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異世界で第2の人生を  作者: 一雫
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第36話 ミリーの日記

_____________________________


私はミリーエル=フォーン=フレムスト

今日から私達は新しい生活を送る場所に引っ越す事になりましたので、これを境に私は日記を書き始めようと思います。



10月18日


今日、私は旦那様の奴隷にして貰いました。

って、日記の始まりでこんな風に書くなんて変かもしれませんが、これは私にとって大事な事。

それは、先日私は今の旦那様と結婚したのですが、その時、旦那様は私の他に、狼人族のミールさん、エルフ族で双子の姉妹でノアさんとシアさんの3人とも結婚しました。

私はこの4人の中で年が一番下なので、ミールさんとノアさんにシアさんは私にとってお姉様になります。

お姉様達はとても優しい方ばかり、私はそんなお姉様達と仲良くさせて頂いてとても幸せです。


しかし、同じ旦那様と結婚した私とお姉様達にはまだ身分の差がありました。

お姉様達は奴隷、そして私はフレムスト王国の王女、まぁ私はそんな身分なんて気にしたりしないんですが、やはりお姉様達はまだどこか気にしている様子です。

同じ旦那様のお嫁として、もっと気楽にしてもらいたく、私は旦那様にお願いしたのです「私を旦那様の奴隷にしてください」と。

普通の人に言わせれば、なんて馬鹿な事を!と言われてしまうでしょう、けれど私はそうとは思いません。

だって、旦那様はお姉様方の様な奴隷を奴隷らしく扱わず、愛する人として接するというような方ですもの、王女なんて肩書きもいりませんよね?

それに、嫁として、また奴隷としても旦那様のモノになれますし!


さて、私とお姉様達の事はこれ位にして、次は今日から私達が新しい生活を送ることになる、旦那様の治めていく領地について書いて起きます。

これから旦那様が治めていく事となった領地は、なんと火の精霊王のサラマンダーことサラ様の住んでいたオルリア山の麓なのです。

あの付近には町や村などはありません、なのでこれから私達が造って行く事になります。

旦那様ならきっとステキな町を作れると信じて居ます!もちろん私やお姉様方も出来る限りお力になるよう頑張って行きたいと思います!

それにお父様が私達のお世話役にと用意してくださった優秀なメイドの方達もいますし、きっと大丈夫!


こうして私達は、旦那様の領地となったオルリア山の麓へと、旦那様とサラ様だけが使う事の出来る「てれぽーと」というスキルでやってきました。

オルリア山の登り口に付いた私達は、サラ様に近くに泉があると教えていただき、そちらへと向います。

泉のある場所までは、私達が到着した場所から少し歩いた所でした、そこに到着すると、ミールお姉様は「ばるきりー化」と旦那様が呼んでいる自己強化魔法を使い、旦那様とお二人で泉の周りの木々を伐採し始めます。

そしてその間私達は、旦那様の指示で二組に分かれ、私はシアお姉ちゃんと一緒に焚き木に使う枯れ枝を集め始めました。


そうそう、先程から書いてるように、私は3人のお姉様達の事をそれぞれ違う呼び方をしています。

私達には序列と言うものがあり、1番がミールさんなので敬意を込めてミールお姉様とお呼びしています。

そしてノアお姉さんとシアお姉ちゃんですが、このお二人はそれぞれの性格から感じたそれぞれの雰囲気で決めました。


話を戻しまして、枯れ枝を集め始める前に、どんな物が良くてどんな物が悪いのかをシアお姉ちゃんから教わり、私は知らなかった事を一つ学ぶ事が出来ました!

シアお姉ちゃんに教わった事を気にしながら私達は枯れ木集めを始めたのですが、途中からシアお姉ちゃんは何かボーっとしてたの、どうしちゃったんだろ?

なにやら考え事をしていたのかな?


私はその間一人で枯れ枝を集め、集め終わると、シアお姉ちゃんに声を掛けて枯れ枝の確認をしてもらい、ノアお姉さんの所へと戻りました。

すると丁度旦那様とミールお姉様が伐採を終えて戻り、私達の見ている前で、旦那様の創造(クリエイト)というスキルによってあっという間に家が完成!


夜は皆で一緒にお風呂に入りました、メイドの皆さんは途中で先に上がりましたが、その後、お風呂場に残った私達お嫁さん組は旦那様に可愛がって頂きました、幸せです♪


そのごお風呂からあがり、ココで生活を送るにあたって必要なルールを決め、私達は寝室へ向い、そこでまた旦那様に可愛がって頂き、眠りへと付きました。





10月19日


朝の目が覚めたらまずは旦那様とご挨拶でおはようのキスです。

その後顔を洗い、着替えも終わると旦那様が私達の髪を梳いてくれた、とっても気持ちよかった♪

ミールお姉様は尻尾のブラッシングもして貰ってる時とても気持ち良さそうだった、どんな感覚なんだろ?

今度聞いてみましょう。


着替えと髪の手入れが終わり、この日の朝はメイドさん達5人の中からメイド長を選ぶ事になりました。

そしてメイド長になったのは、以前は私の専属メイドをしてくれていたタリアさん!

