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異世界で第2の人生を  作者: 一雫
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第3話 奴隷購入!

おかしい、土曜日の4時半からこの3話を書き直しはじめたのですが、

今日曜日の12時20分になってようやくおわりました、因みにずっと寝てません・・・・

1話書き直すのにどれだけ時間をかけているのだろうか

これ確実に予定してた6話どころか4話すら書き直しが間に合わない!

晴れて俺は冒険者になる事が出来たのだ。

では次に何をすべきなのかを考えていこうと思う、そこでメモ帖にすべき事を書きとめていこうと思い、アイテムボックスからメモ帖を取り出すと書くものが無い事に気づいた。

ってかなんでメモ帖はあるのに書くものが入って無いんだよ・・・

しかたない、とりあえずメモは諦めてスケジュールを決めていこうか。

さて、まずは何からすべきなのかという前に、まず何をすべきなのかをリストアップしてみた。


一つ目、宿の確保。

二つ目、生活用品がいるな後、雑貨類も

三つ目、おいしい物が食える場所も確保したいな。

四つ目、冒険者になったからには武器・・・は在るから防具が必要だな。


(とりあえずこれくらいかなぁ)


四つほど候補ができたので次は順番を決めていく。

そうだな、まずは宿探しだな、で、次が・・・


考えた結果がこうなった


宿探し

生活用品と雑貨類の確保

防具購入

立ち寄った店でおいしい店を聞いておいて場所の確認


こんな感じでいいだろう、ではまず宿探し・・・

と言いたいがどこにあるのかサッパリ解らん!

さっきの受付の人に聞きに戻るのがはやいだろう。

そう思って先ほどまでいた冒険者ギルドの受付に戻り、場所を尋ねて見ると

どうやら噴水広場に案内の看板があったらしい・・・最初見回ったときにまったく気づかなかった orz

もっとちゃんと周りを見るべきだったと後悔をしていると、受付の女性がお勧めの宿を教えてくれた、因みにそのときに受付の女性に名前も教えてもらった、今後も受付でのお付き合がありそうだしね!

名前はコロンっていって、種族は猫人族らしい、猫って可愛いよね!

さて、コロンさんから教えてもらった宿は噴水広場から東に少し歩いた所で見つかった。

建物の周りを垣根で囲まれた2階建てで木造の建物だった。


(看板が微妙に傾いているが、これはきっとわざとだろうと思っておいたほうがいいかもしれんな)


どこか不安の残る店だが入ってみると、まず目の前には受付がある、俺から向って左側に2階にあがる階段と左側に続く廊下があって、あと受付の真横には観賞用の植物だろうか、小さな木の生えた植木鉢が飾ってある。

後は・・・うん、そろそろ見るべき所がなくなってきた、残すは受付に立ってる人だけだ・・・が、あまり見たくないんだ・・・

というのも、受付にね、なんか怖いおじさんがいるんだ!

身長が自分より高く、目測で190cmくらいか?

上は半袖を着ているのだが、隠れてない腕にたくさんの傷跡がある

いかにも修羅場を生き抜いてきたと言わんばかりだ。


「おう、らっしゃい、泊まりかい?」


ひ、低い声がより恐怖を感じさせるが、と、とりあえず部屋をとっておかないといけないので、落ち着け俺!平常心だ!平常心!

俺は客なんだ!だから宿泊の予定をいわねば!


「ァ、ハ、ハイ!とりあえず、3日ほど泊まりたいです!」


あ、ダメだ、完全に怯えてるわ自分・・・・


「ハハハッ、そんなに怯えなくてもいいんだよ、主人は見た目はこれだけど怖くないからさ」


突然元気で明るい女性の声がすると、奥から一人の女性が出てきた、さっき主人と呼んでたからきっとここの女将なのだろう、

女将らしき女性がでてくるなり、入れ替わりように主人と呼ばれた男は奥へと消えていった。

どうやらここの主人はあの見てくれから、よく勘違いされるんだとさ、そりゃしかたないよね、俺も完全にビビッてたし!

最初から女将がいたほうがいいんじゃないか?って聞いて見たら、女将が手の離せない用事があったんだって、で、その間だけ仕方なく主人が変わりに受付として立っていたようだ。

はぁ、俺が宿に来たタイミングが悪かったようだ


「私はこの店の女将でアロンっていうんだ、主人はローク、よろしくね。

さぁ、そんな事よりお一人様1泊20コルだよ、朝と夜の食事つけるのなら追加で5C、体を拭くお湯は3Cだよ」


「んじゃ3泊で、料理とお湯を毎日有りでお願いします。」


アロンにお風呂は無いのか?と聞いて見ると、貴族が入る程度のものらしく、普通はこうやってお湯を用意し、布で体を拭くものらしい


「んじゃ28コルの3日分で84コルだよ、先払いなんだけどいいかい?」


「あ、はいどうぞ」


財布の袋から84コル分の硬貨を取り出し、支払いを済ませ部屋の確保が完了した、部屋は2階に上ってすぐの部屋だ。

その後アロンさんから、主人のロークは見た目は怖いが普段は料理を担当で、とても美味しいから楽しみにしとくといいと言われた、

どれほどのものか、今から夜の食事が楽しみだ。

とりあえず次は買い物に行くと伝えそのまま宿を出て、もう一度噴水広場にある案内板へとやって来た。


(え~と、服屋に武具屋、それと道具屋・・・なるほど、買い物する商業区的なものはほぼ全部噴水広場の西側にあるらしいな・・・

ん?奴隷商もあるんだ・・・そういえばギルドの受付のコロンさんだっけ、あの人がパーティーを組むのにいいって言ってたな・・・どんなの所かちょっと行ってみて、ついでに値段も今後のために調べておくか)


