1-3 急遽
遅くなりすぎました!
投稿します!
「瑠香、いきなりだけど驚かずに聞いて欲しい。
実はあんたの命は狙われいる。
ある組織に」
「は?」
何いきなり言ってんの?
命狙われてるって何?
急にゆわれても訳わからないんだけど
ある組織とか、漫画とかアニメの世界の話じゃん?
頭おかしいのは知ってるけどもっと頭おかしくしようとしにここに来たの?
「僕も…信じたくないけどね。組織のこともよくわかってないし、でもね本気で瑠香の命が狙われてるのは事実なんだよ?」
「だから何でそんな話が降って湧いてきたんですか?」
「無責任なこと言うけどわからないんだ。ただ、組織と空を飛んでた化物は僕の部下の調べで、なんらかの関係下にあるのはわかってるんだ」
いやいや、組織と化物が関係してるからって私と何も関係ないじゃん。
ふざけてるの?
何で本気そうな顔してるの?
いつもの富にぃはどこに行ったのさ?
まさか…
「酷な話だけど、何が何でも僕がまも…」
ふざけんなよ!
「………瑠香。聞き分けな」
「いきなり何言ってんの?
今日、私化物に襲われて気がついたら駐屯地の病院にきてすこし落ち着いてきたのに、そしたら命狙われてるとか言うし。」
頭の中が、急に真っ白になった。
命を狙われるような事してない
狙ってる組織がいるって。
「いまの瑠香を、守れるのは僕くらいだ。
瑠香の船橋にいる祖母だって急には対応できないだろ?」
「…とうなこと言うな…」
「ん?」
「適当なこと言うな!わたしのなにをしってるのさ!?
命狙われてるとか訳わかんないこと言って!
いつも、私のこと適当にあしらう癖にこんな時だけ守るとか!」
「瑠香!」
「兄貴ヅラしないで! 今はほっといてよ!」
あ…
やらかした。
どうしようもなくてイライラした時は何も考えずに物を言ってしまった。
ただ、頭がこんがらがっていただけなのに
富にぃの事、大好きなお兄さんみたいな人だったのに
どうしよう
「ごめん、少し瑠香には酷な話だったな。
すまない、ゆっくりしていてくれ」
そんな、そう言うつもりじゃなかったのに…
椅子から立ち上がって病室から出ていった。
どうしよう。
ごめんなさいを言えなかった
視界が歪んで何も見えなくなった。
「富にぃごめんなさい。ごめんなさい」
数分後、練馬駐屯地庁舎内執務室
「この大馬鹿者が!! 傷心している女子に向かって貴様なんたる事を!」
「私はきちんと話したつもりですよ。今の現状を伝えねばなりませぬ故」
「少しは言い方を考えぬか! 貴様それでも検事たるものか!」
昔からの腐れ縁の白石富治
儂の弟分であるのだから物の言い方というのわかっておらん
無論、傷ついている状況のあの子に対しても物をはっきりと言うのだ。
頭はいいのだが、いかん
「所で…源一郎様。 例のあの人には何か吹き込まれたのですか?」
「想像に任すと言いたいがまぁ無茶苦茶な事だ」
「いつの世の軍とやらは無茶ばかりぞ…ですか」
「貴様も同じ穴のむじなであろう」
ははぁと笑う白石の顔も曇っているな。
女子に言われた事が相当効いたようだ。
気持ちも分からなくはない、自分がこんな目に合うとはましてや平和を謳歌しているこんな時に化物に襲われるのは思いもよらんのだろう
そう言えば、やけに廊下がうるさいな?
よもや敵襲か!
やるしかあるまいなぁ!
「田中3佐大変です! 神前さんが居なくなりました!」
「何だとー!!!」
あれ?
ここどこだ?
富にぃが居なくなって涙が止まらなくなって
そんな自分に嫌気がさしてそう言えば走って
とう言うか本当にここどこだ?
やらかしたって思う、リアルガチであるよ
でも叫びたい。
誰も居ないと思うから叫びたい
とりあえず近隣住民の皆さん、自衛官の皆さんすいません
叫びますね
「あー!ほんとっ小さいなぁ!。自分もこの世界もよぉ!」
誰も見ていない所だからできた
叫んで少しスッキリしてるけど富にぃが言った事がずっと頭の中をこべりついて離れない。
何だかもうどうでもよくなってきた
「なかなか良い声だ。そうか己は小さいか?」
「そうですね。何だかちっぽけに感じ…!?!?」
あれ!?
いつの間にここに人がいたの?
全く気配なかったんですけどぉ!?
え?
聞いてたんだよね、さっきの全部聞いてたんだよね?
やば、恥ずいって!
頭おかしい人に思われたじゃんか!
