第11話 先生、魔法がうまくつかえません!
一角ラビットのステータスのスキルから突進LV1を削除しました。
突撃するだけの行動がスキルというのもおかしな気がしたので…
食事の時間まで、まだ1時間ほどある、その間各自適当に時間を潰すことになった、
といっても、特にする事もないので俺は手持ちの道具のチェックをし、ミールは双子達と何かを話し会っているようだ。
「では今夜、お二人もご主人様に寵愛を頂く事になると思いますが、心の準備は出来ていますか?」
「う、うん姉さんもボクもご主人様の元に着たときから覚悟はしてたし大丈夫だよ!・・・と言ってもやっぱり恥ずかしいよぉ」
まてまてまてぇい!なんでそんな話題を俺の聞こえる所でするんだ!?
あ~あ、ノアがすごく顔が赤くなって、俯いちゃってるじゃないか。
しかも、その言い方だと俺は二人同時に相手しなきゃいけないってことじゃないですかね!?
いやまぁ、いいけどね!犯ってやりますとも!
そんな事を思いながら、俺は引き続き3人の話しに耳を澄ます。
「私だって恥ずかしいですが、これからは私達は同じ仲間なのです、一緒にナツキ様にご奉仕することに慣れなければいけません!」
あれ!?その言い方は今夜ミールも一緒なの!?ってことは3人同時!?ああ、後ミールさん、何時までも恥じらいは持っていてください、その方が燃えますので
「私、恥ずかしくて死んでしまいそうです・・・シアやミールにあられもない姿を見られるのなんて・・・」
「ボクだって姉さん達に見られるのは恥ずかしいよ、でも、これからは慣れなきゃいけないんだよね・・・」
「そうですね、私達お互いにエッチな姿を見たり見られたりしちゃいますが、慣れるしかありません、それにその、私お二人のそんな姿見ても、変だとかそんな事思ったりしませんから!感じたままに乱れてください!」
「ボ、ボクもミールがどんな風に乱れちゃってても引いたりしないからね!!」
「わ、私だって・・・」
ミール達、完璧にパニック状態入っちゃってるみたいだ、っていうかさ、ホントやめよ?俺の前でそんな話するのやめよ!?
なんか、さっきからまるで俺がいない子のようにも感じるんだよ!?
そんな3人の会話を聞かされちゃってる俺だって、見られながらなんて恥ずかしいんだぞ!?
暫く、3人は混乱していたみたいだが、先輩なだけあってかミールが正気?に戻れたようだ
「それはそうと、ご主人様に気持ちよくなっていただけるよう、出来る限りのアドバイスをしておきたいと思います。
といっても、私自身まだ数回しかした事がないのですが・・・」
ミールの言葉に、ノアとシアはハッと我に戻った。
「そ、そうだね、よろしく頼むよミール!」
「わ、私もご主人様の為に頑張りますから、ミール、教えてください!」
そこからミールによる、初めての伽のためのアドバイスという名のプチ授業が始まった。
その間も俺は、まるで空気の如き扱いのまま3人の話を聞き続けていた。
ミールによる初めてへの心構えなどの話をしてると、部屋の扉がノックの音された。
助かった、どうやら食事の時間になっていたらしい。
これにより、ようやく話が打ち切られ、俺の空気のような存在は元に戻る事ができた。
その後、運ばれてきた食事を皆で一緒にするのだが・・・3人とも顔を赤くしたまま、静かなものだった。
食事も終わり、ミールがアロンからお湯を貰ってくると、俺はベッドに座らされ、ミールが俺の背中、ノアが左腕、シアが右腕を拭いてくれる。
残った俺の身体の前面はミールが代表して拭くらしい、先輩としての特権だか役割といった何かなのだろうか?
