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大食い大会

「そろそろ次の段階へ進まないとね」

「次は何をするの?」

「次はグルメ魔法・大食い大会を開催する」

「えっ!? 大食い大会? 何それ……」

「グルメ魔法で指定した食材を食べ続けるんだよ。例えば、今から私達は牛肉を食べるとする。その牛一頭分くらいの大食いをするとレベルが上がる仕組みになっている」

「そんなことできるのかなぁ……」

「大丈夫。そのために、まずは牛肉を大量に用意する必要がある。だから、明日は城下町に行って牛肉を買い集めてくる。それで明後日に大食い大会を開催してみる」

「うーん……。でも、私達だけで食べられる量じゃないよね。どうするの?」

「アイテムボックスに収納すれば問題ない」

「なるほど! それは便利!」

「確かに。ところで、さっきの話だと、私は大食い大会で勝つために頑張らないといけないんだね」

「うん。頑張ってくれ」

「分かった」

こうして、オーキャラ達は大食い大会に出場するために準備を始めた。翌日、オーキャラとボールは城下町に向かった。メイは留守番をした。

「とりあえず、牛肉を買うために市場に行く必要がある。市場に行けば、どの部位の肉が欲しいかをリクエストすることができる。そうしないと買えないからな」

「なるほど」

「それから、肉屋に注文するのもいいが、肉の種類によっては肉屋の店主が仕入れていない場合もあるので、事前に肉屋に確認しておくといい」

「うん。じゃあ、肉の調達は肉屋さんに頼むとして、他の必要な物は市場で揃えるんだね」

「そう。それから、肉以外にも調味料や野菜など色々な物が必要になるので買い集める必要が出てくる」

「結構大変だね」

「うん。だけど、こういうのは慣れているので任せて欲しい」

「頼もしいなぁ」

「ちなみに、肉の品質は、肉質等級によって決まる。これは肉の色艶や脂肪の量などで判断される」

「よく分からないな……」

「要するに、肉の旨味を左右するのは肉質の等級で、この等級は、1から10までの数字で表される。肉の質は数字が高いほど良いとされているんだ。そして、この肉質等級を分かりやすく表したのが、この世界では一般的な食品の等級表示だ」

「へぇ~」

「牛の品種や飼育環境などによって、同じ牛でも、この等級表示が異なることもある。つまり、牛ごとに違うということだ」

「なるほど。勉強になったよ」

「他にも、この世界で流通している主な調味料としては、塩、砂糖、胡椒、ハーブ類などがある。これらの他に、醤油、味噌、酢、チーズ、オリーブオイル、ワイン、バター、蜂蜜、パンケーキ、チョコレート、コーヒー、紅茶、ジュースなども売られている」

「うわぁ。何だか沢山あって、どれを選べばいいのか迷っちゃうね」

「そうだね。まあ、最初は、そこまで気にする必要もないと思う。まずは、牛肉をゲットしよう」

オーキャラ達は市場に到着した。

「えーと……。牛肉の売り場は……」

「あっ! あの辺りじゃない?」

「おっ? 本当だ。早速探してみよう」

オーキャラ達は牛肉を探し始めた。すると、すぐに牛を発見した。

「おぉ!牛がいるぞ!」

「しかも、いっぱいいるね」

「よし。まずは、どの牛が欲しいかをリクエストしてみよう」

「了解」

オーキャラ達は牛肉の売り場にいる店員に話しかけた。

「すみませーん! 牛肉を買いたいんですけど!」

すると、牛の世話をしていた中年男性が振り向いて答えてくれた。

「はい。いらっしゃい。どんな牛をお探しですか?」

「牛一頭分くらい欲しいんだけど」

「一頭分ですね。分かりました。どの種類がよろしいでしょうか?」

「えーっと……、それじゃあ……、一番上のランクの牛肉を一頭分ください」

「かしこまりました。一頭分ですと……、こちらの牛になります」

「ありがとうございます」

「はい。どうもご利用いただきまして……」

こうして牛を手に入れた。


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