登場人物・地獄炎の魔王
○第一地獄炎『火乃加具土命』
【炎の色】赤
【能力】あらゆる物を焼き尽くす。ある程度の威力調整は可能。炎を噴射したり飛ばすことは可能だが、腕に纏わせて直接打撃で燃やした方が威力は高い。
フレアの場合、右腕に纏わせて殴ったりする。全身を燃やすことで飛び道具から身を守ることもできるが、フレアの場合全て避けてしまうので関係なし。
【魔神器】火乃加具土
右腕に装備する籠手。右腕の攻撃力が上昇し籠手を盾にすることもできる。
後にSpec2に進化。指先から肩までを覆う鎧となり、火力がさらに増した。
【魔神解放】『火乃加具土・煉獄絶甲』
魔神器の真の姿。その正体は炎に包まれた全身鎧。
肉体の代わりに炎が収められ燃え盛っている。フレアの意志で自由に動かすことが可能。
ただし、操作するのはすべてフレアの脳内で行う。なので、フレアが戦いながらの操作だとフレアと全く同じ動きをしてしまい、誰もいないところで意味不明な動きをしてしまう。
動かすときフレアは動けない。完全なマニュアル操作。
【正体】フレア曰く『親切な焼き鳥』で、紅蓮に燃え盛る巨大な鳥。フレアを気に入っているが試すような言動も多く、意外と先生に向いているかもしれない。
第一地獄炎が『恨み』や『殺意』を糧にしていることをフレア自身に気付かせた。
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○第二地獄炎『アヴローレイア・コキュートス・フロストクィーン』
【炎の色】青
【能力】あらゆる液体を凍らせることが可能。泥や血など不純物が混ざってても関係なし。フレアの場合、右足に炎を纏わせて水を蹴って凍らせる。
【魔神器】フリズスキャルヴ・カテナ
鎖が巻き付いた右足の甲脚。鎖は巻き付いた状態から解き放つことが可能で、敵を拘束して高速で巻き取ることが可能。
後にSpec2に進化。太腿までを覆う鎧となる。氷鎖の数が増え、鞭のようにしならせて打撃も可能に。
【女王降臨】『夢幻氷殿クイーン・オブ・フローズンハート』
魔神器の真の姿。その正体は氷の城。
絶対的な硬度を持つ蒼い氷の城。無数の攻城砲や氷の兵隊が配置されており大人数との戦闘で真価を発揮。海の上で出したら手に負えないレベル。
ただし、フレアは城の王座から一歩も動けない。徒手格闘が全てのフレアにとって退屈な城。
【正体】フレア曰く『青いおばさん』で、全身青の服や装飾品で身を固め、髪色やアクセサリーも青で統一している。ラブコメ好きで他者の恋愛に興味津々。フレアがハーレムを作ることを望んでいる。でもフレアにそんな気がないことに気付いていない。
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○第三地獄炎『ガイア』
【炎の色】黄色
【能力】大地に干渉し自在に操る炎。地面を柔らかくしたり硬くしたりする。砂を操る『大地讃頌』、大地を泥化する『泥々深淵』、大地を死滅させ植物を崩壊させて腐らせる『死屍累々』がある。
【魔神器】『大地の爪』
左腕に装備する巨大手甲。地面を掘ったりすることが可能。
後にSpec2に進化。肩までを覆う鎧となり、指先の爪が着脱可能に。指を飛ばして地面に干渉できるようになり、使用時に移動不可能という制約から解放された。
【土竜登場】『パンデミック・ガイア・スタンピード』
無数のモグラを召喚する。一体一体がSS+レートクラスの魔獣で狙った獲物を喰い尽くす。
可愛らしいフォルムに惑わされてはいけない。悪食の肉食獣たちの宴。
【正体】フレア曰く『もふもふのモグラ』で、フレアの膝下よりも小さな二足歩行のモグラ。黄色い体毛につぶらな瞳、丸っこい爪をした愛玩動物。とにかく可愛い。
フレアの優しさに好意を持ち力を貸してくれる。撫でられるのが大好き。
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〇第四地獄炎『天照皇大神』
【炎の色】純白
【能力】癒しの炎。生物限定で傷や病を癒す。病を治す場合は体内に炎を送り込む必要がある。四肢の欠損や腐食・死体ですら修復してしまうが、使用には魔力を消費するため、魔法を使ったことがない子供並みの魔力しか持たないフレアの場合、一日に数度しか使えない。
【魔神器】天照如意羽衣
純白の衣とモノクル。装備すると魔力の消費なしで治療の炎を使えるが戦うための力が全く使えなくなる。フレアの場合、小枝すら折れなくなる。モノクルはこの世の全てを見通すことができる。病気を診断したり、レンズの度を変えれば内臓や骨、筋肉なども透かして見ることが可能。
後にSpec2に進化。羽衣から左足用甲脚『天照如意具足』となる。一番デザインが変わった魔神器。
【聖母乃愛】『慈愛浄化炎・高天ヶ原』
