第130話 効力の高いアロエ
タイトル変更します。
後、最近文字数が少なくてホントにごめんなさい!
読んで頂けている方々の何割が気づいてしまったのかはわかりませんが、ティリアの存在が消えていたので、一部訂正しました。
女神モイラには届くはずの無い問いかけに驚いていたゴルドとティリアの二人に状況説明をし、実物を見せようと俺はアイテムボックスからアロエを取り出した。
アロエは高さ40㎝程に育っており、それは直径20㎝幅で高さ30㎝程の植木鉢に植えてあった。
「ふむ、これはまた見たことの無い植物だ。この植物をどういう風に使うのだ?」
「普通にこうやって葉の部分をちぎって、ちぎった部分からでる汁を患部に塗るだけです。
因みにこのアロエは、切り傷に擦り傷、火傷や虫刺され、それに打ち身に捻挫と、色々なものに効果があったはずです。
まぁ、この世界のポーション程効果はありませんがね」
説明しつつ、俺はアロエの植えてある植木鉢をテーブルに置き、腕に残った傷痕に対しアロエ汁を塗り付ける。
すると、塗り付けた幹部からシューという音と共に白い煙が発生する。
効果があったという証拠だろうか?
とりあえずステータスを開きスキルの確認をしてみると、項目から[闇のフェロモン]は無くなっていた。
どうやら一件落着の様だ。
「ほう。しかし、そのアロエという植物の効果、ナツキが言うよりもすごい効果のようだが?」
「え?」
ゴルドの発言を聞き、その視線の先を見みると、アロエ汁を塗り付けた部分にあったはずの傷痕が綺麗サッパリ消えていた。
女神様からの贈り物という時点で普通では無い事位は察しておくべきだったかもしれない。
だけど女神様?ちょいとばかしこのアロエ、効果がありすぎじゃないでしょうか?
「こりゃ、下手したらその辺のポーションよりも高性能なんじゃ…」
自分の知るアロエとは違いすぎる程の効力に、呆れつつ小さく呟いた。
その後、二人にホントのアロエはこんな高性能ではないという説明をしていると、サラからの念話が届いた。
『ナツキ、西と南の敵、全部片付いたから今から皆で戻るけど、まだあの怖い顔のおっちゃんの部屋に居るの?』
「あ、サラから連絡が来ました。『お疲れ。そうだけど、こっちに戻らずに先に宿に戻ってていいよ。俺もそろそろ帰るから』
『分かった~皆に伝えとく』
どこかご機嫌そうな話し方をするサラとの念話を終えると、無事モンスターの討伐が終わった事と、ステータスから[闇のフェロモン]が消えた事をゴルドに伝える。
「そうか、ならばもう安心だな」
「そうですね。さて、皆には先に宿に戻る様伝えてもらった事だし、俺も戻る事にします」
そう言ってテーブルの上に置いてあるアロエをアイテムボックスに戻し、俺がソファーから立ち上がると、隣に座っていたティリアもスッと立ち上がった。
「うむ。ではワシも今夜中に報告書を纏め、明日の朝、リカルト王に提出しておく。
昼頃になれば報酬の用意も出来ているだろうから、その頃にギルドまで受け取りに来てくれ」
「わかりました。また明日の昼過ぎに来るようにしますね」
こうして俺とティリアはギルドマスターの部屋を後にし、受付で座っていたミタニカに挨拶をし、ギルドを後にした。
次回 第131話 魂同士の繋がり
次回こそ予定していた部分を書くようにします。