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異世界で第2の人生を  作者: 一雫
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第111話 お仕置きという名の恐怖を刻め!

基本的に投稿云々といいつつ、いきなり1日以上過ぎてしまいました。

すみません!

色々話の内容を考えながら書いてたら、途中で寝てしまう事が多々…

こんな作者ですが、どうかお許しください!


そんなわけで、後書きに書いておいたところ消しました

日が暮れたばかりとは言え、まだギルド内には、結構な数の冒険者達が居たのだが、今現在、ギルド内は物音一つ聞こえない程に静まり返っていた。

原因は、自国の王子が一介の冒険者(俺)にジャーマンスープレックスをキメられ、気を失うという光景を目にしたからだ。


俺はそんな周りからの視線の中、ブリッチの体制のままスカッとした気分に浸っている。


「ナツキ様、その人、一応この国の王子様ですが、良いのですか?」


誰しも言葉を失っていた中、ミールの声が聞こえてきたが、その質問に関して、俺はハッキリと答える。


「問題ない!」


この一言に、周囲にいた冒険者たちがざわめき始めるが、もう目立ってしまおうが気にするつもりは無い俺は、周囲の事等お構い無しに、今朝、依頼の受理をしてくれた女性を発見し、その受付へと向かう。


「すみません、オーク討伐が終わったので確認をお願いします」


「お疲れさまです。それでは確認致しますので、ギルドカードの提出をお願いします。」


俺達はそれぞれカウンターへと自分のギルドカードを置くと、それを受け取った受付の女性は、カウンターの内側で何らかの方法でギルドカードに記憶されている討伐したオークの数を確認し始めた。


「はい。確かにオーク討伐依頼の既定の数を超えている事が確認できました」


討伐数の確認はすぐに終わったらしく、受付の女性は俺達にギルドカードを返してきたのでそれを受け取る。


「討伐された数が16でしたので、依頼報酬は4000コルとなります。ご確認ください」


そう言ってカウンターの上には 大銀貨4枚が乗ったトレーが置かれ、俺は礼を言いながらそれを受け取りアイテムボックスの中へと仕舞い込む。

そしてオークから手に入れた素材(腰巻)の買い取りをしてもらうと、1枚5コルで引き取ってもらえ、合計80コルになった。


大剣については、とりあえず売らずにアイテムボックスの中に眠らせておく事にした。

予備の武器や、何らかの素材に使えそうだと思ったのだ。


「さて、さっさと宿に戻りたいところだが、どうしようか、ヨーゼル王子(ソレ)


受付での用事が終わり、背後へと振り向き床に転がったままのヨーゼル王子へと視線を向ける。


「先程ヨーゼル王子(ソレ)がお詫びにお城でディナーと言ってましたし、とりあえずお城に向かった方が良いんじゃない?

今朝の事はリカルト王の耳にも入っているはずですし、そうなればこの国の王としても、旦那様にはちゃんとお詫びしたいと思っているはずよ」


ミリーにまでもソレ呼ばわりされるヨーゼル王子。

評価はダダ下がりしまくって、ついに名前すら呼ぶつもりは無いらしい。


それは兎も角、元王族であるミリーの助言を聞き、俺達はお城へと向かう事に。

ヨーゼル王子は、そのままギルドに転がしておくのも迷惑になるだろうと、仕方なく俺が運んでいる。


「これはこれはナツキ殿!お待ちしておりました!」


城へと続く橋の入り口となる門へと辿り着くと、騎士団長のウォーリーが待っており、俺達の姿を見つけるなり笑顔で駆けつけて来た。


「こんばんはウォーリーさん、ヨーゼル王子から今朝のお詫びにディナーを、と誘われまして来たのですが」


「はい!城の方で準備を進めておりますので、そちらまで私がご案内致します!

ところで、ヨーゼル王子は何故ナツキ殿に担がれているので?」


挨拶が終わり、漸くヨーゼル王子の現状について問われ、俺はヨーゼル王子がこうなった経緯を話す。

そして、話を聞き終えたウォーリーは大きく溜息を吐いた。


「どうやら、今朝の扱きでは足りなかった様ですな…これはもうお仕置きが必要ですな」


「それなら私も手伝わせてください」


ウォーリーの言葉に、俺は笑顔でお仕置きに参戦させて欲しいと願い出る。

それを聞いたミール達は、背後で苦笑いを浮かべていた。


「わかりました。それではヨーゼル王子は私が運びます」


ヨーゼル王子の身柄をウォーリーへと渡し、俺達は城へと続く橋を歩いて進む。

そして橋を渡りきったところで、ウォーリーは城門に立つ兵に言伝を頼んでおいてから、兵の宿舎がある方へと向かう。


兵の宿舎は、まるでアパートのような造りとなっており、その裏手には訓練場があるらしい。

そして今回のお仕置き会場は、その訓練場を使うらしい。


訓練場に辿り着くと、丁度、ヨーゼル王子は目覚めた様だ。


「ここは…ハッ!あの男は!?」


そう言いながら顔を上げ、正面に俺の姿を見つけた王子は勢いよく立ち上がり、腰に手を伸ばす。

しかし、本来ならそこにあるはずの愛用の剣は無く、手は空を切る。


「王子、どうやら今朝の扱きではまだお分かり頂けなかったようですな!」


「ウォーリー団長!?」


ヨーゼル王子は背後に立ち、不機嫌な表情のウォーリーに気付くと、顔を青ざめ、その場に腰を落としながら後ずさる。


「王子には、何度言っても分かってもらえそうには無いので、少しお仕置きが必要だと判断し、ここへと連れてまいりました。

もちろんこの事は、リカルト王には連絡済みです」


ウォーリーの言葉に、更に顔を青くしたヨーゼル王子だが、そんな事はお構いなしにと、ウォーリーと俺によるお仕置きは始まった。

ヨーゼル王子がウォーリーから受けたお仕置きは、成人してからされるのなんて、まず見ることは無いだろうと思わる、尻100叩きだった。

しかも、ミール達のような女性達の前でという、かなり屈辱的な状態である。


尻叩きが終わっても、まだ反抗的な態度をしていたヨーゼル王子には、俺の知っている幾つかのプロレス技の練習台になってもらう事に。

まぁ、ここで仮に反抗的な態度をしようがしていまいが、もう二度と襲ってこない様に、トラウマを植え付けるレベルでやる予定だったのだが、ヨーゼル王子が反抗的な態度を取った事で、俺は遠慮無く、コブラツイスト、キャメルクラッチ、釣り天井(ロメロスペシャル)と、様々な技の練習に励まさせてもらった。



次回 第112話 盗賊退治を頼まれて

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異世界で気を付けるべきは?←こちらは2作目となるものです。主人公が別の世界に行くお話ですが、[異世界で第2の人生を]のキャラも登場します。 是非読んでいただけたら嬉しいです! (尚、基本的に毎週月曜日の午前0時と木曜日の午前0時に更新していますが、時々ずれる事もあるかもしれません!)
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