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プロローグ ~ 珍しい標的~

気付いたら書いてた小説です。

なんで書いたのか分からないけど勿体ないのでキネノベ参加します、受賞したらいいなぁ…

枯れた小さな木、乾いた空気、ジリジリと身体を照らしつける陽、見覚えのある廃れた謎の塔、そんな何も無い荒野、そこを歩く 金髪の青年、速まる鼓動の音。


スコープをそっと覗く

肉眼では見えない距離、その先に歩いている青年、頭をスコープの中心にとどめる、そして重力を考えて少し上にズラす、しかしまだグラついている、弾が当たらない、

そこで使うのが私のスキル。


「スナイパーモード」


するとスコープ内にレティクル、そして視界内にはHUDが表示された。


「ロックオン」


恐ろしい程遠いが私のスキルは問題なく作動する視界の右少し大きめに表示される。標的の姿、そしてロックオンする位置が表示される


ロックオン位置を頭に設定した。

そして引き金を________





『スナイパーライフル』

この世界に置いて唯一無二の持ち運び可能な長射程武器、この武器の正式名称を知っているのは私1人。

愚かなる国王共はこれに名称も付けずに伝説の武器などと呼んでいる




これは今から数年前、

私がブールゾンの路地で姉と共に暮らしていた頃の話、


いつもと何一つ変わらずに姉の帰りを待つ、私が唯一、姉に言われたことだ、

姉はいつもクタクタな様子で私の元に帰ってくる。

だからたまには姉の為に動いてあげたい

そう思って私は姉が寝床から出た後、そう遠くない場所、姉がいつも確認していないゴミ箱を漁りに向かった、


そこには綺麗な宝石やまだ食べれそうな物が多くあった、私は運が良いと、そう思いながらそれらを全て抱えて寝床に帰った


きっと姉は喜ぶだろう、そう思いながら姉を待っていた、何時間か待っていると寝床に人影が近付いてきた、きっと姉に違いない、帰ってくるのが少し、いやかなり早かったがその時の私はそんなことは気にせずにその人影に近付いて行った。


しかしその人影の主は姉ではない、知らない男の人だった、私のその時の表情がどうだったかは知らない。ただ覚えているのはその人は私を誘拐した、それだけだ。


誘拐されたあとの記憶が薄いが、

今でも忘れられないのは私を助けてくれた国王の姿だろうか、最初は強気に剣を構えて誘拐犯とその仲間である仲間達を脅していた、

だが誘拐犯達が反撃しようとすると怯えて剣を投げ捨てて国王である証明となる金色の魔道具を見せつけて反撃した姿、アレは本当に見るに堪えない姿だった


その後、ドヤ顔で私に手を差し伸べてきたのもかなりうざかった、しかし私はそれを断ることも出来ず、国王の言いなりになった、

国王と共に行くには名前を捨て、今の姿を捨てろとも言われた、私はそんな残酷な事も受け入れ、私は体を変えた。


金色の髪、鮮やかな黄緑色の目、その姿を捨て

くすんだ朱色の髪、コバルトブルーの目、どうやって姿、いや、体を変えたのかは分からない、ただわかることは姉との血縁関係も絶たれたということだけだろう。




そうして私は国王に命を救われた、そのおかげで私は国王に仕えられている、だが少なくとも私が国王に仕えるのは国王の為ではない、この国を私自身の手で滅ぼしたい、その為に王に仕えている、だが国王自身に恨みはそこまでない、ただ、この犯罪にまみれた状況をどうしようともせず王宮で怠惰な暮らしをしている国王を殺してこの国を変えたい、滅ぼしたいと思った、もしかしたら怠惰な国王ことも恨んでいるかもしれない。



そんな国王のため、今日も今日とて手を汚す、


今回の司令もいつも通りの狙撃ミッション、


毎日似たミッション、一体どれだけ人を殺したいんだか…


情報は名前だけ、まずは名前のみでターゲットを確認しなくてはならない、

あの国王は本当にクソッタレだ

名前だけからの情報収集じゃいつ足を掴まれるか分からない、私が暗殺される側になるのもそう遠くないかもしれない…




数日で情報は掴んだ、あとは暗殺するのみ、吟遊詩人が楽器をケースにしまって持ち運ぶのと同じようにケースにスナイパーライフルを収納してポジションに向かう、きっと標的はもうすぐ死ぬ事になるなんて思いもしないだろう。



気付けばもうポジションの近くにいる、ふと重い武器が入ったケースを提げているショルダーストラップが肩からズレて今にもケースが落ちそうになっていた

目の前の錆びた梯子を登りながらズレを直してポジションに就く、ターゲットの方角を確認してから地面にうつ伏せになり、バイポッドを立てて銃身を固定、銃床に頬と肩を当てる、


スコープを覗くと見えるのは標的の姿、寝室らしき部屋で数名で何かしているようだ、

恐らく標的以外は女性だろう、



「スナイパーモード」


何も考えずそう唱える、

すると何も表示されていなかったスコープ内にレティクルと視界内の生命体が敵か味方、あるいは不明の3つに色が分かれて表示される、ターゲットは赤に、他の者は黄色に表示された、どういう風に判別してるか分からないが標的が敵というのは確かだ、


まぁそんなのはどうだっていい

殺ろう、終焉を始める時だ



ターゲットに集中、

やがて世界の音が消える。

息を止めて狙撃の妨げとなる鼓動を静かにさせる、

スコープの揺れが収まる、

今度こそ完全なる静寂に包まれた


そして標的の頭をスコープの、レティクルの中心に収めて引き金を引いた。


銃口から放たれた弾丸は無事に国王の頭を貫いた



スナイパーライフルをケースにしまい私は立ち上がった。


「モーヘウ」


私はこの世界の神聖語で死亡を意味する言葉を残して相棒を担いでその場をそっと立ち去った



次の獲物は誰にしよう、

そうだ、この国を守ろうとする勇者、今はまだ居ないらしいがどこかに潜んでいる、私のスキルを使って炙り出して殺してやろう、





この世界を血と音にもならない断末魔で埋めつくしてやろう


最後まで読んで頂きありがとうございました!

いつ出るか分からない続きも是非楽しみにしておいてください!


受賞してるといいなぁ…

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