂場に入り、お湯を張る。

風呂の準備が整い、俺とノアも脱衣所へと戻って服を脱いでいく。

今日はメイドの皆はいないので、目隠しは無しだ!

目の保養ターイム!


と、その前に!

今日、親方の話しをヒントに造り上げた換気扇(試作品)を起動させようと思う!


皆の見守る中、俺がスイッチ用のメモリーストーンに触れる。

しかし何の反応もない、どうやら失敗の用だ

スイッチのメモリーストーンでONとOFF用のメモリーストーンを融合させたのがまずかったのだろうか?

まぁ、どちらにせよドラゴン退治から戻ってから考える事にしよう。


皆で風呂場に入ると、まずは身体を洗う事から始める。


「ナツキ様、今日は私がナツキ様の身体を綺麗にさせてもらいます」


どうやら今日はミールが俺を洗ってくれるようだ。


「ありがとうミール、それじゃ頼むよ」


「はい!ではナツキ様、後ろを向いてください」


言われるままに後ろを向くと、ミールは程よい力加減で背中をゴシゴシと拭き始める、とても気持ち良い!

背中が終わると、次は手、足と拭いていってもらえる、そうして結局、俺は身体の隅々まで洗われる事となった。

そこで俺もお返しにと、ミールの身体を隅々までをゴシゴシと磨き上げたのだ。


皆が身体を洗い終わると、全員で一緒に湯船に浸かり、今日の疲れを癒す。

やはりお風呂は人生に必要だな!


その後、十分に疲れが癒された俺達は風呂から上がると、メイドの誰かが用意してくれた、俺達のパジャマに着替え脱衣所を出る。

寝室に戻る前に、リビングにいたタリアに先に寝るからと伝え、俺達は寝室へと向う。


寝室に入るなり、ミールが俺に抱き着く。


「ナツキ様、今日は私の番です!」


そう言いながら、尻尾をブンブン揺らしているミールを一旦俺の身体から引き離し、俺達二人は俺の部屋(愛の巣)へと入っていく。


明日は朝が早いので、程々にして早く寝ようと思っていたのだが、その夜遅くまで二人は愛し合っていた。

因みに、外に声が聞こえぬよう、防音魔法もバッチリだ。



翌日、まだ外は明るくなりきってない頃、俺の部屋(愛の巣)に入ってきたノアに俺は起こしてもらい、眠い目を擦りながらもすぐに支度を始める。

だが、そうは言った所で、俺の用意するものなんて特に無く、服を着替えて、顔を洗う位だ。


俺は準備が整うと、朝のスキンシップである嫁達の髪のセットと、ミールの尻尾のブラッシングをし、最後に昨日と同じようにエルの翼も手入れをさせてもらう。



全員の支度が整うと、今日王都へ帰す予定のコロンを連れて、家の外へと集まる。

全員が揃った事を確認すると、俺はテレポートを使い王都にある元ククリの家に跳ぶ。


目の前の景色が一瞬にして変わり、俺達の見る景色が元ククリ達の住んでいた小屋の中へと変わる。


「コロンさん、俺達はこのまま冒険者ギルドへ向いますが、コロンさんはどうします?」


「まだ仕事まで時間はあるし、一度家に戻ろうかと思います」


「分かりました、ではまた依頼から戻った時に、昨日はお疲れ様でした」


「はい、ではまた」


そう言うと、コロンは自分の家へと向い走って行き、俺達は冒険者ギルドへと向う。


時間は6時30分、冒険者ギルドの前に到着すると、ゴブリン退治の時に見た馬車が3台と、今回の討伐に参加する2組パーティが集まっていた。


到着した俺達を見たハスマは、集まった俺達や他のパーティーの前に立ち、声を上げる。


「さぁ!ちょっと早いが全員揃ったようなんで今から出発する!全員無事戻れるよう努力せよ!では出発!」


ハスマの話が終わると、俺達は馬車に乗り込み、国境にある山に向け出発した。



次回 第46話 国境の山へ ~道中編~

もう少し、スラスラと執筆出来る様になりたいものです。



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異世界で気を付けるべきは?←こちらは2作目となるものです。主人公が別の世界に行くお話ですが、[異世界で第2の人生を]のキャラも登場します。 是非読んでいただけたら嬉しいです! (尚、基本的に毎週月曜日の午前0時と木曜日の午前0時に更新していますが、時々ずれる事もあるかもしれません!)
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