3-5 低体温症
お久しぶりです!
なかなか執筆したくても仕事の忙しさでできませんでした
時間を見つけて書きますのでお願いします
前まで突っ込め!
敵の通信機器を発見破壊する!
敵の指揮官は現在逃亡中!
敵の地雷を解体中!
了解!
敵に捕まっていた民間人を救出!
まだ指揮官は見つからないのか!
探し出せ!
「先遣隊の方はてこずってますね」
「見つけれないのじゃなくて見つけられないんだよ」
「というと?」
「裏の裏の裏を予測してないんだよ
野郎の方は…だから見つけられない
小野、狙撃用意」
「了解…前方の敵兵2名」
ピピピー
「号的がなったな…命中だ
そろそろ、見つかるさ
あいつなら早いぞ」
「ダークホース神前瑠香ですか?」
「あいつはどの訓練生よりも面白いぞ」
「早くこの訓練課程が終わってうちに入れてあげたいですね」
皆さんどうもおはこんばんにちは。
瑠香です。
わたしが隠れている藪の中2メートル先になんと…
敵指揮官を見つけちゃいました!
ということで今回はこの敵指揮官をやっつけたいと思います。
じっと動かないな…
まさかわたしに気がついたか!
やるしかない。
そういえば、足が小刻みに震えてるような?
トイレ近いの
なんだよ
俺はただ敵指揮官役をやってるだけだ?
なんで、なんで俺が襲われなきゃいけないんだよ
まさかと思っていたけど化け物がこんなところまで来るとおもわねぇよ
誰か…助けてくれ!
化け物
まさかあいつがいるのか?
敵の補給基地を強襲してからここに来るまで1日で歩いてきたけど。
そんな痕跡はなかった。
私たちを真似して痕跡を残さないようにここまできたのか?
敵の動きが良すぎる。
化物はいったいどこからこんな情報を?
その前に、あの人を落ち着かせないと
「動くな…撃つぞ」
「あっ…よかった
ようやく見つけてくれた」
「いったいどうしたんですか?」
「あの…化け物に遭遇した
銃口向けたら逃げたんだけどよ
まだ見られている気がして
それになんだか」
寒気が止まらないんだ
この人やけに唇の色が悪い。
何かの病気か?
本当にあの空飛ぶ化け物の仕業なのか?
どちらにしても早く病院に連れて行かないと‼︎
「誰か…だめだここには誰もいないんだ」
周囲に人はいない
号的を鳴らす?
聞こえないかもしれない
まだ先遣隊が戦ってる
炸裂音が邪魔して号的の音なんか絶対きこてない
保温性は低いけど、上着をかければ少しマシか!
その次ば何をしたらいいの?
どうしたら?
どうしたらいい?
助けてください飯島3曹‼︎
「どうしたもんかと思ったら…大丈夫か!?」
「飯島3曹…この人が…ターゲットが…」
「泣きそうになるな!
泣いても何も生まれない!
変われ、俺が見る!」
それから襟首を引っ張られて気がついたときには雲がかかる空を見ていた。
昼間だというのに空気は夜のように冷たい。
吐く息がいつもより白く手足の先が心なしがかじかんでいる。
だけどこの人は…すごい孤独とも戦っていたんだ。
「間違いない
これは低体温症だ、緊急搬送の要あり!」
「あまり無理をするな、キシダさん」
「す…まねぇ
前も…田中さんには…助けられた
二度めだな」
「礼は、うちの若いのに言ってくれ
俺たちは何もやってない」
「この子が…若レンジャー…
ありがとうなセイバー」
「え?
セイバー?」
セイバーについて聞こうとした時には自衛隊が用意していた救急車に乗って敵指揮官は去っていった。
毛布に包まれて温かい飲み物も出されていたけど、震えは全く止まっていない
私も、もしかしたら…
「神前…ひとつ聞きたいんだ
どうして、貼るカイロを敵に渡したんだ」
「敵と言っても…それ以前に人間です
それにです…飯島3曹」
「それに?」
「困っている人を見かけたら自然と体が動くんです」
「なんだか…俺の昔を思い出したよ
衛生になる前に俺普通科にいてさ」
「え?」
「レンジャー目指してたけどダメだった
あの人と同じ低体温症になったんだよ
それで、体壊して衛生科に入り直した…」
「…そう…だったんだです…ね」
「でも今はここで頑張っている
衛生隊員として昔の俺のようにレンジャーを目指す人を守るのが俺の目標
だから神前も守るよ」
あっさりと言っているけど本当は…。
でもこの訓練中の飯島3曹の顔がいきいきしてる。
レンジャーって言う夢がある今で叶っているのか。
そう思うと飯島3曹ってすごくかっこいい
みんなかっこいいけど
私も、こんな風になりたい
なれるかな…
ギィィィィギィィィィ
「あら?
せっかく見つけた器を取られてご立腹なの」
ギャァァァァァァ
「見つけたけど抵抗されたと…
とても不運ねこの子ときたら…」
イギギギギギィィィィ
「大丈夫よ
次があるわ…
そしてあの子を迎えに行くのよ」
我ら光の園へ迎えにね
今回は低体温症です
主人公が低体温症になるのではなく
敵指揮官が低体温症になりました
これで一安心ではありません
主人公の足元にも恐怖は迫っています




