盗賊団
町の門番は牛鬼に襲われていた。
「助けるよ」
オーキャラは言った。
「うん」
ボールも同意した。オーキャラとボールは牛鬼と戦うことにした。
「グルメ魔法・チーズバーガー」
オーキャラは呪文を唱えた。すると牛鬼はチーズバーガーになり、オーキャラはチーズバーガーを食べた。
「これはうまいぞ」
オーキャラは叫んだ。
「美味しいね」
ボールは喜んだ。
オーキャラ達は町に辿り着いた。夜だったので宿を探すことにする。宿屋に入ると店主が現れた。
「いらっしゃいませ。当店は初めてですか?」
店主は丁寧な態度で尋ねた。
「はい。初めてです」
オーキャラは答えた。
「お部屋をお探しですね? 空いている部屋ならあります」
店主は言った。
「じゃあ、そこでお願いします」
オーキャラは即決した。
「かしこまりました」
店主は鍵を渡して案内をした。
オーキャラとボールは部屋に入った。ベッドが二つあり、テーブルと椅子があり、窓がある。
「今日は疲れたから寝よう」
オーキャラは言った。
「そうだね」
ボールも賛成した。
翌朝になるとオーキャラとボールは朝食を食べるために食堂に向かった。
「おはようございます。ご注文は何になさいますか?」
店員が尋ねてきた。
「えーっと……」
オーキャラはメニューを見て悩んだ。そして決めた。
「ホットドッグとコーヒーをください」
オーキャラは頼んだ。
「私はフレンチトーストとミルクティーをください」
ボールも注文をする。
しばらくして料理が運ばれてきた。オーキャラはホットドッグを一口食べると、ソーセージの味に感動して涙を流した。
「何これ! こんなおいしいものがこの世にあったなんて!」
オーキャラは叫んだ。
「本当だ。すごいおいしさだよ」
ボールも感心している。
オーキャラとボールは食事を終えると、冒険者ギルドに向かう。この町の周辺には牛鬼がたくさんいた。牛鬼の討伐依頼が出ている。
「牛鬼を退治しに行きましょう」
オーキャラはボールに提案した。
「いいね。行こう」
ボールは賛同する。オーキャラとボールは牛鬼の群れに突撃する。牛鬼は二人に突進してきた。オーキャラは魔法の杖を掲げて「グルメ魔法・チーズバーガー」と唱えると、牛鬼はチーズバーガーになった。
「グルメ魔法って、本当に便利ね」
ボールは呟く。
「うん。グルメ魔法のバリエーションは無限大だからね」
オーキャラとボールは牛鬼の集団を倒した。
それから数日が経過したある日のこと。オーキャラとボールは王城に帰る途中、森の中で盗賊団に襲われた。盗賊団の頭領は、かつて魔王軍の四天王だった男である。
「お前たち、俺と一緒に来てもらうぜ」
男はオーキャラ達に命令する。
「嫌よ。あなたみたいな悪人についていくわけないじゃない」
ボールは断った。
「そうかい。残念だが、力ずくでも連れて行く」
男は剣を抜いた。
「グルメ魔法・チーズバーガー」
オーキャラは呪文を唱えると、チーズバーガーになった。
「なっ!?」
男が驚く。
「グルメ魔法だと……?」
「グルメ魔法は魔法でしょ」
ボールが指摘した。
「それにしても、チーズバーガーになっても美味しくなさそうだよね」
ボールは感想を述べた。
「うるせぇ!!」
男は怒鳴った。
「俺はチーズバーガーが嫌いなんで食わないぞ」
「それは勿体無いね」
ボールは嘆く。
「チーズバーガーは素晴らしい食べ物なのに」
「ふざけるな!! 誰が食うかそんなもん!」
「じゃあ、私が食べようかな」
ボールは言った。そしてオーキャラとボールはチーズバーガーを食べてしまった。これによって盗賊団は壊滅した。