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7-1 久しぶりの学校って、緊張するよね?

へいへへへい学校

つまり学校!



学校、久しぶりの学校。

正直に言って神前瑠香は行きたくないです。

だってずっと駐屯地(いえ)にいた民にとっては学校に行くというノルマが辛いです。

私は帰宅することに命をかけつつ、いかにギリギリまで駐屯地(いえ)に留まるかを考える。



「私は…限界帰宅部だぁぁぁ!!」


「ラッパなったら行けよ

それにしても変な課題与えられて大変だな…」


「仕方がないです…自分のやったことですから」



変な課題、それは私の体から発生する雷をコントロールするという訓練。

翼者襲撃事件の時に暴走一歩手前まで私は力に飲み込まれて暴れていた。

建物の外壁には攻撃で受けた傷の一つに、私が放った雷も含まれているらしい。

一箇所だけ。




「神前、お前すごいぞ

師団長執務室のある辺りの外壁に傷をつけたんだ

だから日頃から財前の被害を受けている隊員から喜んでたぞ」



と3中隊にいる隊員の人に言われました。

というよりもいろんな曹長やら幹部の人から、なんかいろんな意味でありがとうを言われております。

そんな私に課せられた訓練法。



1, 自分の携帯電話を充電器をさす


2,コンセント側の金具部分を私が握る


3,程よい力で放電させて充電する


4,他にも利用者がいた場合積極的に充電業務をする



これが私に課せられた課題。

作った人は、我らがせくしーぷりてぃーゆうしゅう検察官、白石富治さんだ。

なんで私がこんな、長ったらしく富にぃの自己紹介しなきゃ行けないのさ。



「僕に対する反抗期ですかあなた!

父親に会えたから嬉しいとは思いますが、反抗するなら父親から引き剥がしますよ!」



「やめんか!

すぐにラッパが鳴るべ!

早ぐ前さ向け、富治この!」



なんで富にぃいるの?

となんだかんだやってましたらですね、ラッパが鳴りましてですね。

学校行くしかないんですよ。

着替えて身分証を持って、この前のお給料で買ったチャリの鍵を持って吉幾三。

あそこにいるのは、健太にぃさんかな?

今日、門番やるのか…。



「…瑠香、行く前にこれ渡しておくよ」


「なんですかこの封筒?」


「診断書

瑠香の目がオリーブ色っぽくなっただろ?

もし学校で何か言われたときのための保険

診断書見て不服だったら俺が対応するから、電話しろって言う書面も書いてるから

持っていきな」


「ありがとうございます!

迷惑かけてすいません!」


「同じ自衛官なら面と向かって言えるけどね

一般人はそうはいかないから

まぁ絶対電話してくると思うよ。

キチンと対応するから任せな」


「ありがとうございます!

それじゃあ、学校に行ってきます」


「うん、いってらっしゃい」



門を出て自転車にまたがって…。

学校に神前いっきまーす!

…久しぶりの学校、駐屯地からチャリで15分くらい。

完全に門が閉まるのは8時40分。

まぁ余裕で着きますね!



「そういえば、ド○キで買った腕時計…

調子悪いなぁ、パチモンだから仕方ないか…」



なんか、今にも壊れそうな時計をチラチラ見ながら学校に到着しました。

十分で着くとか…私の足がお化けになったかな?

なんて言いながら見えてきました、ボンボン学校こと聖高淳(せいこうじゅん)高校。

最近できたくせにこの前の事件でボロになった…って



「すこぶる綺麗になってる!!」



どんだけお金使ったのかな。

そう言えばうちの学校は女子はご機嫌ようとか言わなきゃ行けないんだっけ…。

思い出した、ここではお疲れ様ですって言ったら笑われるわ。

入り口も綺麗になって…下駄箱は、無事。

よし、階段上がってすぐの教室に入って…



「ご…ご機嫌よう」



うわー、みんな何も返してくれねぇ。

なんだよ、腹立つなぁボンボンどもめ。

いやーん腹が立つぅ…沖田2曹出てきた。



「るかちゃん、ご機嫌よう!

この前ぶりだね…って首から下げてるの何?」


「えみりちゃん、ご機嫌よう

あっ…ごめん外すの忘れてた、ありがとう」


「…なんか空気悪いね」


「気にしたら負けだよ、私も席に着くわ」



えみりちゃんも気がついてましたかー。

…もしかして迷彩のTシャツ着て…ないよな。

首につけてた身分証が原因かな。

知らない!



