魔法使いの会合
オーキャラは魔法使いの会合に出た。
「はじめまして。私はオーキャラといいます」
「まあ、よろしく頼む」
「こちらこそお願いします」
「ところで君は何ができるんだ?」
「私には特別な能力があるんです。それがグルメ魔法です」
「そうか。それは楽しみだな」
すると、他の魔法使いたちも興味を持ったのか質問し始めた。
「グルメ魔法ってどんな効果があるんですか?」
「簡単に言えば食べ物を作ることができるんですよ」
「すごいですね」
「例えばどういうものがあるんだ?」
「まずはラーメンから始めましょうかね」
そういうと、テーブルの上にどんぶりが現れた。
「おおっ! これは凄いな!」
「はい。他にもカレーライスなどいろいろ作れるんですよ」
「ほう……それは素晴らしいじゃないか」
「ありがとうございます」
「他に何ができるんだ?」
「えっと……お寿司とかハンバーグなども作ることができますよ」
「へぇー。そうなんですか」
「食べてみたいなぁ」
「いいですよ」
「俺はステーキセットにするぜ」
「僕はパスタにしようかな」
「私はパスタにしましょうかね」
それぞれが注文した料理が出た。
「うわー。どれも美味しそうですね」
「こんな贅沢をしてもいいのでしょうか?」
「気にしないでください」
「じゃあ遠慮なく食べるとするか!」
「ん~! このサラダ最高だよ!」
「こっちのスープも絶妙な味加減だぜ」
「本当に美味しいですね!」
それでもオーキャラの不安は消えなかった。
「あのぉ……」
「どうしました? 何か問題でも?」
「いえ、皆さんの口に合わなかったのかなと思いまして」
「そんなことありませんよ」
「とてもおいしいと思いますけどね」
「俺も同じ意見だぜ」
「僕も同じく」
「本当ですか?」
「はい。もちろんですよ」
一同は食事を終えた。
「ごちそうさまでした」
「いえいえ、喜んでくれれば嬉しいです」
「また機会があったら一緒に食事をしたいですね」
「そうですね」
「楽しみにしておきますね」
「他には何かできないんですか?」
「そうですね……。今のところは料理を作ることしかできませんね」
「なるほど……」
「あと、もう一つだけありますが、それは秘密にさせていただきますね」
「分かりました」
「残念だな……」
「じゃあ、そろそろ失礼させてもらいますね」
「ああ、分かった」
こうしてオーキャラは魔法使いたちの会合を後にするのであった。
「ふぅ……今日も疲れた……さて寝るか……」
魔法使いにはマウンティングするだけの存在もいる。オーキャラが出した料理だけ食べない魔法使いがいた。
「なぜ私の料理だけ食べないのですか?」
「だって君の料理は不味いんだもん」
オーキャラの顔色が変わった。
「不味いっ!? 私が何をしたというのです!!」
「君が作った料理は全部腐っているんだよ」
「えっ!?」
「だから俺は食べたくないわけ」
「そんなバカなことあるはずがないでしょう!」
「なら証拠を見せてあげようか?」
彼は呪文を唱えた。すると、彼の手の中に小さなブラックホールのようなものが生まれた。
「これを見てください」
「なんですかこれ?」
「これがあなたの作り出した魔法の産物です」
「嘘だ! 信じられるわけないだろう!」
「だったら確かめればいいじゃん」
「くっ……」
「ほれほれ。早くしないと大変なことになるぞ」
「ぐぬぬっ……」
「どうするんですか?」
「わかりました! 食べればよろしいんでしょう!」
そういうとオーキャラは意を決してブラックホールを口に含んだ。
すると……ボシュッ!! まるで風船のように弾けて消えた。
「ああっ! なんてことを!」
「これでわかっただろう?」
「……」
「もう二度と料理なんか作るんじゃねぇよ」