究極の癒し。敵味方種族、魔獣動物植物問わず、全ての状態異常回復。
その規模は一つの大陸を全て覆う。死亡して間もないならば蘇生すら可能。
ただし治す対象は生物だけじゃない。非常に大雑把な回復なので後始末が大変。
肉屋が死骸だらけになったり、廃材場が家屋だらけになったり、死滅しかけた病原菌を『治して』しまい病気が悪化したりと、逆にひどいことになる。
【正体】フレア曰く『白いお姉さん』で、純白の衣に傘を差した女性。儚く優しげな雰囲気。死者を弔うために炎を使うフレアに感心し、力を貸してくれた。
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○第五地獄炎『空蝉丸』
【炎の色】緑
【能力】空気に干渉し自在に操る。緑色の炎自体が風となり、刃にしたり無空状態にしたり有毒ガスを発生させたりと何でも可能。この炎によりフレアは飛行能力を得た。
【魔神器】蟲翅
最強最悪の毒ガス。触れれば皮膚はただれ吸い込めば即死。溶解したり全身に発疹ができたりと滅茶苦茶。人や生物だけじゃなく世界を蝕む。空気ですら蝕むので周辺に敵以外の生物がいない場所じゃないと迂闊に使えない。大地に触れた瞬間にその大地は死ぬ。
外見は害虫のキモイ部分の寄せ集め。フレアは正直使いたくないと思っている地獄炎。
後にSpec2に進化。背中を覆う翅となる。翅の形は蝶や蛾、蠅やトンボなど、フレアが思ったまま形状変化可能……だが、蟲の羽しか変形できない。
【魔蟲招来】『魔蟲ベルゼブブ』
超巨大なハエを召喚し周囲を害虫で埋めつくす。蟲の一匹一匹が緑色の炎で覆われ、触れると死にはしないが大やけどを負う。見た目もグロテスクで召喚したら吐き気が止まらない。ちなみに蟲は穴という穴に潜り込もうとする習性がある。フレア曰く『絶対に使いたくない』とのこと。
【正体】フレア曰く『意味不明な蝉』。喋るときもミンミンとしか言わないので意思疎通ができない。フレアの何を気に入り力を貸してくれたかは永遠の謎。
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〇第六地獄炎『六天魔王タケジザイテン』
【炎の色】漆黒
【能力】呪いの炎。呪術師の使う呪いそのもの。呪術師は、生まれた赤子に『第六地獄炎の呪い』を刻むことで呪術を使用できる。第六地獄炎を覚醒させたフレアは、呪術師の最強最悪最終禁呪『六道』を使用可能になった。これは蝕の型『極』より危険。
【魔神器】黒ノ十字架
呪いを増幅する手持ちの十字架。持つだけで呪力を数十倍に増幅させる。効力は地味だが、もしこれを序盤で覚醒させていたら、ラーファルエルやサンダルフォン・メタトロンも秒殺可能。ミカエルですら十秒もたずに敗北していた。
後にSpec2に進化。胸を覆う鎧となる。呪いの触手を出したり、触れたモノを呪う。呪術師ですら触れると呪われる可能性あり。
【呪イノ蝕】闇の審判
死の呪い。無限に等しい呪いを一斉解放する。作中未使用だが、使えば領土を一瞬で汚染し、数千数万の被害が押し寄せること間違いなし。使う予定はない。使えない呪い。
【正体】フレア曰く『黒いお兄さん』で、上半身は道着、下半身は存在せず黒い炎に包まれている。長い黒髪を包帯のようなもので巻き、烏帽子を被っている優男。
呪術師を生み出した張本人。魔王宝珠に特殊な呪いを掛け、パスを繋ぐことで呪術師たちに呪術を使用できるようにしていた。魔王たちの中で最も頭脳明晰。
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〇第七地獄炎『ティル・ナ・ノーグ』
【炎の色】紫
【能力】幻の炎。周囲を紫の炎で包み込み幻影を見せる。一度囚われたら絶対に脱出不能。だが、殺傷能力皆無のため、直接攻撃で倒すしかない。第七地獄炎の幻の中にいるフレアは他の地獄炎も使える。だがそれはあくまで幻。『燃やされた』という感覚だけ伝わるので、第七地獄炎を解除すれば無傷な死体が転がっているだけになる。死因はショック死。
【魔神器】アンド・ヴァラ・ナウト
左手の指にはめる指輪。幻の炎の密度を高める効果がある。
後にSpec2に進化。指輪が腰のベルトに変化。フレアの意志で自在に幻炎を散布可能。さらに、幻で自身を覆うことにより、分身したり煙のように消えたりもできる。
【闇姫ノ舞】紫怨ノ鳥籠
国一つを覆う幻炎の鳥籠。脱出は不能。鳥籠に取り込まれた獲物は、地獄炎の呪術師により確実な呪死が待っている。フレアは怒りのまま使用したが、できれば二度と使いたくない魔神器。
【正体】フレア曰く『幼女』で、外見は七歳の女の子。ツギハギだらけのぬいぐるみを抱き、髪は膝下まで伸びた紫色のクセッ毛。薄紫のドレスを着ている。フレアの怒りと殺意に反応した。実は可愛い物大好きで、ガイアと空蝉丸をよくツンツンしている。