第102話 お世話になっている故に
日付が変わる前には投稿を!と思って張り切ってたけど間に合わず!
さらに!
色々頑張って書き終えて、読み返したら矛盾が見つかり削除する。
結果、いつもよりちょっと短くなってしまいました!
どうしてこうなった!?
翌朝。
目が覚めると、両腕には柔らかくて暖かな感触があった。
昨夜、3人で眠るには1つのベッドじゃ狭いという事で、並んである2つのベッドをくっ付け、そこで愛し愛される行為を繰り広げていた。
早く寝るつもりが、結局行為は日が変わる手前まで続き、そこで漸く二人を満足させる事が出来、そのまま3人そろって裸のまま眠りに就いていたのだ。
部屋にある時計を見ると、時間は7時を少し過ぎた頃だった。
両サイドの二人を優しく起こし、その後は覚えたての水の精霊魔法を使い、自分、ミール、ミリーの順に体を綺麗にする。
そして脱ぎっぱなしの服を着終わると、隣の待機組の部屋へと移動。
「おはようございますマスター」
「あら、おはようヌシ様」
部屋に入ると、レイとディーの二人だけが起きており、ほかのメンバーはまだ夢の中の様だ。
レイとディーの二人と朝の挨拶を交わした後、まだ目覚めていない3人を優しく起こしてまわる。
途中、たまには俺も起こされる側になりたいと思い、後で嫁チームに話をしてみようと考えていた。
全員を起こし終わりると、次は朝のスキンシップタイムが始まる。
ミール、ノア、シア、ミリー、エル、レイ、と順に髪、もしくは翼の手入れを行い、身だしなみを整えて行く。
もちろんエルには、ちゃんと昨日買ったシルバー製の髪留めクリップを使い、そのスミレ色の髪を一束ねにしている。
全員の身だしなみを整え終えた事をチェックし終えた後、皆で1Fの酒場に向かい、そこで元気に挨拶をしてきたウェイトレスのエシリアに朝食を注文し、お腹を満たす。
朝食は我が家でも食べているものと同じようなもので、パンにサラダに野菜のスープといったメニューだった。
食事が終わると、本日予定していた通り、皆で採取系の依頼を探しに冒険者ギルドへと向かい出発する。
冒険者ギルドは、俺達の利用する宿を出て少し西へと歩き、この街の出入り口となる門から街の中心にある城に向かって真っすぐ伸びる大通りへと出て、そこから城のある街の中心へと向い歩くこと10分程の距離にある。
冒険者ギルドに向かう為、大通りを歩いていると、通りに面して店を開いていたり出店が並んでいたりし、呼び込みや、そこを利用する人達の声があちこちから聞こえてくる。
その途中で見かけた、美味そうな串焼きや果物を売っている店を見かけ、今日のお昼用にと人数よりも少し多めに買い、アイテムボックスの中へとしまっておいた。
買い物をしていたおかげで少し時間が掛かってしまったが、漸く冒険者ギルドに到着。
ギルド内は時間帯的にも依頼を探しに来る人が多く、依頼の張られている掲示板の付近には人だかりが出来ていた。
そんな中に、男一人、女5人、小動物?2匹という組み合わせの俺達は近づくと当然周囲から視線が集まって来る。
これは俺にとってはチャンスである。
「(これは、テンプレイベントの予感!)」
とりあえず依頼探しをミール、ノア、シア、レイに任せ、俺、ミリー、エル、サラ、ディーはその後方で依頼が見つかるのを待っている。
そんな俺達の様子を周囲の者達は依頼を探しながらではあるが、チラチラとみているのだが、一向に誰一人絡んで来る気配はない。
むしろ依頼を見つけると、そそくさと俺達の集団から少し距離を取り始めている気がするのは何故なのだろうか?
不思議に思っていると、頭上で垂れモードになっているサラから念話が届く。
『残念だったねナツキ、誰も絡んでくる気配がないみたいだよ。
寧ろ避けられてる?』
『なんで誰も来ないんだよ!この俺の状況は確実に女っ気のない奴とか絡んでくるところだろ!?」
頭上から小さく「はぁ」と溜息が聞こえた気がする。
『面倒事起こすとそれだけ余計に目立つよ?まぁ、もう既に色々と手遅れだけどナツキって目立つの嫌なんでしょ?」
『そうだけど、そうなんだけど…』
「ナツキ様、この依頼なんかよさそうですよ」
依頼の書かれた紙を手に持ちミールに声を掛けられたところで、サラとの念話と、絡まれるイベントへの期待の両方を中断し、受け取った紙の内容へと目を向ける。
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依頼難易度 Eランク
依頼内容 アニア草の採取
報酬
アニア草5本で1セットとし、1セットにつき80コル
依頼期間
100セット分の納品が終わるまで。
--備考--
マジックポーションの材料の一つであるアニア草の在庫が少なくなって来たので採取をお願いします。
サイズは最低でも10cm以上の物である事。
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内容はマジックポーションの材料の一つであるアニア草という物の採取の様だ。
この世界に来てからというもの、何かと利用するアイテムである。
故に俺もこの依頼は受けたいと思い、皆で依頼を受ける処理をしてもらう為、依頼書を片手に受付へと向う。
次回 第103話 アニア草採取!
仕事中に、この物語が終わったら書きたいな~って思うストーリーが次々と湧いてくる!
かといって同時進行で書く訳にはいかない。
というよりそんな事が出来る気はしない!
仕方ないので、次回作用のメモ帳に書き留めておくことに…