噴水広場西側に向かい、歩くこと3分も経たないほどで店を見つけた、

店は大きな2階木造建てで、看板には首輪の模様とその下に奴隷商フレムスト店と書いてある。

どこかビデオショップのアダルトコーナーに入るような気分を抱えながら入ってみると、某不思議なダンジョンのゲームに出てくる太っちょなおっさんに似た店員がいた。


「いらっしゃいませ、ようこそ奴隷商フレムスト支部へ、私はこの店の責任者のドルトルと申します、本日はどのような奴隷をお求めでしょうか?」


ドルトルと名乗った男は接客用スマイルで、手揉みをしながらこちらを見ていた。


「あ、あのまだ買うと決めたわけじゃないんですけど、とりあえずその・・・どんな人がいるの見て見たいのですが」


俺は今後パーティとして奴隷を買うかもしれない、そのために奴隷がどんな感じなのか、それとどれくらいの値段がするのかを見に来ただけなのだ

まぁ、もともと奴隷とは無縁の世界で育ってきた俺としては、人を買うという行為に少しばかり抵抗もありますよ?だけど、どうしてもこの世界で生きて行くためにはパートナー的な人が欲しいわけで、それならパーティを組む上でも安心できそうな奴隷なんかいいんじゃないかなとか、あわよくば美人さんや可愛い子がいいなぁ~なんて思ったりしたわけですよ

ただそれだけですよ?うん、それだけ!

よし言い訳完了!


「なるほど、ではこちらにどうぞ、あ、それともお客さまのご要望があればそれに見合ったのを奴隷をご用意しますが?」


「あ~えと、ちなみに一番安い人だと、どれくらいするんでしょうか?」


「そうですね~用途にもよりますが、それを抜きにしますと、この間うちに来たあの子ですかねぇ」


「あの子?それはどんな人なんです?」


「16になったばかりの娘で、種族は人狼族で見た目も申し分ないはずですもちろん処女でございます、そしてその娘はどのランクでもよいとの同意がありました」


獣人ってやつか!?しかも見た目がよくて処女だと!?いや待て落ち着け俺!そんな事の為に奴隷を買うつもりじゃ無いはずだ!(建前上)そもそも見た目とかは人によって良し悪しがちがうし・・・そ、そうだ!それに俺は下見に来ただけ何だ!・・・ってかランクってなんだろ?


「あ~そのランクってなんですか?」


「そうですね、まずランクというのは3つに分かれていまして・・・」


ドルトルの説明によると、この世界の奴隷というのは3つのランクに分かれているらしく、まず最初の愛玩用奴隷は見た目を重視した観賞用の奴隷、これがランクAらしい。

次に戦闘用奴隷は、パーティを組み共に戦う事をメインとした奴隷、こちらがランクBと言われている。

ランクAとランクBはどちらも性行為は可能だが、本人に拒否の権利があるらしく同意が必要なのだそうだ、そしてランクAとランクBの奴隷は主人から給金を多少なり貰う権利があり、個人的財産も持つ事が許されている。

そして最後にランクC、これは性奴隷となる、その名前の通り、そういった目的の奴隷で、本人に拒否権は無く、どういった行為にも答えなければならなくなるらしく、その上、性奴隷になった者は主人の所有物扱いとなり主人からの給金を貰う権利も個人的財産を持つ権利も出来なくなり、その上更に主人の住む家、もしくは借りている宿の外には一人で出る事が許されず、移動には主人、もしくは主人の指名した自分より上の身分の者の同行を必要とされる。

しかし例外もあり、主人自ら手続きをする事で個人的財産を持つ事許され、最低レベルの人権を手に入れる事が出来る。

この最低レベルの人権というのは、自らの意思を持つ事が許される事と、そして|主人の認めた範囲に限り《・・・・・・・・・・・》一人で自由な行動が許される事、そして個人的財産を持つ事が許されるという3つの権利だ

ただ、その権利の中の一つ、自らの意思を持つ事なのだが、主人からの性行為関連の拒否だけは出来ないままだそうだ。

こういった制限の全ては奴隷になった者が付ける首輪に制限情報として登録し、管理されているとの事、制限に逆らえば全身に激痛が走った後、麻痺して動けなくなるそうだ。

なので例え性奴隷は自由に出歩けた所で逃げ出す事は出来ない、もし範囲外に逃げ出して動けなくなった場合、見つかった相手によってどういった未来が待っているか解らなくなる。

町の外でモンスターに見つかれば襲われるし、主人に見つかればどんなお仕置きが待っているかも解らない、さらに主人以外の場合でも逃げ出した奴隷とすぐバレて、主人の元へ連れて行かれるか、もしくは見つけた人に何をされるかも分からない訳だ。