「…ふ。 まあ良いか。よくここまで走ってきたな。
検査着にスリッパ…ここはこの駐屯地の外れの方だ。
その格好でよく全力ダッシュできたな」
「すいません。 弁償します」
「しなくて良いよ。まあなんだ。おじさんと話をしようか」
こっちに来いとばかりにおじさん?は手招きをしてくれた。
おじさんの格好は、深緑のTシャツに迷彩ズボンと迷彩帽子の格好で、ラフっていい方すればいいのかわからないけどそんな感じ。
そこには小さな台のようなものがあっておじさんはだるそうに座ったと思うと、ポケットからハンカチを出して台に置いてここにどうぞとばかりにおじさんの左側に誘ってくれ
え?
「汚してしまいますから! そんな弁償でき」
「気にしないでいいから、とりあえず座って」
促されるままそこに座りました。
近くで見るおじさんの顔はとってもイケオジでいい匂いがする。
アーモンドアイって言うのかな?
キリッとしてはっきり二重で鼻筋はスッと伸びていて
唇は少し薄い。
まつげ長いし羨ましいなー
顔の堀も深いのもずるいんですけど!
「目が…琥珀色? 生まれつきですか?」
「これか? 生まれつきもあるが、昔に無茶をした勲章でな…
そうやって俺の目の事を気がついたのは貴女が2番目だ。最初に気がついたのは、俺の嫁さんだよ」
「へー」
どこか寂しそうに笑うおじさん。
ポケットから今度は今流行りのアイ○スを出して吸い始めた。
臭くないようにと煙を私のいる反対方向に向かって吹いてくれた。
タバコはなんとなく嫌いだったけどこれはきつい匂いじゃないしなんだか懐かしい
「すまないな。昔から苛立つとタバコに逃げるんだ。」
「大丈夫です。…お気になさらずに…」
「ありがとう。 そういえばで名前を聞いてなかったね?」
「神前瑠香と言います」
「そうか、俺は大島一曹だ。これも何かの縁だ、よろしく」
「お願いします」
そこからずっと話が続いていった。
私の出身や趣味がドラム演奏で、それに今まであった事。
化物に襲われて逃げようにも逃げれず、でも自分以上に同級生が怪我して動けない状態になったことも。
近くにあった椅子をぶつけて注意をそらしたこと。
連れ去られて気がついたらここにいて。
最後に、命が狙われていて訳がわからず
富にぃに暴言を吐いたことも
気がついたら延々と喋ってた。
それに大島さんだっけ?
何も言わないで聞いてもらってたし
あれ?
また涙が出てきた
止まらないよ?
「短い時間でよく耐えた。ここはおじさんと神前さんしかいない。沢山泣いていい。俺がいる」
その瞬間、私の中にある何かが決壊して泣いてしまった。
ずっと溜め込んでいた不安とか全部。
そんな私のことを財前さんは黙って聞いてくれていた。
こんなに泣いたのいつくらいかな。
「よく頑張った。よくここまで乗り越えた!今は沢山泣け!」
堰き止めていたもの、何もかも全部全部を泣いて泣いて吐き出した。
止めるとかそんなことは考えずにひたすら泣いた。
うんこれ頭痛起こすやつだ
ある程度泣くと人間は不思議なもので涙が出なくなっていた。
心もスッキリできたから結果オーライなんだろうけど
「さっき、神前さんはこの世界が小さいと言ったね。
だったらおじさんはそんな小さな世界を守っていることになるな」
「それはその、あの、えっとですね」
「気にしないでくれ。…案外この世界は小さいようで大きいよ。そんな世界を守るのもきつくて辛い時もあるがそれでも楽しいな。」
そういう大島さんの目にはどこか悲しい何かが写っているように見える。
なのにどうしてだろう?
こんなに懐かしくて、あったかくて
ずっとそばにいて欲しいって思う気持ち
一瞬だけど目が光の加減で赤く光って見えたのがすごく幻想的だ
この人と私、本当に初対面だよね?
「神前さんここにいたんですか! …貴方は!」
「…どうやら迎えが来たようだ。田中3佐、彼女を怒らないでください。付き合わせたのは俺なんです」
「ごっごめんなさい! 」
「いなくなったと聞いて驚きました。見つかったので良かっただぁ~」
3佐の訛りって小声で言いながらケラケラと笑う大島さんと本気で焦っていた田中さんのやりとりを見ながら富にぃになんて言って謝ろうかそれだけをわたしは考えていた。
「また会おう、神前さん! おじさんも仕事だ」
「はい!ありがとうございました。大島さん!」
また会えたらいいな
そう思ってわたしは医務室に戻る
「本当に、あんなやり方通用しませんよ」
「田中さん、確かに俺のやり方はまずかった。
でも少しでもあの子の事を知りたくてね」
「素直にはいえませんか、大島一曹。いや…」
財前陸将
「まだその時ではない…。例の話、了承してもらえるか?田中3佐。」
「貴方の命令ですから、しかしわたし反対しますよ」
「あの子を強くしなくては、守るためにも」
あの子の為にも
話がぽんぽこ進みすぎて笑ってます
最近こんな調子です
チョコ食べよ