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異世界で第2の人生を  作者: 一雫
231/234

第227話 二人の女神とお礼

次回の話数が227になってたのを228に訂正しました。

そして次回の投稿は木曜日の午前0時頃になる[予定]です。


 一日に2度の精霊王の力を使用した事による反動で動けなくなった俺と、力を使いすぎてヘトヘトになっているサラとシルフの事もあり、俺達はこの場で野営をする事にした。

 

 そんな訳で、動けない俺はディーに頼み、アイテムボックスから野営用という名の家を取り出してもらい、俺達はその中へと入っていく。

 その移動する際、俺はミールとシアに肩を借り、サラはミリーに、シルフはエルに抱きかかえられていた。


 野営用の家に入ると、まずはノアとシアに頼んでお風呂を用意してもらい、俺は皆に介護されるような形で入浴し、戦いで汚れた体を綺麗にしてもらっていた。

 もちろんサラとシルフの二人も俺と同じく、ミリーとエルの二人の手により、体中が泡だらけにされていた。

 子犬サイズのドラゴン姿のままで。


 そんな嬉恥ずかしな入浴が終わり、サッパリと出来た俺は、ミールとシアの二人に肩を借りながら寝室へと向かい、ベットに横になる。

 そしてミリーとエルの二人に運ばれて来たサラとシルフの二人は、俺の横側へとその体を下してもらう。


「それではナツキ様、サラ様、シルフ様、夕食の準備が整う頃に起こしに来ますので、それまでゆっくりと休んでて下さい」


「悪いな。まぁ、何かあったらすぐ起こしてくれ」


「お休み主様。サラ様とシルフ様も、お休みなさい」


「お休み、ミール、シア」


「「ふあぁ~おやすみ~」」


 同じタイミングで欠伸と挨拶をするサラとシルフはそのまま眠りに就き、俺も二人に後の事は任せたところで次第に意識は薄れ始めた。

 これでゆっくりと眠れる。

 そう思いつつ、俺はその眠気に身を委ねるのだが、ふと気づくと、俺は見覚えのある場所へと来ていた。


 そう、狭間の世界である。


「ありがとうございました、ナツキさん」 


 女神モイラの声が背後から聞こえ振り返ると、そこには女神モイラと、二人の女性が胸に手を当て、頭を下げていた。

 そんな3人に向かい、俺は慌ててやめるように声をかける。


「ちょ、そんな!頭を上げてくださいモイラ様!それに後ろのお二人も!って言うか、そちらのお二人はいったいどちら様で?」


 そんな俺の慌てた声と質問に先に答えたのは、俺から向かって右側に居た女性、もとい、女神様だった。


「私は、こちらのモイラお姉さまとは違う、別世界の管理者を務めさせて頂いております。名はラケシスと申します」


「そして私は、モイラお姉さまやラケシスとは違う別の世界を管理しております。名はアトロポスと申します」


「「以後お見知りおきを」」


 そんな息ピッタリな自己紹介と挨拶をしてくれた二人の女神は、見た目がソックリであり、そのどちらも女神モイラに負けずとも劣らず、とても美しい顔立ちをしている。

 自己紹介の中で、女神モイラの事をお姉さまと呼んでいる所をみると、どうやらこの二人は女神モイラの双子の妹にあたるようだ。


 因みにラケシスと名乗った女神様は、サラサラな水色のロングヘアーを右肩から前に流すようにしており、アトロポスと名乗る女神様はラケシスと同じ、水色のサラサラロングヘアーを左肩から前に流すようにしている。

 俺にとって、この二人を見分ける為の唯一のポイントである。


 そんな見慣れなていない美しい二人の姿に見惚れていると、女神ラケシスが口を開いた。


「この度、再封印の時に[闇]から分離した5つの存在が全ての討伐されたと聞き、私達も是非そのお礼申し上げたく思い、参りました」


「ナツキさん、本当にありがとうございました」


 ラケシスの言葉に続き、アトロポスがお礼を言い頭を下げると、ラケシスもその隣で頭を下げた。


「私からも改めてお礼を言わせて下さい。ナツキさん、本当にありがとうございました」


 双子の女神に続き、女神モイラにまで頭を下げられ、俺は再び、慌てふためきながらも、3人の女神に頭を上げるようお願いするのであった。



次回 第228話 第2の人生を謳歌する為にも 


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異世界で気を付けるべきは?←こちらは2作目となるものです。主人公が別の世界に行くお話ですが、[異世界で第2の人生を]のキャラも登場します。 是非読んでいただけたら嬉しいです! (尚、基本的に毎週月曜日の午前0時と木曜日の午前0時に更新していますが、時々ずれる事もあるかもしれません!)
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