そもそもなぜ奴隷になったりするのかと聞いてみると、奴隷というのは基本的に犯罪を犯し、その罰として落とされるか、ギルドの時の説明にも出てきたように、支払いが出来ず奴隷になる、もしくは何らかのためにお金が必要とし自らを売るといった事で奴隷になるらしい、他にも、たまに盗賊に攫われて無理やり性奴隷にされた娘や、人質をとられ止む得ず性奴隷になったという娘が裏取引きするという事件なんかもあるらしいが、そういった事件の途中で発見された場合は奴隷から解放されるのだが、すでに事件が終わってしまってい場合だと、後から調べてはもらえないらしい、そんな事一々していたらきりが無いんだとさ。

まぁそんな奴隷達だが、ちゃんと平民に戻る方法はある。

例えば、自分で貯めた給金や何らかの方法で手に入れた財産で自らを買い戻す、または何らかの大きな貢献などの恩賞で平民、もしくはそれ以上の身分になる事だそうだ。


まぁこんな風に長々と説明を受けたのだが、俺は今後生きていく上でのパートナーが欲しいだけなんだからね!ただ、求められたら断らない!そこの所は知っておいてもらいたい!

誰に知ってもらいたいかは、俺にも分からないが、とりあえずその誰かには知っておいて貰いたいんだ!


「と説明が長くなりましたが、先程いったそのむすめなのですが、とある村からここに運ばれてくる途中にモンスターに襲われましてな、そのときに雇っていた冒険者が何とか退治は出来たのですが、その時に怪我をしてしまい左腕が動かせなくなってしまい、性奴隷としてはまだ使えるかもしれませんが、怪我の事があり、愛玩用としても戦闘用としても使えなくってしまい価値が下がって7万コルといったところです。

あ、しかし、お客さまのご要望でもっとよい治療を受けさせ治す事もできますが、その場合は元の15万コルに治療費を上乗せして・・・大体18万コルほどになるかと」


(腕を治すだけで3万コルもするのかよ!高いな…しかし怪我ねぇ、それなら俺のスキルで治せば何とかなるんじゃないか?それで7万コルで買えるのが可愛いならパートナーならありだろう)


俺の持つ癒しの加護を使えば治せない事もないのだが問題がある、つまり必要魔力、つまり必要MPがどれくらい必要か解らないのだ


(俺のMPで足りるのか?まぁ足りないなら最悪敵を倒してまくって最大MPをあげればあるいは…)


とまぁ、こんな事を考え始めた頃には価格調査としてこの店に来たことを忘れ始め、買う方向に考え始める自分がいた


「とりあえずお見せしましょう、こちらへどうぞ」


そういって店の奥と続く通路をドルトルの後ろを付いて行くと、8畳くらいの広さでテーブルとソファーがあるだけのシンプルな部屋に案内された。

部屋に案内されると、俺達にソファに座わって待っていてほしいと言われると、膨よかで優しそうなおばさ・・・女性がお茶を持ってきてくれた。

その後数分ほどして、ドルトルが部屋の扉を開いた。


「さぁ、あちらのお客様に挨拶するんだ」


そう言うと、ドルトルの後ろから一人の少女が部屋に入って来た

その少女は茶色のシンプルな貫頭衣を来ていて髪は光沢のあるピンク色に透き通るようなピンクの瞳、髪は腰まで伸びていた、しかしそれよりも特徴的なのは頭にある犬のような三角の耳と少し薄汚れているがピンク色の毛のフサフサの尻尾が付いていてた。

そしてその少女はドルトルが先ほど説明していたように、左腕が力なくぶら下がっていた。


「はじめまして、私は人狼族のミールと申します、どうぞよろしくお願いします」


知らない人に買われていくかもしれない、そしてこれから自分がどういった扱いをされるか分からないという恐怖心で、ミールと名乗った少女の体は少し震えていた。


「あ、ああ、よろしく」

(ああ、やばいよ、可愛いよこの子!もう買いでいいよね!うん、いい!俺が決めるんだから問題ない!)


何を隠そう、俺は獣耳や尻尾が大好きだ!そして目の前のミールという獣人はもろ好み!俺に迷う余地などどこにある?


「こちらがこの娘の詳細になります、ご覧ください。」


そういってドルトルは一枚の紙を渡してくる


____________________________________


ミール16歳 人狼族♀


身長 155cm

体重 44kg


ランクA~Cまでどれでも選択可能

後に変更も可能


犯罪履歴 無し


性経験 無し

性行為 本人の了承済み

性病 特に無し


備考


左腕は怪我により自力で動かせない

奴隷としての教育済み




____________________________________


(うん、問題は腕の怪我だけだな、そういえば癒しの加護を使いながらMPの回復アイテムとか使えば、出来るんじゃないか?まぁそんなアイテムがあればだが・・・とりあえず、あとで道具屋で探してみるか)


「いかがでしょうか?さすがに片腕のままでは戦闘用奴隷としては無理でしょうが愛玩用か性奴隷になら十分かと」


「OK,買おう!」


あ、しまった!勢いで言っちまった!・・・まぁいいか!可愛いパートナーになってもらえれば最高じゃん!


「ありがとうございます、では支度をさせますので入り口の受付にてお待ちください。」


ホントに勢いでの買い物をしてしまった、しかもそのせいで自分の立てた予定をぶち壊し、新しい予定を立てなければいけなくなった。

でも後悔はしていない!

