脱獄
オーキャラは目を覚ました。ベッドの上にいる。隣にはボールがいた。
「ここはどこ?」
オーキャラは尋ねる。
「わからない」
ボールは答えた。
「だけど、私たちがピンチなのは間違いないと思う」
「どうして?」
「私にもさっぱり」
ボールは首を横に振った。オーキャラとボールがいる場所は牢獄の中であった。二人は牢屋に閉じ込められている。
「困りましたね」
オーキャラは呟いた。
「ここから脱出しないといけませんね」
「うん」
ボールも同意した。
「ところで、どうやって脱出するの?」
「うーん……」
オーキャラは考えた。
「まずは、この檻を破壊しましょう」
「そうだね」
ボールは賛成した。オーキャラは魔法の杖を取り出した。
「グルメ魔法・かりんとう」
オーキャラは唱えた。檻は、かりんとうになった。
「よし、これで出られる」
オーキャラは喜んだ。
「次はどうしようか?」
ボールが尋ねた。
「とりあえず、町に向かおう」
オーキャラは提案する。
「そこで情報を集めよう」
「わかった」
ボールが承諾した。オーキャラとボールは門番に話しかけた。
「あの、私たちは旅をしている者ですけど、道に迷ってしまいました」
オーキャラは説明する。
「なるほど。そういうことなら、この道をまっすぐ進めば町にたどり着く」
「ありがとうございます」
オーキャラとボールは礼を言って立ち去った。それからオーキャラとボールが歩いていると、魔物が現れた。牛鬼だ。
「グルメ魔法・チーズバーガー」
オーキャラは呪文を唱えた。牛鬼はチーズバーガーになり、オーキャラは食べた。
「うん。やっぱりおいしいね」
オーキャラは満足げに呟く。
「本当だ。おいしいね」
ボールも納得する。オーキャラとボールは牛鬼の群れを倒した。
食事を終えた後、オーキャラとボールは再び歩き出した。しばらく歩くと、今度は猫と出会った。
「こんにちわ」
オーキャラは声をかける。しかし、返事はない。
「あれれ?」
オーキャラは首を傾げた。
「おかしいな……?」
オーキャラとボールは猫を追いかける。だが、なかなか追いつけない。やがて、見失ってしまった。
「どこに行っちゃったんでしょう?」
オーキャラは言う。
「わからない」
ボールは答えた。
「とにかく、探さないと……」
オーキャラは呟いた。その時、後ろの方から大きな音が聞こえてくる。振り返ると、そこには巨大な怪物がいた。ゴーレムだ。
「グルメ魔法・フライドポテト」
オーキャラは魔法を唱える。ゴーレムはフライドポテトになった。オーキャラはそれを食べる。
「うん。おいしいね」
オーキャラは満足げに言った。ボールも食べる。
「うん。おいしいね」
ボールは同意する。オーキャラとボールはゴーレムの群れを倒す。
「ふぅ……。やっと終わった」
オーキャラは息をつく。
「疲れましたね」
ボールも同意する。
「今日はこの辺にしておきましょうか」
オーキャラは提案した。
「そうだね」
オーキャラとボールは町に向かって歩いた。町に着く頃には日が暮れていた。