キザな方はお好き?
ズバリ、キザな人は好きだろうか?
まあムカつくようなキザな奴でなければ愛情を言われて嬉しくないわけがない。
さすが歯が浮くようなセリフをみんながいる前で言われるのは恥ずかしいけど、まあちょっと嬉しくなるかも。
実際、そんな人はいないのだけど(笑)
アニメや小説の中だけの話で好きか嫌いかの話をしよう。
私は、キザな人がなろうに会うまで嫌いだった。
嫌いというか、恥ずかしくて見てられないのだ。
セリフを読んでいる……ただ目で追っているこっちさえも恥ずかしくなってきてしまい、飛ばし読みすることもあった。
そもそも、キザとか関係なく、告白シーンは恥ずかしくて読んでいられなかった。
恋愛小説をあんまり読まない私は、たまに読んだ恋愛小説や映画の告白やキスシーンなどは恥ずかしくなって直視できずに大体飛ばし読み(または目を瞑ったり)した。
一番、いいシーンなのに。
とはいえ、私だって恋愛には興味あったし、なんなら子供ながらでも好きな人だっていた。
それなのに恋愛に耐性が無かった。
前、とあるエッセイでちょっと言った気もしたけれど、恋愛小説というのはあまり好きじゃなかったし、耐性も無かったので一切無縁だった。
勿論、キザな人にはもっと耐性がなかった。キザキャラが出てきた瞬間、高速で飛ばすほどに。
しかし、なろうに来てから相互さんの小説を読むようになった。
中には恋愛系を得意にされている方もいたり、たまに恋愛小説を書く方も多くいた。
最初こそは恋愛小説に耐性が無かったために少し嫌気もさしたが、自分の好きな相互さんだし、文章も上手く引き込ませてくれたため、難なく読めた。
やっぱりちょっと直視できないとこはあったけど、せっかくだから頑張って読んだ。
それを読んでいくうちにちょっとした恋愛小説には耐性がついた。
告白シーンを見ても「ふーん」しか思わなくなって来た程。なんなら、キスシーンにも「キャー!」なんて来なくなってきてしまった。
キザキャラもなろうで何回か見かけた。恋愛小説に耐性がついたせいか、少しとっつきやすくなって今では全然読める。
しかも、そのおかげでキザキャラの歯の浮くような甘いセリフさえもなぜか好ましくなってきてしまって「キザなキャラ好きー!」なんてなってしまった。
ちょっとしたきっかけで、人の趣味って変われるもんだなあと思う。
キザキャラに惚れた日から、早速自分もキザなキャラを書きたくなった。
しかし、あれだけ慣れて好きになっても難しかった。
読むより自分で書くほうが恥ずかしくなってしまう。
あの歯の浮くようなセリフを書くだけで恥ずかしくて顔を背けながらキーボードを叩くこともあった。
結局、小説内でまだキザキャラは出せていない。出そうと思ってるけれどまだ書けていない。
未だに恥ずかしくて書けないのだ。
それを克服するために「詩」を利用した。
私は思いつくままの言葉を打ち込む派だったので、そこでキザセリフを入れれば慣れるだろうかと思ったのだ。
ズバリ、恋愛詩を書いてみることにしたのだ。
丁度、その時にとある企画で「恋愛詩」なんてものがあったので速攻挙手した。
しかし、書こうと思っても恋愛なんてものは浮かばなくなってきて、キザセリフはおろか、何も浮かばなくなっていた。
しかし、企画が終わるギリギリに急に天から恋愛脳が降ってきたのである。
そして書いて投稿した。
今思えばその詩はリズムを中心としたもので、恋愛と言われればそうだけど、過激な恋愛じゃないなあ……と思っている。
まあ何はともあれ、一応恋愛詩が書けたので、そこからは速かった。
蓋をしていた魔法瓶から水が流れ出てくるように恋愛脳になって行った。
何なら、自分が経験している青春感を恋愛詩に書いてみたりもした。そのことで、余計に恋愛詩が好きになっていった。
その中でたまに「愛してる」を連発させてみた。
打つのは恥ずかしかったが、何とか打ち込んで投稿した。
「愛してる」がキザセリフかどうかは分からないけれど、少なくとも耐性がない私にとってはキザセリフだった。
前まで恥ずかしくて書けなかった私にやっとキザセリフが書けた。
それからは、結構恋愛詩の中に「愛してる」が現れるようになった。
耐性がついたのだと思う。
これならキザなキャラも書けるのではないか。
私が今考えている中にキザキャラが主要人物となる小説がある。
そのキャラを書いてみたらスッと書けた。今までの躊躇が嘘だったかのように。
そして余計にキザキャラが好きになった。大好きになった。
ちなみにその小説は続きが書けていない。時間がないため、なろうにも公開していない。
いつか見せたいなとも思うが、見せるのはだいぶ先だと思う。このエッセイが忘れられた頃ぐらいに。
これが、私のキザキャラを好きになった経緯だ。
最初の質問に戻ろう。
皆様はキザキャラが好きだろうか?
それとも嫌いだろうか?
ちなみに私はアニメや小説──つまり二次元系ならキザキャラは大好きだが、実際にいたらドン引きである(笑)
すぐに一線を引いてしまうと思う。
二次元だからこそキザキャラは楽しめるのではないか。
実際のタイプはさておき、二次元ならではのキザキャラの良さを誰かと共有したいと思ってこのエッセイを書いてみたのだ。