その後、受付で待つこと10分少々、ドルトルがミールを連れてやってきた。

ミールは特に荷物はないらしく、手ぶらだった


「ではお支払いよろしいですかな?」


「あ、はい。7万コルでしたね」


そういって7万コルをドルトルに渡すとドルトルは確認すると一枚の紙を出してきた。


「ではまず、こちらの用紙をご確認ください、内容に間違えが無ければ下の空欄にお名前をお願いします。」


内容は、奴隷を持つ主人の義務だった


一つ、主人は奴隷に衣食住と最低限の給金を与える事、但し奴隷ランクCの給金は必要としない

一つ、主人は奴隷との契約をたがえてはならないこと

一つ、買った奴隷が性奴隷の場合、裸で連れまわすような行為はしてはならない

一つ、奴隷による他人への迷惑行為などはすべて主人の責任となる

その他に本日の日付や購入した奴隷の名前、奴隷の詳細が書かれている

そういった内容に目を通し終えると、承諾したというサインとして紙の一番下の空欄部分に名前を書きドルトルに手渡した。

俺のサインを確認したドルトルは黒皮の首輪を取り出し、俺に渡してくる。


「では次に、主従契約を行いますのでこの首輪のこちらの部分に触れてもらえますかな」


首輪をミールに取り付けると、首輪がミールの首にちょうどあうサイズへと変化していった。

それをみた後、ドルトルがミールを後ろを向かせ長い髪を首の後ろの部分が見えるようずらさせると、そこには鉄のような部分があり、そこに俺の血を着けるだけだと言われ、ナイフを借りて指先を少しだけ切り、その鉄のような部分触れるとに<主人:ナツキ>と名前が浮き出てくる

さすがファンタジー世界!こういった理屈がまったくわからん!

その後ミールをどの奴隷ランクとして扱うかの登録となり、選びたいランクを先ほど名前が表示された部分に触れながら念じるだけでいいらしいので、俺はランクBと念じると、<主人:ナツキ>の下に〈奴隷ランクB〉と表示が現れ、それを見たドルトルが驚ろいていた。


「本当に戦闘用でよろしいのですか?この通り左腕が使えないのであまり役に立たないと思いますが…」


「いえ、これで問題ないです」


「は、はぁそうですか、まぁ後でこちらに連れて来れば変更もできますので、その時はまたお越しください」


ドルトルはきっと、俺がどこかで大金を出して治療するとでも思っているのだろう、そしてそれが出来なかった場合の事でも心配してくれたようだ

残念だがその心配は無用なものにしてやる!必ずだ!


「はい、これで奴隷契約は完了となります、本日はお買い上げありがとうございました」


こうして俺はミールを連れて店の外へ出たところで、ミールは教育で教えられたのだろう、奴隷としての挨拶をする。


「私を買っていただきありがとうございました、片腕が使えないこんな私ですが出来る限りの精一杯ご主人様にお仕えしますので、どうぞよろしくお願いします」


「こちらこそよろしく、あ、後俺の名前はナツキ、これからよろしくな。

それと、その左腕は必ず何とかするから大丈夫だよ」


「そんな!?これを治療できる方に依頼するとかなりの金額を要求されてしまいます!私なんかにもったいないです!」


腕が治おそう言う俺の言葉に、ミールは驚きを隠せなかったようだ


「でも片腕しか使えないんじゃ不便でしょ?それにどうせ治すのは俺だからお金は・・・そんなに必要にならないさ、多分」


「ぇ!?ご主人様は治癒の力を持っておられるのですか!?」


やはりこの世界では治癒の力というのは珍しいのだろうか?あとでミールに聞くとしよう、さて、次は何をすべきか・・・ミールに服も買ってやりたいのだが、それより先に道具屋だろう。

そういうわけで、ミールに道具屋に行く事を伝え、奴隷商からさらに西に進む事2分ほど、道具屋らしき店を発見。

といってもこの道具屋、どことなく駄菓子の様な作りで、店の中も少し狭いのだが、棚にはびっしりと色々なアイテムが置かれていた。

そんな棚を端からじっくりと見て行くと、ソレを発見!そう、MPを回復させる薬マジックポーションだ、ソレは小瓶の中に青い液体が入っていた、因みに値段は1つ200コルと少し高い気がするのだが、今は必要だ、取りあえず5本あれば足りるだろう、そして、その隣にあるHPを回復させるポーション、こちらは小瓶に赤い液体が入っていた、お値段なんと、1本50コル、やはりマジックポーションが高いのだろうこれも5本手に取る。

そこからさらに棚を見て行くと羽ペンとインクのセットがあった。

1セットが4コルだと書かれていたので、5セット購入するとしよう。


とりあえずこれだけ買っておけばいいだろう。


「すみません、これらを下さい」


店のレジにいた男に声を掛け清算をしてもらう


「はい、まいどあり、え~とポーション5本とマジックポーション5本と羽ペンとインクを5セットだね、合計で1270コルになります。」


支払いを済まし、購入したアイテムを受け取るとすぐさまアイテムボックスを開き、購入した物をアイテムボックスの中にしまう、そしてふと店員のほうを見ると何やら驚いているのだが・・・ありゃ、これはもしかして、アイテムボックスを人前で使うのはまずかったのか?


