エルフの修行
オーキャラは修行をすることにした。森の中にある小さな湖に行く。
「ここが目的地か……」
オーキャラは周囲を確認してから中に入った。すると、突然後ろから声をかけられた。振り向くとそこには一人の女性が立っていた。年齢は二十代前半ぐらいだろうか。彼女はこちらに向かって歩いてくる。
「あなたがオーキャラですか?」
「はい、そうですよ」
「私はこの森に住んでいるエルフ族のユノといいます」
「今日からしばらくの間、よろしくお願いします」
「はい!では、案内するので付いてきてください」
「了解しました」
彼女に言われるまま、俺はその後について行った。しばらく歩くと、大きな建物が見えてきた。どうやらあれが彼女の家らしい。
「ここで待っていてください。今、父を呼んできますので」
「はい、分かりました」
数分後、家の奥の方から誰かが出てきた。おそらくあの人がユノさんのお父さんなんだろう。彼は俺を見ると、近づいてきた。
「君がオーキャラかい?」
「はい、そうです」
「ふむ、なかなか良い目をしているな」
「はあ……」
「おっと、自己紹介がまだだったな。俺はこの街の長をしているゼストだ。これから数日間、よろしく頼むぞ」
「はい、よろしくお願いします。それで、何をすればいいんでしょうか?」
「うーむ……。とりあえず最初は二人で行動してもらうことになると思う。だが、基本的には自由にしていてもらって構わない。まあ、たまに手伝ってもらうかもしれないけどな」
「わかりました」
「それじゃ、まずは軽く実力を見せてもらうとするか」
「はい」
俺達が外に出ると、既にユノさんが待っていた。どうやら戦いを見てくれるようだ。
「それじゃ、始めるか」
「はい!」
オーキャラは杖を構えると同時に、全力で駆け出した。そして、そのまま杖を振り下ろす。しかし、それは簡単に受け止められてしまった。
「ほう、かなり速いじゃないか。しかも力も十分だ。でも、まだまだ甘いな。こんなんじゃ、俺の相手にはならない」
「そんなことありませんよ。まだ本気を出してませんよね?」
「ほう、よく分かったな。それじゃ、今度はこっちの番だ」
次の瞬間、彼の姿が消えた。そして、オーキャラの背後に現れた。
「ぐっ!!」
なんとか反応することができたのだが、完全に避け切ることはできなかった。かなりのダメージを負ってしまった。それでも何とか立ち上がることができたのだが、すぐに追撃が来た。何とか防御しようとしたのだが、間に合わなかった。結局、オーキャラは何もできずに敗れ去った。
「はぁ……はぁ……はぁ……、やっぱり強いですね」
「当たり前だろ。俺を誰だと思っているんだ?お前みたいなガキには負けん」
「くそ……。次は絶対に勝ちます」
「ああ、楽しみにしているよ」
「ありがとうございました」
「おう!またいつでも来てくれ」
こうしてオーキャラは修行を開始した。




