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14-1 治安出動

もうすぐ八月ですな。

これから台風が多くなると思うと嫌ですな。




「第一師団長がいない現状で、練馬駐屯地を頭とした命令が下されてしまった

副団長である天野陸将補が、第一師団隷下の駐屯地に命令する」




翼者並びに主たる教団の光の楽園を殲滅する










[ 10時間前 練馬駐屯地 第一師団会議室]




こうなるとは薄々わかってはいた。

師団長がいないことがどれほど私たちの任務遂行能力を激減させるか。

あいつは普段から何も考えず飄々としていたけど、裏では色々と動いていたことを痛感させられたわ。

今、スカイプを通して師団長を奪還するために動けと言うものと代替えとなる師団長を呼ぶべきと言い争っている。




「…でもこのシステムを活用するには新しい師団長が来てもまともに動きはしない」



こうなることを見越して、部隊運営の攻略策をまとめたものを作って置いて行ってくれたのは、彼なりのやり方なのだろうけど。

無茶苦茶すぎるわ。

私は早く財前くんを助けに行きたいのよ?

あんたは今どこにいるのよ。

修と瑠香って言う可愛い子猫、が待っているのよ。





[ 同時刻 高淳高校 玄関 ]



「そっか…もしかしたらまた学校に来れないんだ」


「ごめんね、またすぐに帰ってくるけど

今回はわからないんだ

でも、学校に帰ってきたらまた遊ぼうよ

えみりちゃん・紗香氏!

泣かないでよ、萌えちゃん・葵たん」




桐谷麻子さんが富にぃと一緒に保護施設に連れて行かれる前、極秘で私の父がいる場所を教えてもらえた。

みんなどこもかしこも普通に運営されている病院だったと言うのが驚きだけど。

でも父に繋がりそうな手がかりは乏しいのが現状なんだ。

治安出動命令が出た時に担任に話したら、校長先生に呼ばれて担任の先生と3人で話した。

けど今回は事情なだけあって頭を縦に振ってくれなかったよ。



『うちの生徒を危険に晒すのはダメだ』



わかっている。

でも私には、ぶん殴らないといけない相手がいる。

これ以上、私の大切な人たちを傷つけられないためにも。

教頭先生と私のことは、どうでもなれとそっぽ向いてるし校長も悩んでいる。

だけどそれでも私は行かないといけないんだ。

なんとか説得して、許可はもらったけどここには帰れないと腹を括らないといけない…。



「それじゃあ、行ってくるよ

みんなからもらったお守り、身につけて行くから」



「「「「 絶対に帰ってきて!

ずっと学校(ここ)で帰ってくるのを待ってるから!」」」」





四人が泣いているのを見ながら昇降口を出て行った。

四人の後ろに前に助けた渡辺くんが、嗚咽をしながら泣いている姿も見たし。

速水くんもずっと俯いたままだ。

また空の子パワー発動した瞬間に




『お願い、行かないで』




って皆の心の声を受信してしまった。

わかっているけどこんなに辛いことがあるの?

私も本当はみんなのそばにいたいんだよ。








[10時間後 練馬駐屯地 第一師団会議室]




「第一師団長がいない現状で、練馬駐屯地を頭とした命令が下されてしまった

副団長である天野陸将補が、第一師団隷下の駐屯地に命令する」




翼者並びに主たる教団の光の楽園を殲滅する!




「これは私たちの怒りよ

もうこれ以上、誰も傷つけてたまるものですか!」

治安出動

国が要請を出さずとも、都道府県の命令で自衛隊の方が武器を持って治安を維持することができる。

らしいです。


シ○・ゴジ○で、東京都が自衛隊に対して要請したのがこれらしいですね。



瑠「…自衛隊に入って二年経ったけど、こんなこと」


田・白「…(味合わせたくなかった)」



次回も楽しみに

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