「こりゃ珍しい、兄さんはアイテムボックスが扱えるのかい?」


どうやらアイテムボックスの存在は知られてるのか、一安心だ


「え、あ、はい・・・そんなに珍しいのですか?」


「そりゃそうさ、アイテムボックスを扱えるのは1万人位に一人か二人ってところだよ」


へぇそうなんだ、知らんかった


「いや~久々にレアな物を見れたよ、また何かご入用のときは来ておくれ。」


「あ、はい、どうせまたすぐ何か必要な物が出てくるでしょうからその時にでもきますよ、では」


とりあえず、一番買っておきたかった、マジックポーションも買えたので、次は服屋に行こうと思い、道具屋の外へ出ると、目当ての服屋は道具屋のすぐ斜め前に位置するところにあった。

入った服屋はどこか高級感のある店だった、色々な服展示されており、店の中もそこそこ広いものだった。

俺がミールに自分の服を選ばせようとすると・・・


「ミール、ここで自分の服選んでくれ」


「え!?私のを買うおつもりで来たのですか!?あのご主人様、私のような奴隷には新品の服等もったいないです!古着で十分です野で・・・・」


恐縮されてしまった

俺としては、せっかく元が可愛いのだから、是非いい服を着て更なる可愛さを目指してもらいたい訳だよ。

はやく靴位は履かせてあげたいし!奴隷商からずっとはだしのままだから気になってたんだ。


「いいからいいから、せっかく元が可愛いんだからオシャレな服を着せてあげたいんだよ」


しまった、思ってた事そのまま言ってしまった、いいか?


「いえ・・・そんな可愛いだなんて・・・って、そうではなくて!」


「まぁいいからいいから、あ、すみませーん」


このままではミールが自分で選びそうにないので、店の奥にいた女性の店員にお願いして見繕ってもらうことにした、すると店員ミールを見た後、すぐさま2着の服を選んでくる


「こちらの白のワンピースやこちらや、薄い水色のワンピースなどはいかがでしょうか?そしてこれから段々寒くなってくるので、あちらにある茶色のコートと組み合わせるのがよろしいかと」


「あ、じゃあそのワンピース2つとあの茶色のコートをあと、それとは別で上下の服2セットほどそれとパジャマ・・・じゃなくて、寝る時に着る服も見繕っていただけます?後は下着を3セットと、選んだ服に似合いそうな靴もお願いします。

俺はその間に自分の服を選んできますので」


「分かりました、お任せください!」


店員が妙に張り切っている、これなら任せられそうだ


「私なんかにもったいないです・・・しかも靴までなんて・・・」


「気にするな、生活に必要な物を揃えてるだけなんだからな、せっかくだから少しくらい自分でも選んでおきな」


そういって自分も服を上下の4セットと下着も4着、靴選び二人分の服をまとめて清算した後、試着室で買ったばかりの白のワンピースに着替えさせ、靴も履かせた、その他の購入した物は取りあえず、アイテムボックスの中に入れておいた。

因みに服代は合計で1530コルの所、たくさん買ったのでおまけして貰えて、1500コルになった。

次に武具をと思ったがそろそろ、空も暗くなり始めたので今日は宿へと戻ることにする。


宿に着くとアロンさんが受付にいたので二人部屋に変えてもらい

3日分のミールの分の追加料金84コルを支払うと、1階の一番奥の部屋の鍵を受け取った。


「料理はあと2時間ほどしたら部屋まで持っていくよ、体を洗うお湯もその1時間後に持っていくからね」


「はい分かりました、んじゃミールいこうか」


「はい。」


部屋に入ると、中は二人部屋としての広さと、部屋に入って右側にベッドが二つと部屋の左側にテーブルと椅子があった。

とりあえず俺が椅子に座り話をしようとすると、突然ミールは床に座ろうとしていた。


「まってまって、なんで床に座ろうとしてるの?椅子に座れば?」


「奴隷が主人と同じ高さに座るのは失礼な事なので・・・」


「え、そうなの?でも下に座ったら新しい服汚れちゃうよ?」


「あ!申し訳ありません!折角買って頂いた服を!」


「それに俺はそんなの気にしないからちゃんと椅子に座ってよ」


うーん、このままじゃ他人行儀すぎてなんか嫌なんだよな、もっと気楽にしてもらえないかな?


「あとね、自分は奴隷だからとかっていうのは気にしないで欲しいんだ、もっと普通に・・・気楽にしてほしい」


「ですがそれではご主人様に対しあまりに失礼ですし・・・」


「いいのいいの、逆にそんなに畏まったままでいられると、なんか落ち着かないし、これから一緒に行動するんだから仲良くなりたいんだ」


「うぅ~分かりました、ご主人様がそうおっしゃるのなら普通に喋らせてもらいます」


あ、今の唸ったときの困ったような顔が可愛かった!って、何を考えてるんだ俺は

丁寧に話しているミールもそれはそれで可愛いんだけど、畏まらない普段の話し方をしてるほうが、自然体でいいね!


