危険度up
俺の部屋。
避けていた件を問い詰め、謝罪と称した甘い時間。
「俺が傷ついたの、分かっているよね?」
「……はい。」
視線を合わせず、冷や汗なのかハンカチで額を拭う。
頬は赤いから、暑いのかな。
「ねぇ、暑いなら脱ぐ?くくっ。脱ぐの手伝おうか。」
意地悪な顔をしている自覚がある。
今の彼女は詰め寄る俺から逃げられない。
俺を避けていた報いだよ。
手を重ね、もう片手は上着の裾。腹部を撫でるようにして、捲りあげていく。
気持ちが追い付かないのか、留惟は視線を逸らす。
体は仰け反るように抵抗して、胸下に移動した俺の手を、慌てて押さえた。
涙目で訴える。
「駄目、まだ。心の準備が出来てない。息苦しくて、頭が働かないの。待って。」
体の熱が一気に上昇。痺れるような甘い感覚。
思考が一気に崩れるような衝動。そこに曖昧な気持ちが入り交じり、更に理解が追い付かない。
留惟の後頭部を支えて、床に押し倒した。
「見せて。もっと。」
「見てもいい。だけど、少しだけ待って欲しいの。お願い。」
涙目でお願いするのは、逆効果だとそろそろ学んでくれないかな。
「ふふ。ゆっくり待ってあげる……なんて、俺は言わないよ?俺の事を今すぐ、もっと好きになって。我儘な俺を受け入れて。」
上から視線を落とし、有無を言わせないような笑顔を向けた気がする。
身構えた留惟は口を開いたけれど、言葉が出なかったのか諦めたのか。
口を閉じて、俺を睨むような視線。
「可愛い反応を見せて。」
俺に反論しても無駄だと思ったのか、何を考えて言いたい事を呑み込んだのだろうか。
少しの不安があるのに、俺は自己中心的な願望を押し付け、思うが儘に触れる。
頬を撫でて、額に軽い口づけ。
そこから鼻筋に沿う様に唇を移動させる。
首の角度を変え、視線を合わせて様子見。
すると彼女は察したのか、目を閉じ気味にした。
思わず笑みが漏れ、了承を得たので思う存分のキス。
触れるように重ね、何度か繰り返して深くしていく。
もっと手に入れたいのに。
「留惟、どうして気づかない振りするの?本当は分かってるんだよね、俺の気持ち。」
女性の柔らかさで俺を受け入れながら、身構えた体は俺の心を拒絶する。
「ごめんなさい、これが私の限界なの。」
涙目に、欲求が抑制されていく。
分かっている。矛盾する自分の心を。
「……嫌わないで。いつか。出来るだけ早く俺を受け入れて欲しい。」
不安や恐怖が、今の甘い時間も一瞬で塗り替える。
「嫌わない。もう迷わない。だから、ほんの少しだけ。私を信じて待ってほしい。必ず、あなたを受け入れるから。」
彼女からの誓いのキス。
End
【煽情的ナミダ】
強引ヤロウでしたね←
続くのは【小夜啼鳥】
サ終サイトでグランプリノミネート30作に入ったもの。
お楽しみください。




