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ユニットの力


「オフィリアさん?は味方でいいのかな?」


いきなり現れた騎士に対して俺は話しかける。

すると、女騎士が頭を縦に振ったので俺は安堵した。

他にも色々と質問してみたが、どこから来たのかなどの質問には答えなかった。

そう思っていると、突如として女騎士が語りかけてくる。


「それはそうとマスター。あの愚物どもはどうなさいますか?」


さっきまで穏やかに話していたオフィリアさんがゴブリンに視線を向けた瞬間に殺気を放つ。

感じたことのない気配に、体の細胞全てが逃げ出そうとする。

滝汗が吹き出し、ゴブリンたちにも失神しているやつまでいるほどだ。

俺は顔を引き攣らせながら伝えた。


「殺していい。」

「了解しました」


その言葉を待っていたかのようにオフィリアは剣を抜き放ち、踏み込んだ。

教室の床がひび割れ、雷が落ちたかのような轟音を響かせながら一番近いゴブリンに向かって一閃。

続けざまに身を捻りながら近くにいたゴブリンを両断。

その後も一方的な蹂躙を繰り広げ、ものの数秒で決着がついた。

あまりのスピードに呆気にとられながらオフィリアが味方で本当に良かったと心の底から安堵する。

敵だったら俺もああなっていた。くわばらくわばら。


「命令を遂行いたしました。」

「あ、ありがとう」


やってもらったことに対してお礼を言いながら俺は涼の方を向く。

涼はまだステータスを見ているようで、こちらには気付いていない。

しばらくオフィリアと待っていると、涼はゴブリン達を見て悲鳴を上げた。


「うわあああああ!!」

「落ち着け、もう生きてない」

「生きてないから驚いてんだよ!?」


それはそう。でも今はそんな状況でもないので情報交換をする。

涼とオフィリアも自己紹介をし合って少しだが関係を深めたようだ。

お互いにステータスを見せ合って、重要な情報を伝達した。

涼のステータスはこんな感じ。


▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽

ステータス

名 小野塚涼

性別 男

レベル 15/100

クラス 『自然操術師(ジオ・コントローラー)』『剣士』『勇者』『風弓師(ウィンド・アーチャー)

『格闘家』

HP 220/220

MP 380/380

STR 20

VIT 36

INT 47

AGI 24

DEX 38

LUK 13

SP 0

SUP 0

ユニークスキル 『精霊の友人』

クラススキル 『樹木操作(B)』『剣術(C)』『不屈(A)』『風の矢(D)』『格闘術(C)』

スキル 『物理攻撃耐性(D+)』『クリティカルダメージ上昇(D)』『斬撃強化(D-)』

『探知(D-)』『水流連撃(C)』

加護スキル『精霊共鳴(B)』『水辺の誘い(C)』『石化の蛇眼(D)』『天界の白翼(C)』

加護 『古き夜の国王の加護』『水霊馬の加護』『蛇眼の女神の加護』『優美なる天使の加護』

▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽


なんで俺よりレベル高いんだよ!!!

叫びたくなる衝動を抑えながら俺もステータスを開いた。

するとあら不思議。私もレベルが6まで上がっているではありませんか。

それでも涼より低いがな!!!

別にいいさ。俺には『ガチャ』があるから。

涼やオフィリアと話していると、俺のガチャから排出されたカードには分類がレア度以外にも存在することがわかった。

分類は『スキルカード』、『マジックカード』、『アイテムカード』、『ユニットカード』、『モンスターカード』の五種類。モンスターカードどユニットカードの違いは人型かそれ以外かで分けられているみたいだ。

俺が手に入れたカードにはモンスターカードも存在している。

とりあえず、使えそうなスキルカードとアイテムカードは使ってみることにした。


解放(リリース)。【SR 嘆きの大太刀】、【SR 魔狼の剣】、【SR 病魔の盾】。」


3枚同時に解放してみたが、特に何も問題はなくアイテムが召喚された。

【嘆きの大太刀】は刀身が黒く染まっていて鍔が髑髏をモチーフにしている呪われそうな刀だ。

だが呪う能力はない。性能はなかなか強力で、STRを+100もしてくれる。

さらにスキルも所持していてそのスキルが『略奪の刃(C)』『闇属性付与(C+)』。

『略奪の刃』は攻撃を当てた場合に与えたダメージの2~10%を自身のHPかMPに変換するスキル。

回復効果も持っているからメッチャ強いんだよねー。

『闇属性付与』特殊な属性の闇属性を付与するサポートスキル。闇属性は弱点になる属性が少ないから使い勝手もいい。

俺は大太刀は苦手なので、扱いが上手い涼に渡した。使わないやつが持つより使うやつが持つほうが武器も嬉しいだろ。


【魔狼の剣】はバランス重視で実践には慣れてない俺でも使いやすい武器。

狼をイメージしたデザインも俺の中二心をくすぐって気に入っている。

スキルもサポート系があるし、後衛も前衛もする今の俺にはぴったりだ。


【病魔の盾】は禍々しい黒いカイトシールド。カウンタースキルを所持していて受けの型を得意としているらしい。オフィリアさんがオススメだと言っていたので間違いないだろ。


「この大太刀って本当にもらっていいのか?」

「ええんやで」

「何で急に関西弁?」


他愛ない会話をして、俺達は笑いあった。

その後、気絶していた女子生徒達を安静な場所においてから俺達も休憩を始めた。

自衛隊は来るのだろうか?

日暮れまで後2時間程しかない。

これからどうしよう?






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