「あ、あとさ、そのご主人様っていうのもやめて、名前で読んでくれないか?なんかご主人様とか呼ばれるとむず痒くって・・・」


「は、はぁ、じゃあ今後はナツキ様とお呼びしま・・・呼ばせてもらいます」


「ん~様もなしで!」


「いえ!それは出来ないですよ!私はナツキ様の奴隷です、だからせめてお名前を呼ばせてもらえるとしても、これだけは・・・だめ、ですか?」


ちょっと泣きそうな顔で上目遣いをしながら嘆願されると嫌とは言えなくなり、結局ナツキ様で妥協する事にした


「で、今後の事と俺の事について話をして置こうと思うんだけど、その前に腕の治療を先にしておこうか、ちょっと恥ずかしいだろうけど、服を脱いでそこのベッドにうつ伏せに寝て貰えるかな?」


そういって俺はミールに背を向けると、ミールは「はい」と答え、言われた通り後ろ服を脱ぎ始めたようだ。

服を脱ぐ布がこすれる音が聞こえる、なんだか少しエロチックな気がするのだが、今は治療の事だけを考えねば!

そんな事考えていると、ミールから「準備できました」といわれ振り向くとベッドへとうつ伏せになっているので、横乳が見え・・・・おっと違う違う!考えるな俺!見るな俺!


「じゃあ始めるから、じっとしててね」


「はい、よろしくお願いします」


買っておいたマジックポーションをすべて取り出して横に置き、準備が整った、

俺はミールの左腕に手をかざしスキル治癒の加護を発動させると、MPがどんどん減っていくのが分かった。

これが治癒魔法にMPを注ぐって感覚なのだろう、MPが減っていくに連れ、段々と自分の呼吸が激しくなってくる


「ご主人様大丈夫ですか!?すごい汗です・・・あの、無理をしないで下さい!」


呼吸が荒くなったのに気づいたミールがこちらをみて心配していた

あ~こらこら、体を起こすから胸みえちゃってるよ?


「大丈夫、何とかなるからじっとしててね、それと悪いんだけど、胸見えちゃってるよ」


「そんなのかまいません!ご主人様に見られても何も問題ないです!それよりもご主人様の方が心配です!」


「ホント大丈夫だから・・ハァハァ・・・ほら、ちゃんと横になって」


そう強がりを言ってはみたものの、MPがなくなりかけるとついには意識が無くなりそうになる、なのでMPが0になる前にマジックポーションを飲むと、意識がはっきりとしてMPが回復したのが分かったので治癒を続けた。

結局それを4回繰り返したところでミールの左肩の傷はきれいに消えていた。

今回分かった事は、これほどの傷を治すにはMPがざっと100以上必要そうだというのがわかる。


「どう?左腕動くか?」


「あ、はい」


俺に言われミールが左腕を動かすと、怪我なんて無かったように普通に動かせていた


「す、すごい!治ってる!なおってます!ありがとうございます!ホントにありがとうございます!あ~こんなご恩どうやれば返せるのかな・・・」


腕が治った事で、驚いたと思ったら喜び、耳をピクピク動かしながら尻尾が激しく揺れていたと思ったら、次は感謝し始めて、最後は耳と尻尾がしゅんとなって悩んでいるようだった、まったく忙しい子だ


しかも下着姿のままで・・・・


「ミール落ち着いて服を着てくれ、次は大事な話しだ」


ミールは言われて気づいたらしく、顔を真っ赤にしながら服をいそいそと着はじめ、着終わると、二人はテーブル越しに向かい合うように椅子に座り、まずはミールに俺の本当のステータスとスキルをみせた。

そこにはミールの見た事も聞いた事も無いようなスキルがずらりと並んでおり驚きのあまり少し思考が停止していたようだ。

思考が復活したのか、意識が戻ってきたところで、俺がこの世界アルカレイドに来た敬意とこれからの目的を話した。

さすがに信じてもらえないかなと心配だったのだが、ミールは疑ったりせず、真剣に話を聞いてくれていた。


「まぁ、そんな訳で、こんなスキルを持っているんだ」


「あのナツキ様、聞き終わって言うのもあれなんですけ、私にこんな秘密を話していいんですか?」


「だってほら、これから一緒に行動するんだし、それならミールにはちゃんと話しておいたほうがコソコソしなくてすむじゃん?あ、でもこの事は誰にも言っちゃだめだよ?」


「はい、もちろんです!誰にも言いません!なんでしたら私に命令して下さい!そうすれば私は絶対に誰にも話せなくなります」


「命令はしないさ、ミールの事ちゃんと信用したいからね、さぁ次は俺にこの世界の事を教えてくれないか?」


そう言って今度は、俺がミールにはこの世界の常識について教えてもらい始めた、


この世界アルカレイドは大きく4つの国に分かれているらしい

まずは今いる国、火の国フレムスト、そして他に水の国アクアウィル、風の国ウィンディア、地の国アースガルがある

そしてそれぞれの国にはそれぞれ守護神がいるのだとか。

火の国と水の国は人族が多いが他の種族もそれなりに住んでいるらしい、そして風の国はエルフ族の国と言われ獣人も少しはいるが人族はすんでいないらしい。

そして残りの地の国はドワーフ達の国とも呼ばれ、その名の通りドワーフだけが済んでいる。

とまぁ、これがこの世界の4つの国の特徴らしい。

他にも幾つか常識に付いて聞いていたが、大体は地球と似たような事が多かった。

とりあえず、また解らなかった時にはその都度ミールに聞く事にした。

一通り聞き終えたところで、次は明日から冒険者としてパーティーを組んでもらうと話すと、目を輝かせながら尻尾をブンブンと勢いよく振られ、「頑張って、ナツキ様にしてもらった恩に報います!」とか言い出したのだが、俺は苦笑いで「無理をせず、ほどほどにね?」と頭を撫でながら返事を返すと、ミールは気持ちよさそうな顔をしながら時折耳がピクッと動いたり、尻尾がゆらゆらと揺れていた。