その後は3人、自分の身体を拭き始め、ついに決戦(1VS3)の時が訪れた。
3人が生まれたままの姿でベッドへとやってくる、ベッドもスペースを確保するために隣のベッドをくっつけ、広いスペースが確保されている。
最初の対戦相手はやはりミールだ、俺はそんなミールを優しく抱きしめ頭を撫で、耳を撫で、尻尾の付け根を撫でながら愛おしいものを求めるかのようにキスをする。
ミールの吐息も熱く、身体の方も準備が出来たのがわかると、その身体をベッドへ寝かせ、ノアとシアに見守られる中ミールと肌を重ね、徐々に激しく責めていくと、ミールと同時に最高潮を迎えた。
「ハァ、ハァ・・・ありがとう、ございますナツキさまぁ・・・ハァ、ハァ・・・」
さて、次の選手は・・・と思ったが二人纏めて相手にする事にしよう。
実の所、一度はそういうプレイをして見たかったなど口が裂けても言いませんけどね!
こうして、姉妹揃っての時間が始まった。
俺は両手で二人の身体を抱き寄せ、愛でるように弄る、二人は初めてなのでここは優しく、そして念入りに身体の準備が出来上がるまで愛めで続ける。
暫く続けると二人の身体も受け入れる準備が出来ているのが確認できた。
二人をベッドに並んで寝かせると、二人は手を握り合い、この後の初めてという恐怖に対する心の準備をしているようだった。
先に体験させるのは姉のノアに決め、優しく抱きしめつつキスを交わしながら、ゆっくりと初めての経験を頂く。
当たり前だが痛がっていたので可能な限り優しくしたよ?
というより、俺自身もそんなテクニシャンじゃないから、ホントに可能な限りだけどね!
ノアを可愛がっている間、ミールはシアの緊張を解そうとその成長段階なのか、それとも成長をあきらめたのか解らない双丘やこの後初めての経験をするその場所を弄り続けていたのが視界に移ったが、今はそんな二人の百合な状況よりも、目の前のノアに集中すべきだろう。
正直ミールとノアの二人の姿をゆっくりと見ていたいけどね!
そのうち、頼んでみるか?・・・っておっと、今はノアだけを見てなきゃな
ノアに意識を戻し、ノアの呼吸が荒々しくなり始めたかと思うと、その身体が大きく弓なりに反り返った、どうやら達したようだ。
達した時のノアの姿に美しさを感じ魅入ってしまいそうになるが、ノアが達した事で俺に強い快感に襲ってきた、俺はその快感を我慢することなく受け入れ俺も絶頂を向えてしまう。
そして俺とノアの身体が離れた後、ベッドに横たわるノアは余韻に浸っていたようだ。
さて、最後はシアの番だ、ミールからシアの身体を受け取ると、優しく抱擁、そして口付けをし、シアも大人への階段を一つ昇っていく。
ノアの時とは違い、シアは積極的だ、そしてその時はすぐに訪れ、俺とシアは同時に達したのだった。
全員と事が済み、それぞれもう一度軽くキスをし、4人は並んで眠りへついたのだ。
翌翌朝、俺が目を覚ますと、背後にず~んという効果音が見えそうな雰囲気のノア、ノアとシアはベッドの上で体育座りしながら「の」の字書きながら小声で何かを呟いている。
「ボクついにしちゃったんだ、しかもボク初めてなのに、自分から主様求めちゃって変に思われたんじゃ・・・しかも姉さんやミールに見られたし」
「私だってシアやミールにあんな姿を見られて・・・」
そんな二人に対し、ミールはまだ俺の横で眠っていた、とりあえず起こすか。
「ん、あ、なつきさまおはようございますぅ・・・スゥ~」
あ、二度寝に入りやがった・・・
とりあえずミールを再び起こし、3人と朝のキスをして一日が始まると、それぞれ身だしなみを整える。
さて、今日からは3人分の髪型を整えねば!はりきっちゃうぞ♪
今日のミールは後ろで2つに分けて縛るだけにし、ノアは三つ編みに、シアは自然スタイル、つまり髪を梳いただけという風にした。
「私、だんだんと大胆になってしまっている気がします・・・」
