表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/37

グルメ魔法・ハンバーガー

オーキャラとボールは森を抜けて街道に出た。道の向こう側から馬車が来るのが見える。馬に乗った騎士たちが護衛しているようだ。

「助けてください!」

ボールは大きな声で叫んだ。オーキャラが慌ててボールの腕を引っ張る。

「何をするの?」

オーキャラは抗議したが、ボールは無視して言った。

「私たちを助けて下さい! 私たちは旅の途中なんです」

ボールの言葉を聞いた騎士たちはオーキャラたちを見て、驚いた顔をしていた。そして、馬を降りて近づいてきた。

「どうしました?」

若い男性の騎士が話しかけてきた。彼は白いマントをつけている。おそらく貴族の子弟であろう。

「私はオーキャラです。こっちはボールと言います。実は……」

オーキャラは事情を説明した。

「それは大変だね。僕の名前はライルと言う」

ライルと名乗った青年貴族は微笑んで答えてくれた。

「ところで、この辺りに村はないですか?」

オーキャラは尋ねた。

「この道をずっと行くと、小さな村に着きます。そこで宿を取るといいでしょう」

ライルは親切に教えてくれた。


オーキャラとボールは再び森の中に入った。森の中でオーキャラはボールに尋ねる。

「どうして、あの人に助けを求めなかったの?」

ボールは答える。

「あなたが大声を出したら、モンスターに気づかれるじゃない。それに、私一人でも何とかなったわ」

オーキャラは少しムッとした。

「それなら、最初から言ってくれたら良かったのに」

ボールもオーキャラに言い返す。

「言わなくても、察してくれても良さそうなものだけれど」

「だいたい、あなたはいつも言葉が足りない」

オーキャラは反論できなかった。

森の中を進むと、また開けた場所に出た。そこには牛鬼が三体いた。ボールは剣を構え、オーキャラも魔法の杖を構える。しかし、オーキャラが何か言う前にボールは飛び出していた。

「待って」

オーキャラは止めたが、ボールは止まらなかった。彼女は牛鬼に向かって走り、一体の牛鬼の懐に飛び込むと、その腹を切り裂いた。牛鬼の内臓が飛び散り、牛鬼は倒れた。もう一体の牛鬼が突進してくるが、それをひらりとかわすと、すれ違いざまに首を切り落とした。オーキャラは呆然と見ていた。

「すごい……強いんだ」

オーキャラは感心した。

「オーキャラだって、魔法が使えるでしょ」

ボールはオーキャラに聞いた。

「うん」

オーキャラはうなずく。オーキャラは魔法の杖を掲げて「グルメ魔法・ハンバーガー」と唱えた。牛鬼はハンバーガーになった。

「ハンバーガーは美味しいね」

ボールはハンバーガーを食べた。それから二人は森の中にある小さな村に着いた。宿屋があり、旅人のための店もあった。オーキャラとボールはその店で一泊することにした。部屋に入ると、ベッドの上には毛布が敷かれていて、その上に枕が置かれていた。

「寝心地が悪いから嫌だなあ」

ボールをそう思ったが、他に選択肢はなかった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