そのうちあの尻尾触らせてもらえないだろうか・・・と考えながら、ミールの頭と耳を撫でていたら、ドアがノックされ、扉が開く。

あわてて、ミールの頭から手をのけると、ミールは少し残念そうにしていた。


「食事の準備ができたから持って来たんだけど、お邪魔だったかしら?」


「いえ、そんなことはないですよ?」


ごめんなさい、本当はもう少し邪魔されたくなかったです、もっとミールの耳を堪能したかったです。

まぁ、そうも言うわけにもいかず、運ばれてきた料理に期待する事にした

なんせ、昼間主人の料理はおいしいと聞かされてたしな!その実力見せてもらわねば・・・

運び込まれた料理は、アロン曰く、ボアの焼肉がメインで、サラダとコーンスープのセットらしい。

料理を運び終えアロンが部屋をでると、俺達は食事を堪能した、アロンが自身たっぷりに言うだけの事はあり、ロークの料理は焼き加減や味がとても良かった!

食事を終えると、ミールがお茶を淹れてくれたので、「ありがとう」と伝え、再び頭を撫でながらお耳様を堪能させてもらった。

ミールも嬉しそうで良い事だったが、ただちょっと堪能しすぎて、せっかく入れてもらったお茶が冷めてしまっていた。

ごめんよミール・・・せっかく淹れてくれたのに

そんな事をしているとアロンが今度はお湯を持ってきてくれた。


「あの、ナツキ様、お体をお拭きますから服を脱いでもらえますか?」


「それ位自分でやるから大丈夫だよ」


「いえ!せめてナツキ様の為にこれくらいさせて下さい!」


「うーん・・・じゃあ、お願いするよ」


ミールの手により体を念入りに拭いてもらえて、スッキリしたところで買っておいたパジャマ用の服に着替えた。

着替え終わってふとミールの方を見ると、服を脱ぎ自分の体を拭き始めたのであわてて、俺は後ろを向く。

ほら、こうしたほうが俺紳士っぽくなるじゃん?あ、いやむしろ紳士なんだ

自分の体を拭き終わると、ミールは俺がパジャマを持っている事を思い出して、アイテムボックスから出して欲しいと言われ、ミールのパジャマ用のスケスケのネグリジェと変えの下着を・・・ってスケスケのネグリジェだと!?何でこんなの選んだの!?

と、とりあえず出すと、ミールを見ないように、ミールのベッドの上においておく。

変な事考えないうちに寝てしまおうと思い布団にもぐり込み、眠りに付こうとするとネグリジェ姿のミールがベッドの横に立っていた


「どうした?ミールのベットはあっちだよ?」


「あの、ご主人様、私を・・・抱いていただけませんか?」


「えと・・・もしかして奴隷としての仕事?そういうのは無理にしなくてもいいんだよ?」


「いえ違います!奴隷である私にこれほど優しくして貰えた事や無理をしてまで私の腕を治して頂けた事、これらの事は感謝の言葉じゃ足りません、そして、ナツキ様は私に秘密を教えてくれたのに、その事を他人に話してはならないと命令するのではなく信用してくれて私もナツキ様を信じ何処までもずっと着いて行こうと覚悟を決めました!」


「信用するし、信用してもらえるのはいいけど、俺とミールは今日出会ったばかりだよ?それなのに俺に体を許していいの?」


「はい、奴隷である私がこんな事を言うのは大変失礼な事ですが、確かに今日出会ったばかりですが、今日一日で十分すぎるほどにナツキ様の優しさしりました、そして私はナツキ様の事が好きになってしまったのです。

だからこそ、その覚悟と、私の気持ちを含めてお願いしています。」


これほどまで想われるほど俺は何かしたのだろうか?せいぜい、腕治したのと服かってあげたくらいか?それだけでここまで想われると思わないんだが…解らん

だけど、ミールが泣きそうなほど不安な表情でここまで言ってくれているのだから本気で言ってるのだと思う。

俺自身、ミールの事は可愛くていいなとは思っていた、だからここはきちんと話をすべきだろう。


「全然失礼なんかじゃないさ、むしろミールの気持ちはとても嬉しい」


ミールは不安で泣きそうな表情だったが、俺の返事を聞いて嬉しさで涙を浮かべていた。

だが、そんな嬉しそうな表情をしているミールには申し訳ないが、一つだけ言って確認して置かないといけない

今後起こりうる可能性の話を・・・・


「ただ一つだけ言っておきたい事・・・というか確認?したい事があるんだ」


「なんですか?」


「俺はミールを奴隷として買った、で俺はミールにパーティを組んでもらうっていったよね?だけど、ずっと二人っきりじゃなく、もう一人か二人ほどパーティ強化として女の奴隷を買う予定なんだ」


「はい、確かに私とナツキ様の二人だけではどうしようもない事があるかもしれませんから、新しく奴隷を買ってパーティの強化をするのは正しいと思います、それに、その新しい奴隷が女の人であるなら私も安心です」


「でもいいの?もしかしたら、俺はその新しい奴隷の事好きになっちゃうかもしれないんだよ?


