表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/144

5-4 格闘訓練

お久しぶりです!


最近こんな調子になります!

格闘描写むずい

「これより格闘訓練を行う!

格闘訓練では戦闘訓練同様に怪我が生起しやすい

気を引き締めてかかれ!」


「レンジャ!」


「あとレンジャーは1度忘れてええからな?」


「れ……はい」


「次、レンジャーって言ったら死ぬ事な?

それと専任助教って言うなよ…うけるぅ!」


「死ぬんですか!?

ひどいですよ、沖田専任…じゃなくて沖田二曹!」


「酷くないやろ、普通や普通!

当たり前のこと言ってるねんで!

……ひどいのは野郎どもの方やなぁ」




基礎訓練も残り20日となった今日この頃。

ほとんど走ってばっかりだった日々が、私の苦手な格闘訓練を一週間みっちみちにやるらしい。

グラウンドに出て、男性中隊に混じってやるのはよかった。



「場所だけ提供しちゃる…って言いたいんやな

やだぁ、引くんだけどぉ!?

しゃぁない、こうなったら沖ちゃん2曹とやるわよ」



場所だけ…同じグラウンドで訓練はやってやるけどあとはお任せって沖田専任助教は言いたいらしい。

男性だらけで、wac(ワック)の扱いがわからない。

投げ技使ったときに体が当たったなんて言われたら溜まったものじゃないんだろな。




「なんやねん、腹立つなぁ……?」


「誰か…来る」



私の真後ろから底知れない闇というか真っ暗な何かが近づいて来る感じがする。

怖くてたまらないなんてことは一切感じないんだけど。

沖田専任…じゃなくて沖田二曹も、私の考えることがわかってると言いたいばかりに顔が引きつってるし。

男性隊員たちがこっちの方を見て来る理由もなんとなく察しがついた。





間違いない…あの人だ





「状況はどうだ?

まぁ見たところ…神前は浮いているようだが?

どう言うつもりか知らないが…なぁ」



「お疲れ様です、財前陸将!

これにはですね…あの…えっと」


「説明はいい…悪いが俺も訓練の方に参加させてもらう

この中には新兵もいるのだろう?

鍛え甲斐がありそうだな…特に神前あたりはな」




いつもの財前陸将とは違う。

凍てついていて、優しさなんて一切感じない。

透き通った琥珀色の目が今日は濁って見えた。

残酷なくらいに綺麗って言えばいいのか、この言葉が一番当てはまってる。

決して誰も近づけさせない、財前陸将に一歩近づいた時点で死ぬ。


 



「グループに分けてやっているのか…なら回りながら指導していく…

どれほどのものか、見ものだな…」





そう言って私の事は眼中に入っていないと言いたげに財前陸将は通り過ぎて行った。

教官もそんな様子を見てふんって鼻で笑っていく。

なんとなく…そんな扱いされるとは思っていたけど。




「眼中にない訳はないと思うわ。

向こうの教官が鼻で笑った瞬間おもいっきり睨みつけとったし…ざまぁ!」


「睨んでたんですか…どうしてそんな?」


「お前の事、いろいろと気にかけてると思うわ

大事な後輩ちゃんよ?

それに…神前が空飛びたいって夢…あの人応援してるし」


「……うっ嬉しいような…恥ずかしいような…」


「大事にしなあかんよ、こんな風に考えてくれる幹部なんてなかなかおらんからね」


「はい」


「こんな辛気臭い話はやめて…沖ちゃん二曹と格闘するわよ!」


「はい!」


 


とは言ったもののなんだけどなぁ…。

沖田二曹、めちゃくちゃ格闘強いんだよ…。

私の武器はラバーナイフ、対して沖田二曹は無手。

いつも、格闘教えてもらうから手の内わかってきてるけどそれでもやり返されるんだよ。


 

「いくわよ…瑠香ちゃん!」


「了!」



まずは右正拳突き!


左に流してここでカチ上げ!


案の定避けて来るだろうからここで右脇をさして襟掴んでなげ!



「瑠香ちゃん怖いから足払っとくぅー!」


「あっ…!」




投げようとした瞬間に足払いされた!


なら前に倒れる勢い使って沖田二曹巻き込み前転を…


よろけた勢い使って前に前転して腕を締めて


あれ…地面が見える…やられたか…。





「筋はいいのにねぇ、もったいないわ

右正拳突きしてきた瞬間に左手で右手首固めて、右手で喉元押さえつけて足引っ掛けて倒すといいわ」


「試してみます…その前に抜けれないです!!

んぎぎぎぎぎ!!」


「うつ伏せで倒された状態でもがいてみなさい。

まぁ軽く両腕拘束してるし、片足背中に乗せてるけどねー」



ぬけれない!

体重かけてることぐらいわかるっての!

くそー離せー!



