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大食い地獄  作者: 夏北 沖冬
処刑台への階段
31/50

6段目

「おい、さっきテレビを見ていたら、俺達のことが映っていたぜ。その後で、日本の大食い番組も流れていたんだけど、ニュースキャスターの野郎が興奮して、何かわめいていたな」

 相方の慎太郎が、缶ビールを片手にやって来て言った。

「慎太郎よ、落ち着いて聞いてくれるか?、実は俺のせいで、みんなをヤバイことに巻き込んでしまったかもしれない。今から真相を確かめに、斉藤さんに会ってくる」

「なんだよそれ、ドッキリ番組の企画か?」

「そういった冗談で済めばいいんだけど・・・。とにかく荷物をまとめておいて、いつでもホテルから出られるようにしておけ。そしてもし、俺が朝までに帰ってこなかったら、ロケを中止しマネージャーに後を託して、お前と番組スタッフは早急に帰国しろ」

「よく分からないけれど、そうするよ」

 相方はまだ騙しの企画だと思っているらしく、半笑いの表情で了承すると、隠しカメラを探すような視線をあちこちに向けながら、エレベーターに乗り込んだ。

 番組内で常に騙し騙されの企画をやっている、お笑い芸人の悲しい性で、相方のような反応をみせるのも仕方あるまい。


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