ミールの髪のセット中、ミールはそんな事をため息を吐くように呟いていた。
因みに朝起きて、俺が真っ先に思った事は
(やっぱり3人相手はきついわ・・・)
髪のセットが終わり着替えも終わると、ドアがノックされ、アロンが食事を運んできてくれたが、部屋を出る際に「昨日はとてもお楽しみでしたね!うふふ」と言ったのは余計な事だと俺は思う。
とりあえず、せっかく朝食のパンやサラダが届いたのだから、気分を変え食事をしながら今日の予定を皆に話す。
「え~と今日の予定なんだけど・・・ノアとシアの二人に魔法について教えてもらいたいんだ」
ゴブリン集落での討伐に参加した時に手に入れた火属性魔法だが、手に入れた時、すぐに使おうと思ったが、使う事が出来なかったのだ。
というのも、どんな魔法があるかが分からなかったのだ。
時空魔法はスローやクイック、テレポートと魔法の種類が分かるおかげでつかえているが、火属性魔法はステータスでみてもまったく魔法名が解らなく、魔法が使えないと思い込んでいた。
「はい、私達でよければ、出来る限り協力はします。
なので今日はギルドで何かの討伐依頼を受けて、そのついでに魔法の練習という事でどうですか?」
「ああそうだな、んじゃ早く朝食を終わらせて、ギルドに依頼を受けに行くか」
「「「はい(うん)」」」
朝食を済ませると、4人はギルドへ向った。
ノアとシアはレベル1なので、簡単そうな依頼をと思い、
壁に貼ってある依頼の中で 一角ラビットと言うモンスターの討伐というのを選び一角ラビットが住んでいるというな町の西側の森へと向かった。
森に辿り着くと、草むらから一匹の角の生えた大きめのウサギが飛び出してきた見た目から、まず間違いなくこいつが討伐対象だろうが一応解析スキルを使う。
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一角ラビット
LV 3
HP 50
MP 10
STR 38
VIT 16
AGI 21
INT 6
DEX 7
LUK 3
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間違いなく目的のモンスターだ
「ミール、敵の注意を引いてくれ」
「はい!」
「じゃあ、主様と同じ火魔法を使えるボクが手本をみせるね。」
そういってシアは一角ラビットに向けて紅玉のロッドを向けると
『炎よ、我が前の敵を射抜け!』
シアが詠唱をし始めると、シアの周りがうっすらと青く輝き、その輝きは徐々にシアの頭上へと集まっていく様に見えた。
『フレイムアロー!!』
そう叫ぶと3本の炎で作られた矢が一角ラビットに向って飛んでいき、その身体を燃やし尽くした。
「おお!すげぇ!」
「とまぁ、こうやって、魔力を集中さて、その魔力をイメージで固めるって感じ、詠唱はその言葉の内容からイメージを連動させて、魔法の質をより確実に、そして強固な物に出来るって感じかな?で、後はそのイメージした魔法を相手に狙いをつけて撃つって感じです。
ですが、まずは魔力を感じ、視えるようになる事が必要です」
「えっと、さっきシアが詠唱してる時に見えてた青い光の事か?」
この一言にシアとノアは驚いていた。
「さすが主様、魔力はもう視えるんだ」
「主様は才能があるのでしょう」
「要はその集中させた魔力をイメージを固めるって事が重要なんだな?」
「はい、取りあえず練習としてやってみてください」
目を瞑りスローやクイックを使っていた時に感じる感覚を思い出し、その感覚に意識を集中させると、身体の内側からあの青い輝きが溢れ出るのがわかる。
「そうそう、そんな感じだよご主人様、次は魔力をどこか一点に集中させるんです、とりあえず試しに自分の前方に集中させてみてください」
放出させ続けていた魔力全てを、言われるがままに自分の前方の一点に集中させていく。
