グルメ魔法・ハンバーグ
翌朝になると、オーキャラとボールは宿を出て村の外に出ることにした。道沿いに歩いていくと、すぐに森に行き当たった。
オーキャラはボールを見る。
「じゃあ、行きましょうか」
ボールは言った。
「え? どこへ?」
オーキャラは驚いて聞き返した。
「もちろん、旅を続けるために街道に戻るんですよ」
ボールは当然のように答えたが、オーキャラは納得できない。
「昨日みたいな危険な目に遭うかもしれないし……」
オーキャラの言葉を聞いて、ボールはため息をつく。
「仕方ないですね。では、私が先に進んで安全を確認します。オーキャラさんは後からついてきてください」
ボールが探索に入った。しばらくすると、前方の茂みの中からボールが出てきた。
「大丈夫だった?」
オーキャラは尋ねた。
「はい。モンスターはいなかったみたいです」
ボールは笑顔で答える。オーキャラとボールは再び歩き出した。ところが、前方にモンスターが現れた。
「あれは何?」
オーキャラは尋ねた。
「ゴブリンです。人間に化けて人を騙すこともあるので注意して下さい。ちなみに、あいつらは人肉を食べます」
ボールの説明を聞き、オーキャラは青ざめた。
「嘘でしょう?」
「本当です。私は何度も騙されました」
ボールの表情を見て、オーキャラは本当に大変だったことを悟った。
「それなら、どうすればいいの?」
「まずは先制攻撃です」
ボールは答えた。オーキャラは呪文を唱え始めた。
「グルメ魔法・ハンバーグ!」
次の瞬間、巨大なハンバーグが現れて、ゴブリンを飲み込んだ。そして、ハンバーグはそのまま消えていった。
「すごいね」
ボールは感心した。
「この技を使えば、どんな敵にも勝てるんです」
オーキャラは自慢げに語った。
その後、オーキャラとボールは森の中を進んだ。途中で何度か魔物と遭遇したものの、グルメ魔法によって撃退された。やがて、二人は森の中を抜けて街道に戻った。
「これで安心だね」
オーキャラはほっとして言った。しかし、ボールは首を横に振る。
「まだ油断できません。またモンスターが現れるかもしれません」
「そんなこと言わずに休もうよ」
オーキャラは訴えたが、ボールは聞く耳を持たない。仕方なく、二人はさらに先に進んだが、結局何も起こらなかった。夕方になり、オーキャラとボールは小さな村に到着した。
「やっと着いたね」
オーキャラは安堵して言う。
「そうね」
ボールも同意する。
「宿を探しに行こう」
オーキャラはボールに声をかけると、宿を探して歩いた。宿はすぐに見つかった。宿の主人は二人に話しかけてきた。
「お客さんたち、どちらまで行かれるんで?」
「私たちは王都を目指しています」
ボールが答える。
「それは遠いところだねえ。宿代を安くしておくから、ゆっくりしていきなさいよ」
宿の主人は親切に言ってくれた。
「ありがとうございます」
オーキャラは礼を言って、部屋に向かった。部屋に入るとベッドが二つ置かれていた。二人は荷物を置くと、ベッドの上に座った。
「今日は疲れたから、早く寝よう」
オーキャラが言うと、ボールも賛成した。
「そうですね。明日も早いですし」
それから二人は夕食を済ませて、早めに就寝した。




