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16-2 時に優しく告白を

お久しぶりです

更新します!




言われるがままに師団長執務室に入った私。

応接用のソファに腰掛けていたのは、速水涼太君とそのマネージャーさんとお母さんらしい人の3人。

速水君はどうもなかったけど、マネージャーさんとお母さんはびっくりしてるよね。

私の後ろには明らかに不機嫌マックスな師団長(おとうさん)が立っていますよね。






「財前さん、久しぶり

師団長さんから聞いたよ…今回の事件も頑張ったって」


「まぁ、それも私たちの仕事ですからね

治安出動がかかれば行かなきゃだし

ですよね…師団長?」


「んだぁねぇ」


「師団長さんの名前と財前さんの名前が一緒?」


「速水くん、第一師団長は私のお父さんだよ」


「おっ…お父さん!?」


「お父さん…お父さんって『黙ってお父さん』」




程よくピリつく最低な空気を感じて、私も師団長に促される様にソファに腰をかける。

3人にはどうせ、お父さん特性ブレンドコーヒーを出したんでしょう。

引き立ての豆の香りがぷんぷんしてやがるってんだ。

リラックス効果が高いのなんのって。

私のは…まぁたやりおったわ。

ぬっこ様のラテアートだし、にゃーって言ってるし。





「財前さん…いや、瑠香さん

どうしてここにきたかと言うと、言いたいことがあって

僕の母を、マネージャーを

いや、メンバーのみんなを助けてくれてありがとう

あの事件の時に、実は2人とも巻き込まれて

もうダメだって時に瑠香さんが助け出してくれたって」



「そうだったのか…

そういえば、板橋の方で対処した時にいたのが」


「そうだよ、僕達だったんだ」





あの日、仕事の移動の最中にアイドルグループとマネージャーさん。

別件で板橋区にいた速水君のお母さんが翼者に襲われて逃げられなかったところを私というか、陸自の人達が助けてくれたと。

その時に私の姿を見て、速水君は芸能人を辞める決意をしたと。

アイドルグループのメンバーにも、私のことを紹介していて、目の前で避難誘導をしている姿を見て惚れた人もいるって…え?






「僕はアイドルを辞める

高校卒業間近にライブがあるんだ

瑠香さんのは特等席で見てほしいってのがあるんだけど

それと、これはずっと前から思っていたこと」


「…なん…ですか?」


「瑠香さん…僕はずっと前から君に憧れていた

そしてその気持ちが今は…」





おっと…空気が重くなってきたぞ?

師団長が…お父さんが身体中から赤い血の蒸気の様なものを発していらっしゃる!

これは一旦だけどお父さんに退場してもらおうかな?

多分マネージャーさんとお母様のお顔が引きつり始めてますからね!

まぁずいですよクォレハ!




「今日は…今度のドラマで練馬駐屯地の一部を使うからそれのお礼とかを伝えにきたんだ

で、他のメンバーは下見とかに行って席を外してる

だから今、ここで言わせてほしい

財前さん…いつも君に守られていてばかりだね

今度は俺が守りたい…付き合ってください」




師団長(おとうさん)が口を首を横に振っていますがそんなのは無視。

今私の心にはふんわりと春の風の様な温かいものが流れています。

守られるとか云々じゃない。

ずっと…学校にいる時も、訓練をしている時も私の心の隅に実は速水君がいたのを感じていた。




「私は他の女の子と違ってガサツで陸自だし

男でもなかなかいない空挺隊員だよ?

それでもいいの?」


「もちろん、俺は瑠香さんと付き合いたい」


「こちらこそよろしくお願いします」





そして隣で私のお父さんが失神してしまいましたが知らんな。

いや、そんなこと言ってる場合じゃない。

執務室のドアの向こうには副団長…つまり駐屯地司令の天野陸将補、即応のみんなに田中2佐。

遊びに来ていた空挺の神様こと忍ひいおじいちゃんが身体中から轟々と赤い蒸気を発している様な?



「速水君、私はちょっとここで用事思い出したから逃げるわ

師団長が目覚めないうちに逃げないと…!?」



「「「「「「「「「るがぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」」」」」」






「あっ、やっべ!」





執務室から飛んで逃げるが如く走りました!

そこまで覚えているけどなんかみんなが走ってきてるよ。

助けてください誰か!

瑠香がリア充になる話です

羨ましい!

瑠香は人知れず恋心を抱いていたのです。

作中に出さなかったのは瑠香自身が余裕がなかったのを表したかったからです


次回でもさしかしたら…よろしくお願いします

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