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君のための刃とならん

私生活が少し忙しくて、全く投稿ができてませんでした。申し訳ありません。


「マスター。もうすぐ日暮れですが、対策の進捗はいかがですか?」


オフィリアが心配そうに声をかけてくる。

彼女が心配するってことは夜はヤバいんだろうな。

一応、オフィリアに夜の危険性を聞く。


「夜はどんだけ危ないんだ?」

「私達が無傷で生き延びられる可能性は十分ある、私達のうちの誰かが死ぬ可能性十分ある、私達全員が死ぬ可能性も十分にある危険性です。」


なるほどね、そういうレベルの危険性ならトラップとかも強化しないと。

涼のスキルも見てみたかったし、手伝ってもらおう。

爆睡していた涼を叩き起こして、指定した箇所にいくつかのトラップを作成してもらった。

彼のクラス『自然操術師(ジオ・コントローラー)』は迎撃や攻防戦に特化した非常に有用なクラス。

初期では『樹木操作』しか使えないみたいだが、それでも異常なくらいに使える。


「ソラはどこのトラップを作ったんだ?」

「俺は教室のドア、廊下、窓、トイレや水場に侵入者発見のカードと迎撃トラップを貼っておいた。コレでも危ないから、俺とオフィリアと涼で交代で見回りをする。OK?」

「OKOK。任せ給え。」


涼にマジックカードと緊急用のスキルカードをいくつか渡しておいた。

ひとまずは安心だな。あとは夜になってから鬼が出るか蛇が出るか。













2時間後


夜が訪れた。闇が明かりの消えた街を覆い隠し、謎の魔物たちが歓喜の絶叫を上げる。

いつ魔物が現れるかもわからないので、今夜は眠れないだろう。

眠気覚ましにオフィリアに聞けるだけのことを聞いておく。


「魔物に銃とかの現代兵器は効くのか?」

「効きません。魔力がこもっているならともかく、今現在ではかすり傷程度にしかならないでしょう。」

「なるほどね。そういえば俺の取得可能なスキルに『魔法』があったんだけど取ってよかったよね?」

「もちろん。あなたに適正があるのは喜ばしいことです。パーティ内での行動範囲が増します。」


一通り聞きたいことは聞けたかな。

オフィリアから聞いたことを全て忘れずにメモに書いておいた。

彼女に夜の警護を任せて、一眠りしようとした瞬間。

隣の部屋で女子を守っていた涼が飛び込んできた。


「ソラ!!オフィリアさん!!敵襲!!到着まであと十分!!」

「迎撃準備だ!!」

「はいよ!!」


『敵襲』の言葉に俺達は戦闘態勢に突入する。

そしてオフィリアと涼に指示を出す。


「オフィリアは女子を守って!涼は俺といっしょに迎撃に向かうぞ!」

「了解です」

「任せろ!」


二人の了承を得て、俺達はお互いの持ち場に向かう。

全力疾走で階段を駆け下り、学校の正門前で仁王立ちをする。

カッコつけたかったんだ、やらせてくれよ。


「涼、コレ持ってろ。」

「うい、いつ使うんだ?」

「好きにしろ、俺が決めることじゃない。」


俺は涼に何枚かの『マジックカード』を渡しておく。

内容は殆どがバフ用だな。涼はオールラウンダー型だから、自己バフもできるけど現状コレが一番いい。

そして俺も『カード』を取り出して解放する。


解放(リリース)【SR 召喚士見習いセット】、【SR 強化の陣】、【R 筋力強化(ビルドアップ)】」


解放したのは頭数を揃えるための『カード』とバフ。

地面に魔法陣が描かれ、俺達の能力を強化してくれる。

魔法を掛け終えたあと、再び魔法陣が展開されて何体かのモンスターが姿を表す。

一体は緑色の肌にちょっとだけ不細工な顔を持つ人型のモンスター『ゴブリン』

二体目は全身を灰色の体毛で覆った大型犬サイズの狼『グレイ・ウルフ』

三体目が瑠璃色の羽毛を持つ可愛らしい小鳥『スカイバード』。


思ってたより弱っちい、けど貴重な戦力だ。

ステータスを見た感じはユニットと同じシステムで召喚されているみたい。

涼にも見せておいて、戦闘の準備は整った。


さっきから見てないでこいよ、『オーガ』。


真夜中の戦いが幕を開ける。


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