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異世界で第2の人生を  作者: 一雫
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第103話 アニア草採取!

金曜日の夕方から日曜日の昼まで、諸事情によりドタバタしてまして、書く時間が余りなく、予定していたところまで書けていません。

かといって投稿する間隔が遅くなりすぎるのも嫌なので、今回は書けたところまでを投稿させていただきます。



受付には、昨日の男性の姿は無く、代わりに20代後半から30代前半とみられる女性が座っている。

そこへ依頼書をもって近づき、その依頼を受けたい事を告げると、参加するパーティ全員のギルドカードの提出を求められ、それぞれが自分のカードを差し出す。


差し出されたギルドカードを受け取った女性ギルド職員は、手慣れた作業の様に、ササッと依頼の受諾処理をしていくのだが、俺のカードを見た瞬間「あ~この人が例の…」と小さく呟いたのを俺は聞き逃さなかった。

その内容の意味がすごく気になり、尋ねてみる。


「あの、例の人とはどういうこ「おまたせしました」と、って、はい」


俺に質問をさせまいという感じが丸わかりな程に、俺の話を遮りながらギルドカードを返すとばかりに差し出された。

差し出された俺達全員分のギルドカードを受け取り、それを俺は各自へと返し終える。

そしてもう一度受付の女性の方へと振り返り、もう一度質問を投げかけてみる。


「で、先程の「例え、自分よりもランクの低い依頼だとしても、気を抜いて怪我などしないようお気を付けください」…はい」


ダメだ。

やはり俺に質問をさせるつもりが無い様らしい。

もう諦めるとしよう。

どうせあと数日すれば俺達はオルリア村に帰るのだから。


俺は(自称)諦めの良い男なのだ。

ここはさっさと諦めて出発するとしよう。


俺は小さく溜息をこぼし、ギルドを後にする。



人の賑わう大通りをミリーとエルの武具等について話ながらしながら街の出入口となる門へと向かう。


ミリーとエルの武具については、今日の訓練が終わってから考える事にした。

まずは二人がどんなスタイルに向いているのかを見てからの方が良いという結論がでたからだ。


門へとやって来た俺達は、門番である兵にギルドカードを見せ、街の外へと出る。

門の外へと出た所で、エルの頭にちょこんと乗っていたディーがフワリと浮かび上がり俺達の前に移動し「あっちに良い場所がありますよ」と、北を指し示す。


「わかるのか?」


「ええ。私はこの辺りの事なら案内出来ますよ」


流石は、この国の守護者と言うべきだろうか。

ディー有能!

サラも、火の国ならどこでも俺達を案内出来るくらいに詳しくなってもらいたいものだ。


そんな風に俺は考えながらも、ディーの言う[良い場所]へと向け、平原の中にある道らしき所を進み始めた。

20分程歩き続けていると、俺達は平原と森の境目らしき場所へと辿り着く。


「ここからこの平原と森の境目に沿って東に進んだ所にアニア草の群生する場所があったはずです。

そこにはモンスターがやって来たりしますが、低ランクのモンスターばかりなので問題はないでしょう」


「まぁ、俺達が苦戦するほどの敵が居るとは思えないし、それに俺が周囲の警戒をしておけば平気だろ」


俺の返事を聞き、ディーは「それもそうですね」と、森沿いに先へと進み始め、俺達もその後を追い歩き始めた。


しばらく歩き続けると、正面に池が見えて来た。

先程まで左側にだけ広がっていた森は、その池の向こう側にも広がっており、その池の右側の一帯には青いラベンダーのような花が咲き乱れている。


「わぁ、青い花が沢山…ウンディーネ様、あの花がアニア草でしょうか?」


青い絨毯とも表現できそうなその光景をキラキラとした目で見ながらミールはディーに問いかけると、ディーは「はい」と答えた。


「主様、この辺り一帯全部を持って帰ったら一体どれくらいの報酬になるんだろうね」


「分からないけど、そんな事はするなよ?」


そんな事したらこの場ではアニア草が採れなくなってしまいそうだ。


「しませんよ!ただ興味本位で聞いてみただけです!」


そういってシアはフン!と拗ねる。

もちろんホントに拗ねているという訳では無いのだが、俺はそんなシアを宥め機嫌を直してもらう。


「さぁ、それじゃ訓練を始める前に、皆でさっさとアニア草を集めよっか。

とりあえず量は5セット分で!」


俺の声に、全員が「はーい」もしくは「はい!」と元気よく答え、各々がアニア草の採取を始める。

どう見てもこの辺り一帯に咲き乱れるアニア草は5セット分どころか、それ以上に採取しても平気そうだが、訓練や街に戻る時間などを考えると、そんなに時間をかけていられるわけでもない。

だから俺は今回の採取を5セット分にしたのだ。

それだけあれば報酬も400コルになり、Eランク依頼にしては高額な方となる。

予定額にはまだまだ足りないが、それはミリーとエルの二人の訓練が終わってから本格的に始めたので十分だろう。


楽しそうに話しながら皆でアニア草を採取し続ける事5分と少し。

流石にこの人数での採取をしたおかげで、すぐに必要数のアニア草が集まり、それらの束を俺が預かりアイテムボックスの中へと保存する。


これで依頼は完了となり、ここからはミリーとエルの新たに得た力のコントロールをする訓練が始まるのである。


次回 第104話 ミリーとエルの訓練


よく見たら日付がまた変わってて、結局投稿感覚が+1日遅くなってしまってました。

本当にすみません!

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異世界で気を付けるべきは?←こちらは2作目となるものです。主人公が別の世界に行くお話ですが、[異世界で第2の人生を]のキャラも登場します。 是非読んでいただけたら嬉しいです! (尚、基本的に毎週月曜日の午前0時と木曜日の午前0時に更新していますが、時々ずれる事もあるかもしれません!)
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