「はい、いじわるタイムおしまーい

さぁどんどんかかってらっしゃーい‼︎」


「負けてたまるかー!」




やってやるよ!


まずは左前蹴り!


受け流そうとして来るのを狙って首を狙うように回し蹴り!


全部回避される…だったら沖田二曹の目の前で沈み込んで一気にナイフでカチ上げ!



「大振りに振ったらダメよ?

武器取られるからね、それとムキにならないことよ」



…また地面が見える。

カチ上げした瞬間に右腕の関節が締められてまた足払いされてそのまま押し倒された…。

そしてずっと眉間触ってるし…眉間触りすぎぃぃ!!




「私はね…女性相手に手はあげないの

ワックとかそれ以前によ…

それは他の女性相手でもね」


「くすぐったいから突かないでくださいぃ!」



「大振りに振ったら確かに攻撃力とかはあるかも知れないけど隙も作りやすい

どれほど小刻みでもいいから大振りはやめなさい」


「…はい」


「ナイフがあると…そっちに頼りやすいから無手でやってごらん…もしかしたら良いことあるかもよ?」


「やってみます…よっしゃ!」





次は一矢報いてやる…一矢報いるっておかしいか?

でも一回でいいから沖田二曹を倒してやる。

絶対に倒してみせる。



「お願いします…沖田二曹」


「瑠香…お前その目…」



なんだ、視界が蒼い?

この前の訓練の時に翼者から救助者を助け出した時と同じ、いやその時よりももっと視界が蒼い。

この前は弱点がなぜか分かったけど…今回は弱点がわからない。

でも、はっきりと動きの一つ一つが捉えれる。

なんだよ、私の目は…!



「その目の状態で…沖ちゃん二曹の動きがどれくらい見れるか試してみましょう?

さっきよりも5倍早くいくぞ」



「来る!」



すごい……動きが事細かく見れる…。

感心してる場合じゃねぇ!


沖田二曹の左エルボー、左膝蹴りからのかかと落とし!

右に避けて…からの突進するように、右アッパーからの

右蹴り上げ!



くそっ当たらない!



当たらないけど攻撃は避けれている!

右足の回し蹴りから右アッパーからの襟つかみ!

掴み損ねても左膝狙いの正面蹴り…やられてたまるかよ!

左正拳突き…ここで一気に投げてやらぁぁ!



「まぁ…やられたわ!

いいじゃない、その調子よ!」




地面に仰向けになった!

相手の左手首を封じたまま固めてそれから…地面を殴る!




「あらやだ、とどめ刺さなかったのね

んもぅ、この子は優しいんだから!」


「すいません…

敵とかならとどめ刺すのですけど…なんだか」


「筋は…いいのだが、何かが足りないな

もったいないぞ、神前」





はっとなって振り返った先にいたのはいつも見ている財前陸将…やばい、またイケオジフェロモンで消されそう。

さっきみたいに濁った感じの目じゃなくて私の好きな透き通った琥珀色の目だ。

さっき私を鼻で笑った教官がすごい顔死んでるのは面白いけど、なんか言われたんだろうなって察します。

だめだ、イケオジフェロモンで本気で消されそう…消されかけてる!






「神前は格闘ウィークだったな

空を飛びたいと願うお前を俺は…まぁ鍛えてやる

お前の中の炎が消えない限りな」


「ありがとうございます、頑張ります!」


「……その目…綺麗だ」



そう言って財前陸将は男性教官の首根っこを引っ張ってどこかに消えていった。

きっとあの人は抹殺されるのだと謎の恐怖心が神前の心に巣食ったのです。






ん…また空の中⁉︎⁉︎

雲より高いところにいる‼︎






『その眼を少しながら開眼したのか…まだまだ力は弱いけどね…』


「あれ…ってまたその飛んでルゥぅぅぁぁぁぁ!!」


『その眼を持って習志野に来て欲しいとねだってしまった…俺の反省点だね』


『神様ぁぁぁぁ!!

止めてくださいー、きついよー!!」


『君が…来ることはみえている。

愛する未来の空の子、習志野の大地で待っているよ』


「ゆっ…夢であなたを見たんです!

私の母が亡くなった時にあなたがいた事を…夢で見たんです!

私の母と空の神様との間に何があったんですか!」


『そうか…これも俺が見た通りの現実になったのか…

全ては…その眼の能力にある…

瑠香はとても特別だ…真奈美もそうだった

今度こそ瑠香を守る…だから習志野で待っているよ』



「神サマー!!……元に戻ったの?

沖田二曹…どうしたんですか?」


「お前の目…その蒼い目ってそんなに」







色が深いスカイブルーな色だったのか?

訓練課程でオリーブ色みたいになったと聞いたがどうしたんだ?


格闘訓練です

男性が女性相手にできないもどかしさと

訓練できぬでござる感を出したかったです


最後の方で神様なんかしていきます

また神様登場しますのでよろしくお願いしますぅ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