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タイムループ

ある夕方、家に帰ろうと地下鉄で帰ろうとした。

すごく疲れてる日で病気ではないが、頭がふらふらしているのがわかった。

地下鉄の駅の看板が見えてきて下りていくスペースが見えた。特に深く考えず、その段を下り始めた。その駅名の下には何本かの路線の色が描かれていた。

その時、ふと立ち止まり振り返った。不思議な気分になった。そして、急に次元が歪み始めたのである。回りの世界が戻りはじめた。ぐんぐん時は遡り、気がつくと入り口に押し戻されていた。


ぽかんとしながら、またその段を一段一段と歩き始めた。そして、さっきの位置で止まると再び、次元が歪み始めた。戻され始めたのだった。そして、また最初の位置にもどされた。昔、何かの映画で見た。これはタイムループである。


ただただ絶望した。もう元には戻れないのではないだろうか。おそらく、時間が永久にループしているのだろう。しかし、このままではらちがあかない。再び立ち上がり、その段に挑み始めた。

再び、あの時空の止まるところに着く時だった。今までは何も起きなかったのに、人が一人来た。ああ、彼は味方なのか敵なのかわからない。しかし、この異空間から少しでも変化があったことは有り難かった。

そして、降りていく自分の方を捕まれ、再び上へと連れていかれた。ああ、彼こそがこの世界を世界の元凶だったのか、一瞬で悟った。

そして、彼はこうつぶやいた。



「お客さん、エスカレーターで遊ぶのやめてくれません?」


そして、駅員室に連れていかれたのはいうまでもなかった。

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