第42話 村の発展~その6~
昨日アップ予定だったのですが、昨日は21時頃に寝てしまい。
余計に遅れてしまいました。
すみません!
37話で水の国の名前が間違えてたのを訂正、そして他にも何箇所か誤字があったのを訂正しておきました。
服屋[シルク道]から出ると、次は向いにある道具屋へと向う。
俺の後ろには、それぞれが買って貰えた服の入った箱を大事に抱きかかえる嫁達が、笑顔で付いて来ている。
道具屋に入ると、ここ数日でかなり消費したマジックポーションを補充する為、20本手に取り、支払いを済ませる。
早く最大魔力を上げて消費量を減らさないとな、なんて考えながら道具屋を後にする。
「食糧、道具の補充、ミール達の服、取りあえずこれで全部買うものは終わりだな」
「そういえば主様、コロンさんが言ってた親方って人の家ってどこなの?」
「あ!親方って人の家の場所聞くの忘れてた!」
いくら食事中を思い出しても、冒険者ギルドの近くにあるという事だけで、正確な位置についての会話が思い当たらない。
INTが2420の俺の記憶力だから間違いないはずだ。
但し本当に俺の仮説(INT値=記憶力)が正しければ、だが
親方と呼ばれる人物の家が冒険者ギルドの近くにあると言う事は、ギルドの人なら知っているのかもと思い、ミオの所へと向う。
「あ!ナツキさん!丁度良かったです、ギルドマスターがナツキさんに連絡を取る為に人を派遣しようとしていたところなんですよ」
ミオの話を聞いて見ると、やはり昨日コーラルに聞いていた、フレムストとアクルーン境の山に現れたドラゴン討伐の件だった。
ドラゴンがどれ程の強さかは分からないが、俺に連絡を取ろうとしたと言う事は、ドラゴンのステータスはかなり高めだと思われる。
個人的には魔力が高めだと嬉しい。
「とりあえず、ハスマ様に伝えてきますので、少々お待ちください」
そう言ってミオはギルドマスターの部屋へと向い、2,3分程立つと受付へと戻ってきた。
「お待たせしました、ハスマ様が皆さんをギルドマスターの部屋にお通しするようにと、どうぞこちらへ」
ミオの案内に、ギルドマスターの部屋へと入り、前回同様、俺はソファに座り、ミール、ノア、シア、ミリーが俺の後ろに立つ。
エルはそれを見てミリーの横に移動する。
「来てくれて手間が省けたわい、丁度ナツキに連絡を取りたくてそちらへの使いを出そうとしていたのだ」
「それってやっぱり国境の山のドラゴンの件でしょうか?」
「ああ、その通りだ」
ハスマの表情が険しいものに変わり、ドラゴン退治についての話が始まる。
話しの内容は、敵が大型の飛竜種で、コレを退治する為にはSランク一人とAランク4人の3パーティーは必要と言う事。
昨日コーラルに聞いていた通りだった。
「敵はとんでもなく強い、だがアレ程のステータスを持つナツキに参加してもらえればこの依頼も解決出来る!どうかこの討伐に参加してくれ」
「ええ、是非参加させて下さい」
俺の返事にハスマは安堵する。
「ところで、他にどれくらいのパーティーが参加するんですか?」
そう言うと、情けないといった表情へと変わり答えた。
「現在この国にはランクSは居らん、さらにAランクパーティーも2組しかいないのだ」
「この国って、上位ランク不足なんですね」
ハスマの言葉に、見え透いた愛想笑いで答える。
しかし、一国にAランクが8人しかいないのは結構まずいのでは?
いや、他国にどれほどの上位ランクの冒険者がいるかは分からないが、今回の様なドラゴンに対応出来る位の人数は必要だと思うが?
