ようこそ、ラグビーへ
馬車は森を抜けて街道を走る。やがて道は下り坂になった。しばらく進むと、前方に巨大な壁が見えてきた。
「あれがラグビーの城壁だよ」
「へえ、大きいですねえ……」
「ほんとでやすねえ……」
「おお……、あんなに大きな壁があるなんて……」
「すごい……」
皆が驚いていると、門の前に辿り着いた。
「ふう、着いたぜ」
「お疲れ様でした」
「ようこそ、ラグビーへ」
衛兵が声を掛けてくる。
「こんにちは。私は商人のリムルです。こちらは護衛の冒険者達です」
「これは失礼しました。お話は伺っております。お通り下さい」
「では、通らせていただきますね」
「はい、お気をつけて」
馬車が進んでいくと、やがて大きな広場に出た。そこには沢山の人々が集まっていた。
「なんでしょう、ここは……」
「おそらく市じゃないかな」
「市ですか?」
「うん。いろんな商品を売ってるんだよ」
「へえ、そうなんですねえ」
すると、一人の男が近づいてきた。
「おい、兄ちゃん達」
「はい、何でしょうか?」
「この辺りじゃ見かけないが、どこから来たんだ?」
「我々は東の方から来ましてね」
「ほう、そうかい。まあ、せいぜい楽しんでいきなよ」
男は去って行った。
「ふう、何か怪しい感じだったな」
「ええ、そうですね」
「あの人達、なんだろ」
「さあ、よくわからんな」
一行は市場を見て回った。
「おっ、見慣れないものが売っているぞ」
「ほんとですね」
「これは何だろう……」
「どれ、見せてくれないか」
店主がやって来た。
「へい、どうぞ見てやってくださいな」
「ふむふむ、面白い形をしてるねえ」
「これ、どうやって使うのかしら」
「ちょっとやってみせてくれないかな?」
「いいですよ。ほら、こうするんですよ」
店主はナイフを手に取り、リンゴに切れ目を入れた。
「なるほどなあ……」
「これは便利だな」
他の客も感心している。
「これは素晴らしい。ぜひ買わせてもらいたい」
「毎度あり!」
「私もこれ欲しいな」
「俺にも一つくれ」
「あいよ、まいどあり!」
「他にもいろいろあるみたいだし、寄ってみようか」
「そうですね!」
こうして、オーキャラ達は買い物を楽しんだ。
夕方になると、宿に入った。
「ふう、疲れた……」
「はは、もうクタクタだぜ」
「明日に備えてゆっくり休まないとね」
部屋に入ると、早速ベッドに横になる。
「ああ、ふかふかだぁ~」
「はっはっは!気持ちいいな!」
「ああ、まったりしてて幸せ……」
「ふわぁ~……」
「寝るか。お休み」
「おやすみなさい」
「おやすみ」
「おやすみ」
こうして一日が終わった。翌朝、オーキャラとボールは商人と別れ、元の街に戻る。
「それじゃあ、これで失礼します」
「おう、道中気を付けてな」
オーキャラとボールは再び馬車に乗り、街へ戻っていった。ギルドに戻った時は既に日が暮れていた。
「ただいま戻りました」
「おう、お帰り!」




