第26話 完成した家
投稿が遅くなりすみません!
そして、家の事を書いていると、それだけで1話分になったので
25話の次回予告のタイトル変更させていただきました。
風呂の準備の前に、もう一度俺の建てた、いや造ったと言ったほうが正しいであろう家と、その周囲をもう一度見てみる事としよう。
まずは家の周りだ、この場所にはそれほど大きいわけでは無いが湖がある、そして今は家を造る為に周りの木を伐採しまくったせいで少し見渡しの良い広場が出来つつある。
しかも今後家を建てる為の伐採もして行く予定だ。
で、次はその湖の直ぐ横に建てた我が家(仮)、見た目はログハウス風に原木を縦に半分にして、丸いほうを家の外壁として使っているという感じ。
まぁ、今のところは家の外観で凝った所なんて特にないのでさっさと家の中を見て行こう。
まずは玄関だ、この足元には、コンクリートなんて物が無いので、複数の岩を創造で一塊にして平らにしたものを設置している。
我が家は土足厳禁にするので、ここに靴を置く下駄箱も作っておいた。
丁度皆は、俺の後ろから付いて来ているので、今の内に説明しておこう。
「皆、この家のルールとして最初に一つ、この家では土足厳禁だ、なのでこの玄関で靴を脱いでくれ。
脱いだ靴はこっちの下駄箱に入れる事」
説明しながら、俺自身が行動するのを見て「分かりました!」や「了解しました」又は「ふむふむ、確かにそうすれば家の中の掃除が楽になるかもしれません!」
等と言った返事が帰ってくる。
因みに最後の掃除云々を言っていたのはタリアだ。
さて、次に家の内装を見て行こうか。
まずは玄関の正面にある扉からとおもったが、先にその隣にある扉からにしよう。
と言ってもその扉の先は、汲み取り式のトイレなので、皆にここにトイレがあるぞと教えるだけだがな。
では次に玄関正面にある扉の先を、見てみよう。
ここは言うなればリビングだ、部屋の広さは大体30畳ほどにしてあるのだ。
だってこのリビングでは10人と1匹が食事を取れるほどのテーブルを置かなきゃいけなかったしね!
「うわ~なんかステキな部屋です旦那様」
「すごく大きなテーブルです、これなら皆で一緒に食事できますね。
あれ?ナツキ様、椅子が10人分しか無いですよ?私達は全員で11人のはずですが?」
「ああ、ほら、サラって食事しないしさ、それにあの姿なら必要ないだろ」
「あ~酷いよナツキ~、ちゃんとボクの椅子も作ってよ~、ね~ってば~」
あ~五月蝿いな!でもまぁこのままじゃ何時までも五月蝿そうだし、仕方ない作ってやるか。
こうしてこのリビングのテーブルに新しく子供用の椅子が一つ増えたのである。
こんなので十分だろう。
現在この部屋にはテーブルと椅子しか無いのだが、それでもまだ部屋には広いスペースが残っている。
その場所にはくつろぐためのソファとテーブルを置こうと思っている。
テーブルは自分で作れるが、ソファは材料が無く造れなかったので、材料かソファその物を買わねば。
それらが揃えばこのリビングは完成予定だ。
そしてこの部屋に入った場所から右奥にもう一つ扉がある、その先は調理場となっている。
ここの広さは大体12畳程で、現在この部屋には釜戸や調理用テーブル、それと保存食置き場を作ってある。
そう言えばこの世界には冷蔵庫と言った物が無いので、そのうち冷蔵庫の様な物も作りたいな、けどそれっぽい物造るための材料あるかな?
「あら~今度からはここで毎日私達は御主人様達にお料理を作る事が出来るのですね」
そう言うサティアの表情はとてもやる気に満ちていた。
「ああそうだよ、毎日美味しいご飯を頼むよ」
「あらあら、そんな事言われたら張り切っちゃいますよ?」
是非お願いします!
