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異世界で第2の人生を  作者: 一雫
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第176話 戦う商人タージュ

時々チェックはしているのですが、もし誤字などが残っていたらご報告お願いします!


この話で登場した新キャラの簡単な紹介を後書きに追加しました。


 依頼を受け終えた俺達は、ボアの大群を見かけたという場所についてもう一度確認し、王都の外へと場所を移す。

 その後、レイに頼んで元の姿(ドラゴン)へと戻ってもらい、龍籠に乗った俺達を運び大空へと舞い上がり、南東に向かって進み始めた。

  

 そして現在、龍籠の中にて俺達は作戦会議を開いていた。


「では最初は私とエルが全力で魔法を撃てばいいんですね!?」


 俺の正面に座っているミリーは嬉しそな表情でそう尋ねてくる。

 その表情からは、ついに試すことが出来るのね!と言っているようにも見える。


「ああ。折角だしこの際自分の全力がどれ位のものなのかを知っておくのもいいだろう」


 眷属契約をしてからと言うもの、これまでミリーとエルには高すぎるステータスを抑える特訓はさせて来たが、全力を出すという事は一度もさせていなかった。

 そこで俺は今回の大群を討伐するという依頼を利用し、一度自分の力を知る機会を設けようと考えたのだ。


「但し、火の魔法以外で頼む。じゃないと死体もろとも燃やし尽くしてしまったらステータスを奪えなくなるからな」


「分かったわ!頑張ろうねエル」


「はい!」


 すごく良い笑顔でやる気満々、もとい、殺る気満々なミリーとエルの様子を俺やミール、そしてノアとシアは優しく見守っていた。


『マスター!この先でキラーアントに襲われている二人組が居ます!』


 突如レイからの念話が届き、俺は龍籠から身を乗り出すかのようにして前方へと視線を向ける。

 だが、俺の視力では見つける事は出来ず、それならばと探知スキルも発動させると、レイの言うキラーアントと思われる8つの反応と、それらに囲まれている二人の反応を感じる事が出来た。


 俺はこれまでにキラーアントという魔物を見たことがないので、それがどれほどの強さなのかは知らないが、とにかく二人組は囲まれているのだから、まず間違いなくピンチなはずだ。

 そんな事を思っている内に、俺達はその反応のあった場所の上空へとやって来ていた。


 そして現在、俺達の真下では先程探知スキルで感じた反応の状態から変わらずのままであり、男女の二人組と、その周囲を取り囲んでいる、全長2m程ありそうな茶色ボディーの蟻達が居る。

 囲まれている二人組の内、男は荷物を背負い、女の方は剣をキラーアントに向け構え牽制しているようだ。


「おーい、手伝いはいるかー?」


 俺は大声で地上に向けて叫んだ。

 あの状況じゃ、まず無いと思うのだが、勝手に手を出して「余計な事をするんじゃねぇ!」とか、そんな事を言われないために、一応確認をしておこうと思ったからだ。


 地上に居る二人は俺の声に気づき、こちらへと視線を向け驚いた表情になるが、それはほんの一瞬だけで、すぐにまた前方に居るキラーアントへと視線を戻していた。

 そして再びキラーアントとの睨み合いをしつつ、二人組の女性の方が「頼む!」と助けを求めて来た。


 俺はその言葉を聞くと、龍籠から飛び降りて女性のすぐ傍へと、難なく着地する。

 これくらいは今の俺にとってなんて事は無い芸当である。


 そしてすぐに剣を取り出そうと思ったが、少し前に折れたばかりだったのを思い出し、剣で戦う事を諦めて、正面のキラーアントに向けてウィンドカッターを放つ。

 ウィンドカッターを受けたキラーアントの身体は、中央部分から縦に真っ二つに切り裂かれ、絶命する。


「す、すごい」


 それを見ていた二人組の内、男の方がそう呟いた。


「俺はナツキ、Sランク冒険者だ」


「私は商人のタージュ、そっちは相方のボーロ」


 とりあえず戦闘中ではあるが、軽く自己紹介をすると、タージュと名乗った女性は剣を構えたままで名乗り返してくれた。


「それじゃさっさとこいつらを倒してしまおうか」


 そう意気込みを見せながらも、俺は次の獲物へと視線を移し、キラーアントの情報を得ようと鑑定スキルを発動させていた。


______________


キラーアント


LV 19


HP 198

MP 53


STR 164

VIT 131

AGI 191

INT 61

DEX 103

LUK 5

______________




次回 第177話 これはまるでボーナスステージ!?





タージュ(女)

21歳

身長160㎝

体重46㎏


赤髪で、ショートヘアーなボーイッシュな女性。

スレンダーな体系で、胸がない事を気にしている。


タージュは商人でありながらも、Cランク冒険者程度の強さを持っている。


※本編でステータスは出てこないが。

LV30程度であり

ステータスはALL200程度

________


ボーロ(男)

19歳


身長173cm

体重70㎏


茶髪で短髪。

タージュの相棒であり、普段から荷物持ちをさせられている為、ガタイがよく、見た目は強そうなのだが、実際のところ、その腕はからっきしダメだったりする。


※こちらも本編でステータスは出てきませんがLVは15程度

ステータスは力だけが120で他は80前後という設定です。

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異世界で気を付けるべきは?←こちらは2作目となるものです。主人公が別の世界に行くお話ですが、[異世界で第2の人生を]のキャラも登場します。 是非読んでいただけたら嬉しいです! (尚、基本的に毎週月曜日の午前0時と木曜日の午前0時に更新していますが、時々ずれる事もあるかもしれません!)
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