「その調子です、そして魔力を集中させ終わったら、次はその魔力を自分の思う形にイメージして変化させるんです、後はそれが的に向かって飛んでいくイメージをするだけです!」
どうせなら、敵を貫けるようなほどのものにしたい、そう思い、炎で作られたランスをイメージしていく
「おぉ、さすが主様です、いきなり魔力を形にするところまで完成させるなんて!あ、とりあえずその魔法は消してください」
「どうやって消すんだ?」
「それもイメージです、その魔法が消えるイメージをすればいいんです」
あ、なるほどね・・・
前方に浮かぶ炎のランス、『フレイムランス』とでも名づけよう、そのフレイムランスがしゅぽっと消えるようなイメージをすると、
イメージ通りに魔法が消えた。
「と、まぁこれが基本的な魔法の練習で、次はそれを応用した実践的な魔法の使い方です。
先程は先に魔力を一点に集中させてから、イメージした物への変換でしたが、今度は、先にイメージしたものを一点に集中させるといった方法です」
「あ~わかった!つまり魔力で作られた火を先に作って、それをイメージした形にするってことだな?」
「その通りです!よくわかりましたね!さすがです」
「なるほどな、よし!とりあえず次の敵見つけて実践だ!」
俺の魔法の練習台になる一角ラビットを見つけるべく、探知スキルで周囲を探すと、一角ラビットをすぐにみつけることが出来た。
「よし、んじゃ行くぞ!『炎よ!』」
まずは炎自体をイメージし、放出した魔力を炎へと変えていく
「『目の前の敵を貫け!』」
変換された炎を、敵を貫けるようなランスの形へとイメージする、
そして炎のランスを敵に向けて放つイメージをする
「『フレイムランス!』」」
詠唱が終わり魔法名を唱えると、その炎のランスは凄まじい速度で一角ラビットへと襲い掛かる
・・・・
・・・
・・
一角ラビットへと触れた瞬間、大爆発が起こり目の前の森が半径100mほど無くなり、地面が1mほど抉れて無くなっていた。
「あの・・・主様?どれだけの魔力を込めたんですか?」
呆れたような表情でシアが聞いてくる
「そんなに込めたつもりはないんだが・・・」
「みごとに森の一部が無くなっちゃってますね・・・」
目の前の森が消滅するという惨劇をみたノアも呆気にとられていた
「ナツキ様はまず魔力を制御する訓練したほうがいいと思います・・・」
ミールによる訓練通告が出てしまいました。
どうやらステータスが上がりすぎているせいで、少しだけの魔力のつもりでも危険レベルになるらしい。
この調子で全力の魔力を込めた魔法とか使ったらどうなっちゃうんだろ!
怖いけど興味がある、だがさすがにそれは出来ないな・・・
「ボク、なんか危険な人に魔法の使い方を教えてしまった気がするよ」
「シア、それは言いすぎですよ!・・・と言いたいところですが、私もちょっと同感です」
「すまん、出来る限り早く魔力調整出来るように練習するわ」
その後、魔力の調整練習と称して、大量の一角ラビットやボアが犠牲となっていったのだが、いくらやっても地面が抉れるレベルの魔法になってしまっていた。
今の所、一番コントロール出来たと思われるのでも、半径5mほどの穴ができたものだ。
更に練習を重ね、ようやく抉れる範囲が2mほどまで抑えれるようになった。
気付けば空が茜色に染まり初めていたのである。
「あの主様、早く魔力調整が出来るようにがんばってくださいね」
「私は魔法が使えないのでこの件についてはノアとシアに全面的に任せます」」
「うん、ボク達に任せてよ!」
「とりあえず、今日はもう日が暮れてきたしそろそろ宿に戻ろう」
「「「はい」」」
こうして俺達は町へと戻りはじめた、もちろん、抉れていた地面は創造で直しておきました。
次回 第12話 何かの影
次回の12話のタイトルは
赤い何かが… から 何かの影 に変更しました。