「先生が入りますわ

起立、気をつけ、礼」


        おはようございます!


「着席」



今日も学級員長の挨拶は綺麗だな。

…待てよ私、今10度の敬礼やってなかった?!

絶対やったわ…えみりちゃんやったわ。



「皆さん、おはようございます

長い休みでしたが皆さんに、会えてよかったです

早速ですが、頭髪チェックを行います

同時に休校中の間で病院に行った人は診断書を机に出して」



よし来た、健太にぃさんが言った通りのことが起きるから必殺のカード…診断書を召喚!

ターンエンド!

生活指導の先生も来たな…やってやろうじゃねぇかよ!

そろそろ私の番か…どんとこいや!



「神前さん、立ちなさい…

髪の毛は…いじってないしピアスもしてない…

目…あなたカラコン入れてる?」



きたー!

来たよ、健太にぃさん!

カラコン入れてるを攻撃表示にしてきたぞい!

ここで我はシールドトリガー発動するなり!

さぁ慌てふためくがいい!

これは我の目ぞ。

カラコンというまがい物ではない…この目は本物ぞ!?




「その件に関しましては、診断書をいただいてます」


「見せてもらうわね

…陸自…練馬駐屯地…衛生課?

えーっと、レンジャー訓練課程に際し、極度の栄養失調による色素の低下

その為、眼球の虹彩の色素が薄まるが健康であるものと判断する…」



さぁ信じるが良い…綾瀬久美子よ!

そして認めろ!

私のこのオリーブ色の目を!

レンジャーたる私の目を見て信じろ!

俺を信じろ、俺に続け!




「この事については後で聞くから…親御さんにも電話するわね

陸上自衛隊だなんて…信じられないわ

まぁ、証明できるものがあるなら…別にいいけど」


「身分証明書がありますが、ダメですか?」


「また、嘘つか…持ってるの?」




神前瑠香…怒りのターン、ドロー!

攻撃表示で身分証明書を召喚!

さらに携帯電話にある田中3佐の連絡先をふせてターンエンド!

これで決まった!!





「先生…私も神前さんが自衛隊にいることを証明できます!

神前さんがレンジャーで訓練から帰ったときの動画があります!」





ここで援護射撃来たー!!

ありがとうございます、牧野えみり様ぁ!!

強い、これは強いぞ!

強し強し強し強し強し強し強し強し強し強し強し!!

信じろ、俺を信じろ、俺を見ろ、俺に続け!!

さぁ…判定をしてもらおうか、綾瀬久美子センセェ!





「ごめんなさいね、神前さん

あなたの妄想に付き合ってあげられなくて…

とりあえず、先生が確認しておくから

診断書に書いてある電話番号にかけてみるわね」


「あの、綾瀬先生…職員室に神前さんからの親と名乗る方から連絡が…

練馬駐屯地の方で財前誠さんと言う人からだそうです」


「…本当に神前さんは自衛官なの?

…むきた先生…職員室に行きますよ!」




完全大勝利!!!!

お父さま…私はお父様の突撃支援のおかげで助かりました。

これで私のカラコン疑惑は晴れ無罪放免ダァ。



「神前…カラコンしてんの?」



この声は…相沢紗香(あいざわさやか)だっけ?

どうしたんだ急に?

そう言えば、彼女も地毛の事でよく綾瀬先生と喧嘩してたっけ?

親戚がドイツの人で、遺伝的に色が薄いって言ってたな。



「カラコンしてないよ…どうして急に?」


「いや…さやも地毛で言われてるっしょ?

だから、なんかお互い大変だなって」


「…そういえば相沢も、地毛が…明るいもんな」


「紗香でいいよ…私も瑠香って言うし

それにレンジャーだっけ、自衛隊の」


「そうだけど…陸自のレンジャーだけど」


「かっこいいじゃん…私は信じるよ

私も…駐屯地の方歩いてる時に瑠香のこと見たし」


「ありがとう…紗香」


「友情が芽生えた…これは恋の始まり!

百合展開…そうこれは、確変!」


「「えみりちゃんどうした?」」



そこからずっと三人で話してた。

えみりちゃんも紗香もいい子だなー。

おばさん感心するよ。

まぁ一番の問題はあの綾瀬先生だな、目ぇつけられただろうし。

それとうちの学校の上級生も…先生と結託していろいろしてくるから、絶対に何か起こるだろうな。

レンジャーで鍛えられた忍耐力見せてやるよ。

私の学校も校則あったなーって思いながら書きました!

何年前だろうなー

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