大会当日
次の日になった。
「おはよう」
「おはよ」
「いよいよ、大食い大会の当日だね」
「うん。頑張ろうね!」
「ああ。絶対に勝つぞ!」
「おぉー」
三人は気合を入れて出発した。
「さて、会場に到着したわけだが……」
「うわぁ……。人が多いね」
「そうだな。こんなに大勢の人が、一体どこから来たのだろう? 不思議だ」
「まあまあ。そんなことよりも、早く受付に行こうよ」「それもそうだな」
二人は受付に向かった。
「すみません。参加希望ですけど」
「はい。かしこまりました。それでは、こちらの用紙に必要事項を記載して下さい」
「分かりました」
オーキャラは記入を終えた。
「はい。ありがとうございます。それでは、こちらの番号札をお持ちになって、しばらくお待ちくださいませ」
「はーい」
三人は待合室に移動した。
「どんな料理が出るんだろうか?」
「楽しみだね」
「おっ! そろそろ始まるみたいだな」
「あっ。本当だ」
司会者がステージに現れた。
「皆様、こんにちは。大食い大会の司会を務めさせていただきます。よろしくお願いいたします」
「よろしくお願いします」
「さて、今回の参加者は、なんと百名です。皆さん、頑張ってください」
「はい。頑張ります」
「では、最初の挑戦者を紹介しましょう。エントリーナンバー1番、オーキャラさんでございます」
「よろしく頼む」
「はい。お願い致します。それでは、ルールの説明をしていきますね。制限時間内に、より多くの料理を食べられた方が勝者となります。なお、途中でギブアップした場合、その時点で敗北が確定してしまいますのでご注意ください」
「なっ!? そうなんですか?」
「はい。そうですよ」
「知らなかったなぁ……」
「ちなみに、途中棄権された場合は、失格になりますので、ご了承ください」
「なぬっ! それは困るな」
「そうでしょうね。なので、最後まで諦めずに食べ続けて下さい。健闘を祈ります」
「うむ。分かった」
こうして、大食い大会が始まった。
「まずは、豚汁だ」
「はい。どうぞ」
「ありがとう。頂くよ」
「どうですか?」
「とても美味しいよ」
「ありがとうございます。では、どんどん行きましょう」
「次は、カレーライスだ」
「はい。どうぞ」
「ありがとう。これも、なかなかイケてるな」
「ありがとうございます。まだまだありますからね」
その後も、様々な料理が出されていった。そして……
「これで最後ですね」
「ふぅ……。やっと終わったか」
「お疲れさまでした」
「お腹いっぱいだな」
「おめでとうございます。優勝です」
「えぇーっ!」
「やったね」
「おぉ。まさか、本当に勝ってしまうとは……」
「おめでとうございます」
こうしてオーキャラは、無事に大食い大会で優勝することができた。