「ナツキ様は誰か別の人を好きになったら、私の事は嫌いになってしまわれるのですか?」


「あ~いや、そう言うわけじゃないが・・・ミールよりもそっちの子を好きになるかもしれないってわけで、別に嫌いになるってわけじゃないと思うけど」


「新しい奴隷の子を好きになっても、私の事も好きでいて頂ければ何も問題ないですよ?」


「いや、でもパーティー内で複数の女性と浮気関係みたいになるのってまずいだろ?まぁ、この場合するのは俺になってしまうんだけどさ」


「?・・・あ!!あのもしかしてナツキ様のいた世界って一人の女性しか愛してはいけなかったのですか?」


「え?普通そうだろ?」


まさかこの世界って一夫一妻ではなく・・・・


「なるほど、ナツキ様の心配されている事がよく分かりました。

ナツキ様、そんな心配は必要ありませんよ?この世界では一人の男性に複数の奥方が居るのは当たり前・・・って!これでは私がナツキ様の奥様になるなんておこがましい事を考えているようじゃないですか!あぁ、いえ、なりたくないわけじゃなくてですね、いずれなれたらとか思って、あゎゎゎ」


「わかった、わかったから落ち着けミール」


パニックになるミールも可愛いが、これ以上ほっておくとどんどん墓穴を掘らせてしまう気がする。

まぁそれはそれで聞いて見たいが、可愛そうなので、とりあえず落ち着かせようと思い、ミールの頭をポンポンとかるく叩く

ってかこの世界は一夫多妻が普通だったのか

しかもそれって合法的にハーレム作ってもOKってだよな!?

まぁ、俺に作れるのかわからんけどさ!



「と、とにかくですね!ナツキ様は複数の女性を好きになってもいいのです!それでナツキ様が複数の女性に愛されるであればナツキ様にはそれだけの魅力があるという事ですから!」


「そうなのか?…まぁわかった、そういう事なら俺は今からミールを抱かせてもらう、そして、もし今後好きだと思える人が増えてもミールの事もちゃんと可愛がるって約束するよ」


「あぅ~ありがとうございます・・・あの、一つだけお願いがあります」


そう言うミールは何か訴えかけるような表情をしていた。

そんなミールに、俺は真剣に向かい合う


「なに?聞いてあげられる事なら聞くよ?」


「新しい想い人が現れるまでは、私だけを見て欲しいです、そして可愛がって頂きたいのです、奴隷である私が言っていいような事ではない我が儘なのは承知しています!だけど・・・だけどそれほど私はナツキ様の事をお慕いしているのです!・・・もし叶うなら、どうか、新たな想い人が出来るまででいいですから・・・おねがい・・・します・・・私だけを・・・可愛がって、下さい」


あ~、見た目も可愛く、これ程想ってくれている以上に好きな人なんて現れるのだろうか?いや、無いだろう。

涙を浮かべ、泣く事を必死で我慢しながら今だけでも自分だけ見て欲しいとお願いされるとか、人生でこれ以上愛おしく想える事などないのではなかろうか?

そう思った時には、俺はもうミールの事が愛おしくてたまらなくなっている、だから、だからこそ伝えようこの気持ちを・・・


「ミール、聞いて欲しい、確かにこれから先の事は分からない。

でも今俺は、間違い無くキミを、ミールの事を愛おしいと感じている。

多分これから先、これ以上の気持ちを感じる事はないんじゃないかと思うほどだ、そして今、俺は君をすごく求めてしまっている」


「!!・・・はい、どうぞ私を、ナツキ様の求めるままに好きに抱いてください・・・それが、私の願いでもありますので」


涙を浮かべたまま幸せそうな笑顔で答えたミールを、俺はこれからも忘れないだろう


「あ~そのなんだ、俺こういう事初めてでさ、その・・・ミールに無理させるかもしれない、だから辛かったらちゃんと言ってくれ」


「大丈夫です、ナツキ様になら何をされても我慢できますから、だからどうか、私のその覚悟と気持ちを確かめてください」


この夜、俺はミールを時には優しく、時には激しく求める、そうしてお互いの愛と覚悟を確認するかのように、二人は肌を重ね乱れていった。




次回:第4話 パーティー結成と初めての依頼


というわけで、多大な時間を費やして書き直した3話ですが

誤字脱字、それ以外にここの文章はこうした方がいいなどというアドバイスがあればどうかよろしくお願いいたします。

ほかにも感想や評価が頂ければ嬉しいです!



1話に時間かけすぎだろ!というコメントだけはないことを祈ります

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異世界で気を付けるべきは?←こちらは2作目となるものです。主人公が別の世界に行くお話ですが、[異世界で第2の人生を]のキャラも登場します。 是非読んでいただけたら嬉しいです! (尚、基本的に毎週月曜日の午前0時と木曜日の午前0時に更新していますが、時々ずれる事もあるかもしれません!)
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