薬草採取
オーキャラとボールとメイが冒険者ギルドに行くと、いつものように受付嬢が出迎えてくれた。
「おはようございます! 皆さん」
「ああ……おはよう」
オーキャラたちが挨拶を返すと、彼女は微笑んだ。
「今日はどのような用件で?」
「依頼を受けに来たんだ」
「分かりました。では、こちらの依頼書を持って行ってください」
「ありがとう」
オーキャラは依頼書を受け取って、掲示板に向かった。そこには、様々な種類の仕事が張り出されていた。
「どれにするかな……」
「う~ん……。迷っちゃうわね」
三人が悩んでいると、一人の男が声を掛けて来た。
「おい、お前たち。もしかして、新人の冒険者たちかい?」
「そうだよ」
「やっぱりな。だったら、俺が色々と教えてやるぜ。何せ、俺は先輩だからな!」
男は得意げな顔で言った。すると、メイが質問をした。
「あなたはどうしてここにいるの?」
「俺はここに来る常連なんだ。お前たちは新人みたいだな。俺がアドバイスしてやろう。まずは――」
男の話が長引きそうになったため、オーキャラが割って入った。
「悪いけど、俺たちは急いでいるからもう行くよ」
「おい、待ってくれよ」
「じゃあ、また」
「何だったのかしら……今の人は」
「さぁ……。まあいいじゃないか。それより、早く仕事を探そう」
「それもそうね」
三人は手分けをして依頼を探すことにした。
「これなんかどうかしら?」
「うん。悪くないと思う」
「こっちは?」
「いいんじゃないか」
「これはどう?」
「いい感じだと思うぞ」
「ふふっ。ありがとう」
メイは笑顔でお礼を言った。三人で話し合い、最終的に決めたのは、薬草採取の仕事であった。
「これにしよう」
「ええ」
三人は手続きを終えて、街を出た。そして、目的地に向かって歩き出した。しばらく歩いていると、森が見えてきた。その森の中には沢山の薬草が生えているらしい。
「この辺りでいいか」
「そうね」
三人は適当な場所で立ち止まった。そして、早速、作業に取り掛かった。
「この辺にあるはずなんだけど……」
「なかなか見つからないわね」
目的の物を探しているうちに、日が暮れてしまった。仕方なく、この日は帰ることにして、宿に戻った。翌日、再び同じ場所に行き、捜索を再開した。しかし、結局見つからなかった。
それから数日間、探し続けたが成果は得られなかった。そのため、一旦諦めることにした。
「仕方がない。別の方法を考えよう」
「分かったわ」
それから、他の方法を考えてみた。しかし、良い案は思い浮かばなかった。
「困ったわね……このままだと報酬を受け取れないかもしれない」
「そうだな……」
「どうする?」
「うーん……」
考え込んでいると、ボールが何か思いついたように手を叩いた。そして言った。
「ねえ。こういうのはどうかしら? 私たちだけで見つけるんじゃなくて、街の人たちにも協力してもらって、一緒に探すの」
「なるほど……」
確かにその方法は有効かもしれなかった。だが、問題がある。それは、自分たち以外の人間が協力してくれるかということだ。
「でも、そんなことをしたら、時間がかかるぞ」
「そうよね……」
「それに、私たちが依頼を達成したということにもならない」
「そうね……」
三人は頭を抱えた。
「あのね……。ちょっと聞いてほしいことがあるの」
「ん……何だ?」
「実は――」
メイの話を聞いて、オーキャラは驚いた。彼女が考えた作戦とは、自分たちの知り合いに助力を求めるというものだった。
「本当にそれで上手くいくのか?」
「分からないわ……だけど、やってみないと始まらないじゃない?」
「……そうだな」
オーキャラは少し悩んだ後、メイの提案を受け入れた。それから、三人は知人に話を持ち掛けて、手伝ってもらうことになった。その結果、多くの人間が集まってきた。集まった者たちは、皆、冒険者ギルドに依頼された仕事で忙しい者ばかりだった。中には、商人や職人もいた。彼らは、仕事の合間を縫って、手伝いに来てくれたのだ。
こうして、大勢の人々の協力を得て、オーキャラたちは目的を果たすことができた。そして、無事に報酬を受け取ることができたのである。
「良かった。これで安心して旅を続けられる」
「そうね」
三人は喜びあった。そして、次の町を目指して出発したのであった。




