表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で第2の人生を  作者: 一雫
151/234

第149話 エマルに対する新たな認識

短くてすみません!



 [やすらぎ]内とその周辺を走り回り、従業員を見つけては必死に誤解を解いて回った俺が家に戻ったのは、空が茜色に染まり始める頃だった。

 リビングに入ると、そこには村の周辺のモンスター退治に向かっていたノア達が戻ってきており、俺はタリアに早めの夕食を頼んだ後、ノア達から今日の狩りの報告を聞いていた。


 ノア達の報告によると、村周辺のモンスターについては、あっさりと狩り終えたらしく、もう残っていないか確認をした後は村から少し離れた場所のモンスターを狩り続けていた。

 その途中、ゴブリンの集落が出来かけているのを見つけたノア達は、ソレを3人の魔法と、ドラゴンの姿に戻ったレイのブレスにより、壊滅させて来たらしい。

 それを聞いた俺は、明らかな過剰攻撃を受けて全滅したゴブリン達が少し哀れに思い、小さく「可哀相に」と呟いていた。

 

 その後も、周囲のモンスターを少し狩り、もうそろそろ夕方に差し掛かろうとしたところで狩りを切りあげたノア達は、家へと戻って来たとの事。


 そんな感じでノア達による報告を聞き終えたところに、ココがハスマを連れてリビングへとやって来た。

 どうやら食事の準備が出来たので呼んできたようだ。




 今日の食事は人数が多い事もあり、メイド達とコロンには調理場の方にあるテーブルで食べてもらっている。

 それでもリビングには、俺、ミール、ノア、シア、ミリー、エル、レイ、ハスマ8人と、俺の前でテーブルの上にお座りしているサラに、エルが抱っこしているディーの2匹と、大所帯だ。


 普段からそれなりに賑やかな食事をしている我が家なのだが、今日はそこにハスマが加わり、タリア達の作った料理の美味さに感動したり、アクルーンで過ごした数日の事なんかを話したりし、普段よりも更に賑やかな食事風景となっていた。 


「ハスマさん、この後一緒に風呂に入りませんか?」


 賑やかな食事が終わり、メイド達が食器を片付け始めた時、俺はハスマを風呂に誘う。


 その言葉を聞いたメイドのエマルが、妙に興味深そうに俺の方を見ているのだが、まさかエマルはソッチに興味があるのだろうか?

  

「わかった。ワシも温泉の話を聞きたいと思っておったので、喜んでご一緒させてもらいますぞ」


 ハスマが俺の誘いを受けると同時に、調理場の方からパリン!と皿の割れるような音が聞こえてきた。

 

「ん?今、調理場の方から何か割れたような音が聞こえたようだが、大丈夫かの?」


「大丈夫だと思いますよ?多分、興奮のあまり手元を滑らせたんでしょう」


「興奮して?どういう事だ?」


「いえ、気にしないでください、それよりも風呂に行きましょう」


 調理場の方からエマルの謝罪する声が聞こえる中、俺はミール達に風呂に入って来ると言い、ハスマと共に風呂場へと向かう。


 風呂場までの短な道すがら、俺は先程のエマルの事についてふと考える。

 エマルは普段は物静かで、オリジナルのお茶を作ったりする事が好きな女性という認識だったのだが、どうやら彼女の認識を改める必要がありそうだ。

 

 エマルには[腐]という属性があったのだという認識に。



次回 第150話 温泉風呂での語らい


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で気を付けるべきは?←こちらは2作目となるものです。主人公が別の世界に行くお話ですが、[異世界で第2の人生を]のキャラも登場します。 是非読んでいただけたら嬉しいです! (尚、基本的に毎週月曜日の午前0時と木曜日の午前0時に更新していますが、時々ずれる事もあるかもしれません!)
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