「まったくだ、Sランクの者とまでは言わぬが、せめてAランク級の者がもっと増えれば」
「いっそ、見込みのありそうな冒険者を集めて、皆で一緒に修行に行くとかどうでしょうかね?」
「そうだな、ソレも良いかもな…ところでナツキよ、今更だが、始めて見る奴隷がいるようだが、その子も嫁なのか?」
ハスマはミリーの横に立つエルを見て聞いて来る。
「まだ嫁にはなってませんが、いずれなってもらえればなぁとは思っていますね。
まぁ、本人の返事待ちってところです。」
俺は「あははは」と左手で自分の後頭部を擦りながら答える。
その後、話を戻し、ドラゴン退治の予定について話を聞くと、明日の朝7時にギルド前に集合し、メンバーが揃い次第出発となる様だ。
「ではナツキよ、明日は頼んだぞ」
「はい、頑張らせてもらいます」
話も纏まり、ハスマと握手をしてからギルドマスターの部屋を後にし、受付のミオの所へ向う。
「あ、ナツキさん、ハスマ様とのお話は終わったのですか?」
「はい、ところでミオさんにちょっとお聞きしたいのですが、親方って呼ばれる人の家って何処にあるのか知りませんか?」
「親方さんですか?それならちょうどこのギルドの裏です。
そこに作業場があるので、行けばすぐに分かりますよ」
場所を教えてくれたミオにお礼を言い、俺達はソコへと向う。
ギルドの裏に到着すると、ミオの言っていた通り、いかにも作業場と言える佇まいの家が在り、そこでは薄汚れた白いシャツと黒っぽいツナギを着た40歳ほどのガッチリとした体つきの男性が何かを作ろうとしていた。
「すみません、ちょっといいですか?」
俺の呼びかけに、作業を止めてこちらを向く親方
「ん?お前さんは確かこの前そこの広場で結婚式を挙げてた・・・」
「ナツキと言います、そして俺の後ろにいるのが、左から、ミール、ノア、シア、ミリーエル、エルージュです」
こちらの自己紹介が終わると、俺は早速コロンから聞いていた、風を起こす道具について聞いて見る。
「ああ、アレか、せめてもっとマシな材料があればきっと役立つ道具が作れたんだがなぁ」
「マシな材料ですか?」
「ああ、あの時作ったヤツは材料を在り合わせで作ったもんだから、思った以上に風が起こせずに失敗したんだ」
例の風を起こす道具を見せてもらえないかと頼むと、親方は作業場の奥からソレを持って戻ってきた。
ソレは扇風機のような形をしているのだが、肝心の羽根の部分と本来風力の強さを選ぶスイッチの所には、直径6cm程の丸い石がついているだけだった。
「この石はなんですか?」と尋ねると、ソレはギルドカードなどに使われているメモリーストーンだった。
仕組みについて話を聞いていくと。
扇風機でいう、弱中強のスイッチがあるはずの部分にあるメモリーストーンに魔力を流す、すると、その流した魔力により、本来、羽根があるべき場所に備え付けられた、風の力を込めたメモリーストーンにその魔力が伝わり、それなりの風が送られて来るようになっているらしい。
更に詳しく力の伝達について聞きたいと思い、尋ねて見ると、二つのメモリーストーンの間には魔力を伝える魔力路(親方が命名)という、これまたメモリーストーンが回路として使われているらしい。
そして今回、親方が作った送風機は、風の力を封じ込めたメモリーストーンと魔力を込めるメモリーストーンの両方が粗悪品だった為、結果失敗となったものらしい。
だがしかし!今の俺にそんな事どうでも良かった。
それよりも親方の説明のおかげで、メモリーストーンを手に入れれば、村での換気扇問題が解決出来そうなのだから!
そして、ソレは他の事にも色々応用が効きそうなので、今後色々と実験していこうと思う。
こうして俺は動力という問題の解決策を手に入れる事が出来、早速メモリーストーンを手に入れようと思い親方に入手方法を尋ねてみる。
どうやらメモリーストーンは、何度か利用していたあの道具屋で売っていたらしい。
確かにそう言えばソレっぽい石が置いてあった気がする。
俺達は親方にお礼を言い、再び道具屋へと向い、1つ1000コルで売られているメモリーストーンを5つ購入すると、俺達はオルリア村へと戻る為、人気の無い場所を求め、元ククリ達が住んでいた小屋へと向ったのである。
次回 第43話 試作品




