カウンター-慣れと飽きの近似曲線の山間を飛び導く一条の光源-
get at light back to us. 来たね。始めよう。
慣れとは。飽きとは。衝突しないためには。
慣れ。0から60の幅の中に描かれた均一な放物線。習熟度に応じて上昇横横行する点は流れた雨の幾千万の滴。
かけられた渓谷は二つの大岩を挟んで滝の流れる様を低きに示す。
飽き。60から60に至る基本線より出ずる慣れの大岩よりも僅かに少なき放物線。流れる滝の意を汲むより、少なさの意味を持つ。
慣れ。飽き。構えて。いざ、尋常に、勝負!
慣れ。忍術を用いて極彩性質万象の精神技法を相手にぶつける。
飽き。仙術を用いて稀有宝級万司の気練法を相手にあたう。
飽き。慣れ。その力の拮抗、甚だしく均に近く、力を面立って衝突し合うその瞬間の連続が、無限に連続するかに見えた。
均衡は崩れる。飽き。足を滑らす。慣れ。僅かな体重移動で体術の連撃を見舞う。受けつつも飽き。得意の空忍術で翔空。倍の連撃を放つ。
慣れと飽きの勝負は持続する。やがて極大奥義を二人構える。発。二人は大岩に自らの姿を映して守る。そして。静。二人は佇んだまま、岩を見た。衣が剥がれた姿。それが大岩に刻まれていた。両方自らは傷一つ無く、衣のみが剥がれた有様だった。水面に映る自ずの影。忍衣と鎧衣、仙服と忍服を纏う姿こそ、真の我等。同響するニ声は一弧となりて
滝下に合し、慣れと飽き、忍者と忍備の引き分けを示した。これぞ、賢忍仙寿の滝の場の由来である。
破砕曲線の真は繋ぐことにあり。連続する破壊は12946回。均一にして同となすのは、大岩がその身崩れた瞬間、互いに生を望み、過不足を埋めためにある。仙寿の代替代償である足首から先を捨てしものを、己が身で賄う犠牲与供の精神こそ素晴らしきものである。
battle is hard.but hardly never lie. また。