彼女なら私が小さい時からお城に仕えていたし、適任だと思います。


朝食を終え、旦那様と私、それにタリアさんにアルカさんにサラ様の5人は王都へと行きました。

もちろん旦那様の「てれぽーと」というスキルで、です。


王都に付き、私達はまず奴隷商へと向います。

というのも、旦那様とこれから作ろうとしている村の住人であり、労働力ともなる奴隷の人達を買いに来たのです。


奴隷商の中へと入ると、ここの主人であるドルトルという男に案内され、奴隷の方達の居る部屋を見て周り、その中から11人を選ぶと、ドルトルさんは旦那様に見せたい奴隷が居ると言い、私達に先に上の面接室で待っていて欲しいと言い、ドルトルさんと二人で更に奥の部屋へと入って行きました。

私達は旦那様の言葉に従い、面接室で奴隷の皆さんと一緒に待っていると、暫くして一人の女の子を連れて戻ってきました。

その女の子の名前はエルージュ、私の一つ下だそうです。

エルちゃんは翼人族という風の国ウィンディアにしか居ない種族でした。

その証拠にエルちゃんの背中には、所々少し汚れちゃっていましたが、白く大きな翼があります。

って、あれ?翼の色が白って確か王族の証拠だったと以前父に聞いた事があるような・・・


その後、部屋に連れてきた奴隷11人とエルちゃんの分のお金を払い、店を出ました。

店をでると、タリアさんとアルカさんは私達と別行動をし、私達はエルちゃんやほかの人達の必要な物を買うため、商業区というお店が集まる地区へと向い、買い物を済ませます。

服屋さんで私はエルちゃんの服選びをしたのですが、私もああいったお店に行くのは始めてで、とっても楽しかったので、また行きたいな♪


そしてこの後、旦那様が私達全員を連れて村へと戻るのですが、村に付くと旦那様は倒れてしまいました。

転移する質量が大きすぎて、魔力の消費が大きくないすぎた為、旦那様は倒れたのだとサラ様が教えて下さいました。

旦那様、あまり無茶はしないで下さいね?旦那様に何かあると私達が悲しみますよ?


ミールお姉様に看病をお願いして、私達は連れて帰ってきた皆さんと、男女交代でお風呂に入り、簡単なお食事を頂きました。

そうこうしていると、旦那様が目覚めたらしく、ミールお姉様の肩を借りて起きてきました。

倒れたばっかりだけど、結構大丈夫そうなので良かった。


この後、旦那様はエルちゃんに成人したらお嫁になって貰いたいと話しましたが、エルちゃんはまだ分からないといい、このお話は一時保留となりました。

でもきっとエルちゃんは旦那様のお嫁さんになるだろうと思うので、私はしっかりとエルちゃんに、旦那様のお嫁さんになるにあたっての事を教えていこうと思います!



追記


今日の旦那様の事で新たに知ったのは、起きてきた旦那様に向ってサラ様が言った様に、旦那様はたまにぬけているときがあるみたいだと言う事です。


______________________________


(これで良しっと!)



私は、旦那様が王都へ出かけた後、寝室にあるテーブルで、昨日の事を日記に書いていました。


(いくら旦那様の前で日記は書けませんし、こういう一人になれる時間にかかなきゃね)


そう考えながら、日記を閉じ、ふとテーブルの上を見ると、そこには紅茶がある事に気づきました。


(あれ?私紅茶なんてもってきたかしら?)


日記を書く前の事をよーく思い出して見たのですが、やっぱりなかった気がします。

もしかして私は日記を書くのに夢中で、どなたかが紅茶を運んでくれたのに気づいて居なかったのでは!?


(日記の内容、見られちゃったかも!?)


閉じた日記を私は元の私物を入れてある棚の奥に戻し、リビングへと戻りました。

紅茶の事を聞いて見ると、どうやらエマルさんが運んで来てくれたみたい。

私が日記を書くのに集中してて、エマルさんが声を掛けてくれた事に気づかなかったので、エマルさんは運んできた紅茶をテーブルに置くと直ぐに寝室から出て行ったそうです。


私とエマルさんがこの話をしてたのを聞いていたエルちゃんには、私の日記の存在を知られちゃいましたので、他の皆さんには言わないでとお願いしたので、これ以上知られる事は無いと思います。


その後、村の住人の皆さんと一緒に今朝旦那様が作っていった畑へと向い、私達は、まだ子供のサリーちゃんと畑の傍を流れている川で遊び、気づけば疲れて眠ってしまっていましたが、王都から戻ってきた旦那様の声が聞こえ目を覚ましたのです。

私達の目が覚め、旦那様が畑で作業をしている人達を呼び寄せると、旦那様の提案で私達の村に名前を付けようと言う事になりました。


私達は話し合い、とりあえず4つの候補が上がりました。

そしてその中で一番まともだと旦那様が言い、私達の村はオルリア村となったのです。


村の名前も決まり、一休みもできた住人の皆さんは畑仕事に戻り、私達はサリーちゃんを連れて家へと戻ると、家のちょうど私達の寝室の所に新しい部屋が増えていました。

旦那様によると、まだ成人していないエルちゃんの前で私達を可愛がる事は出来ないと言う事で作られた、旦那様の寝室だそうです。

今夜からは私達順番にあの部屋で可愛がって貰うってことなのですよね?そうなると私は4日後?それとも旦那様に抱き締めてもらいながら寝る順番が今日の予定だから今夜は私でしょうか?

出来れば順番は私からでありますように!



次回 第37話 村の発展~その1~

大事な一人に慣れた日曜日

昼寝で大半を無駄に過ごしてしまい、急いで作業を進めるも

結局36話を仕上げて今日が終了  


_| ̄|○|||



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異世界で気を付けるべきは?←こちらは2作目となるものです。主人公が別の世界に行くお話ですが、[異世界で第2の人生を]のキャラも登場します。 是非読んでいただけたら嬉しいです! (尚、基本的に毎週月曜日の午前0時と木曜日の午前0時に更新していますが、時々ずれる事もあるかもしれません!)
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