そう思いながらも「無理しない程度に頼むよ」と伝えておいた。
「私もがんばって御主人様に美味しい料理を作るにゃ」
「ココも美味しい料理を頼むよ」
俺はそう言いながらココの頭をナデナデする。
するとココは目を細め気持ちよさそうに頭を掌に押し付けるように身体を寄せ付けてくる。
やっぱり、獣娘達は撫でられるのが好きなのかもしれない。
「マスターの為に頑張る」
あまり表情が変わってるようには見えないのだが、
エマルの瞳からは、頑張る!といった雰囲気が伝わってくる。
「エマルも、美味しい料理期待してるからな」
それを聞いたエルマはコクッと頷くだけだった
「私もいっぱい頑張って、御主人様達に喜んで貰えるようなお料理を覚えるの!楽しみにしててなの!」
「ああ、アルカの料理楽しみにしてるぞ」
アルカの頭も撫でてやると、なんだか子供を相手にして気分になるな。
でもまぁ見た目が子供なので仕方ないだろう、というよりもこんな小さな子供がメイドって、アルベルト王の選考基準がわからない。
そんなメイド達とのやり取りをしていると、後ろでミール達が何やら話し合いをしている。
「私達もやはりお料理すべきなのでは?」
「けれどミールお姉さん、それではメイドの皆さんのお仕事を取ってしまいます、なので私達はお料理以外のところで旦那様に尽くすべきかと」
「そうだよ!ボク達はこの後の・・・その、お、お風呂やお布団で主様の為に尽くす、べ、べきじゃないかな!」
シアさんや、そんなに顔を赤くして何を想像してるのかな?いや、大体わかるけどさ!
「そうですね、シアの言うとおり、私達は主様にもっとも近い所で頑張るべきです」
「分かりました、ではこの後のお風呂から早速!」
「「「はい!(うん!)」」」
どうやら話しは纏まったみたいだ、お風呂の楽しみがアップだな。
「僕もナツキと一緒にお風呂はいる~」
「なぁサラ?お前どんどん精霊王というよりもペットみたいになってるぞ?」
「ん~?そうだね~、でも僕こういう風に適当にしてるの楽だから別にいいかな~」
ええんかい・・・
「まぁいいや、よし次の部屋に行こう!」
気を取り替えて次に進める事にしてると
「あら?主様、あちらの扉は?」
ノアが指差す先は調理場に入った場所から右奥にある扉だ。
「ああ、そこはメイドさん達の部屋と繋がってるんだよ、せっかくだからそっちから行こうか」
再び俺を先頭にぞろぞろと皆でその扉の先へと進んでいく
扉の中へ入る、この部屋は大体20畳で、その部屋の壁側には布団のないベッドが5つ設置してあるだけだった。
因みにそのベッドの側面には収納するための引き出しも造ってある。
「私達の為にこの様なお部屋をご用意して頂き、ありがとうございます」
「タリアさん達も家族の一員だしね、これくらいなんてこないよ、むしろ皆で一つの部屋ですまないな」
「十分でございます、御主人様のお気使い、重ねてお礼申し上げます」
タリアがお礼を言いながら頭を下げると、ココ、サティア、エマル、アルカの4人も、こちらに向って頭を下げる。
さて、この部屋で他に見る所はまだ何も無いので、次に進むため廊下へ続く扉から部屋出て行く。
部屋を出ると左手側はお風呂場となっているが、とりあえずそこは後では入るので今は放って置いて、先に自分の部屋を見て行こう。
俺はメイド達の部屋から右へと進み、玄関を横切り、俺の部屋の扉の間へと辿り着いた。
扉を開き中を見る、すると頭で設計したいた通り、部屋の広さは約16畳程あり、部屋の右奥に5人が眠れるキングサイズのベッドが一つあり、反対の左側にはくつろぐ為のスペースを確保しておいた。
「こちらが私達のお部屋ですか、ここで今夜から毎晩ナツキ様と・・・・」
そう言いながら、そのまま何かの妄想をし始めたミール、そして他の嫁3人も何か妄想をし始めていた。
ミリーの方からは時折「朝から元気ですね旦那様、私がスッキリとさせて差し上げます」等と言う気になる単語が聞こえてきたのだが、今は気にしないでおこう。
兎にも角にもこれで俺の造った家の中は確認出来た。
後の部屋の中を色々と飾る備品等は今後揃えていく事としよう。
さてと、それでは今日のメインイベントである風呂の準備を開始するとしよう。
次回 第27話 そうだ!住民を買おう!




